原っぱ

2017年06月24日


夏草はしげりにけりな玉鉾の道行き人もむすぶばかりに
藤原元真 古今和歌集

夏草が茂り、道行く人が道しるべに結ぶ事ができるくらいになった。
玉鉾(たまぼこ)は「道」にかかる枕詞。


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椎名 誠「ぼくがいま、死について思うこと」

2017年06月23日


「自分の死について、真剣に考えたことがないでしょう」67歳で主治医に指摘された。図星だった。うつや不眠を患いながらも、死は、どこか遠い存在だった。そろそろ、いつか来る〈そのとき〉を思い描いてみようか――。シーナ、ついに〈死〉を探究する! 夢で予知した母の他界、世界中で見た異文化の葬送、親しい仕事仲間との別れ。幾多の死を辿り、考えた、自身の〈理想の最期〉とは。

椎名さんの死生観、生き様…かと思って読むとちょっと違う。
人生で出会った死、そして旅の多い作家として出会った世界の死の儀式、国も宗教も文化風習も違う、その土地それぞれの死のとらえ方。
本書における「死」とは、主に死者の弔い方、死にまつわるさらっとしたエッセイです。

肉親の死、友人知人の死、年を重ねれば、そうした場面にいずれ向き合うことになります。そして、自分よりずっと若い人の死には胸が痛みます。
世話になった編集者の葬儀に違和感を覚える椎名さん。
そのあたり、あるあるって感じですかね。
私は日本のお葬式しか参列したことがありませんが、演出が過剰だったり、このお葬式はどうかな?と感じることはあります。
しかし、特別な準備、特別な存在(有名人)でもないと、葬儀にはあまり選択肢がないんですよね(汗)いや、できることはできるけれど、費用かかりすぎたり、いろいろ大変なだって意味です。
そういうことは、大人になるとわかってきますよね。
最近でこそ葬儀をしない、あるいはコンパクトな葬儀もありますが、私の住む田舎ではまだ珍しい。そうした確固としたナニゴトかをしたいわけでもないですが(汗)

参列する方としては、挨拶が退屈だったとか(汗)、坊さんが美声だったとか…そんな記憶ばかりが残ります。
たとえば同じ仏教でも宗派よってかなり違う。その違いも興味深いと感じる事もあります。
お葬式は、残された者がけじめをつけるためのものかなあと、個人的にはとらえています。故人と残された人の価値観や考え方であり、派手でも地味でも、違和感覚える演出であっても…正解はないと思います。

椎名さんの死生観とまでは深くはないけれど、リアルタイムでウン十年、著書を読んできた身としては…旅して汗流してビールがウマい!の椎名さんが、こうした内容を落ち着いて考えている。そんな年代だということが感慨深いです。
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あだたら渓谷奥岳自然遊歩道

2017年06月23日
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緑が日に日に濃くなってきました。
二本松市、奥岳の遊歩道を歩きました。(2017年6月18日)ここは安達太良スキー場があり、安達太良山・奥岳登山口の登山道の一部とかぶります。先週のトレッッキングでこの近くを歩いたのですが、最後の雨で遊歩道はパスした所です。

あだたら渓谷奥岳自然遊歩道 | 二本松市観光連盟

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スキー場付近にはタニウツギ。

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森へ入って行きます。

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橋が新しくなってました。
近くには岳温泉、温泉からのお客さんも気軽に散策できるコースです。短い登山道ではありますが、きちんと整備されています。
あちこちの橋から渓流や滝を眺めることができます。

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サンマの骨っぽいシダの新芽。

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ツクバネウツギ。ぽってりした形がかわいい。

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最初の滝、魚止滝。
今年は雪が多いので水量がある方かもしれません。



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岩壁の緑

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遊歩道のハイライト、。
紅葉の頃もいいですが、夏は水と緑でさわやかななのです。

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横から見る紅葉滝

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さらに登っていくとヨウラクツツジ。花はそろそろ終わりです。

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かなり大きいウラジロヨウラクの木

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溶岩石があちこちに露出していて、景観が楽しめます。

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ギンリョウソウ
渓谷の遊歩道を登りきると、安達太良山の登山道と合流して下ります。
先週はまだ小さかったギンリョウソウが、だいぶ伸びてました。魚の目玉っぽいところがキモカワ(笑)

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ガマズミかな?
初夏の花々もそろそろ終わりです。

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遠藤ヶ滝遊歩道 2017年6月

2017年06月23日
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あだたら渓谷奥岳自然遊歩道の帰り、なんとなく歩き足りなくて、そこから車で30分ほどの遠藤ヶ滝遊歩道に来てみました。(2017年6月18日)

遠藤ヶ滝 | 自然 | 観光スポット | 観光・史跡 | 福島県大玉村ホームページ


遊歩道を歩くには、まず杉木立を抜けて遠藤ケ滝不動尊へ。

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遠藤ケ滝不動尊、ここが遊歩道の入口になります。

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いつみてもかわいい不動明王

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ぼろぼろで危ないなと思っていた橋は新しくなってました。

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橋の上から渓流を望む。
以前は、少ないながらも人に会いましたが、まったくひとけがありません。
周回できる遊歩道が壊れ、今は滝まで行くと、来た道を折り返すようになっていることと、ここ数年、クマ注意の勧告も出されてたりで、それも影響しているのかもしれません。

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コゴメウツギ

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道は上り下り、短いけれど登山道とほぼ同じ。

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鮮やかな緑と大きくて黒い岩。

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鉄の赤い階段が見えたら遠藤ヶ滝はすぐそこ。

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大きくはないですが、霊験あらたかな…そんな気配を感じます。
深い森に滝の音だけが響きます。

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ここからまた、来た道を戻ります。
まあ、ここにクマが出てもおかしくはないかも…。

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境内の大杉。
遠藤ケ滝不動尊に戻りました。ここでようやく2人組の参拝客に会いました。ここで会ったのはこの方達だけでした。

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ミズナラの大木。

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桜の実をみつけました。つまりさくらんぼ、食用じゃないけど。

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美の巨人たち~犬塚勉「梅雨の晴れ間」

2017年06月22日
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「梅雨の晴れ間」 72.7×116.7㎝ アクリル・キャンバス 1986年

KIRIN~美の巨人たち~ - テレビ東京
犬塚勉「梅雨の晴れ間」
BSジャパン 2017年6月21放送(テレビ東京2017年5月29日放送)

何気ない自然に心奪われ、一体となろうとした画家・犬塚勉。超緻密な風景画を描く一方、小学校の図画の先生でもありました。1988年、谷川連峰で遭難し、38歳という若さで帰らぬ人に…。
そんな犬塚が1985年の初夏、自宅にこもり描いたのが、今回の作品『梅雨の晴れ間』。縦72.7cm×横1m16cmあまりのアクリル作品です。雑木林の手前に草地が広がり、ヒメジョオンが風に揺れています。驚くべきは描写の密度。無数の草一本一本、葉のひとつひとつを、命を写し取るかの如く描き尽くそうとしています。描かれたのは何の変哲もない場所なのに、なぜか心を捉えて離さない感動が伝わってくるのです。
「ひょっとすると、大変な真実を見つけるかもしれない気がする」――ひたすら描き続けた犬塚は、そうつぶやきました。犬塚が見つけた“真実”とは?謎を解く手がかりは、犬塚が育ち暮らした『多摩ニュータウン』『アルミの折り畳みの椅子』『山の中でよく見かける赤いリボン』。そこにこそ、私たちがこの作品に強く惹かれる理由が…!
彼は一体何を描こうとしたのか?妻・陽子さんの言葉、元教え子や同僚の証言などから、犬塚の思いをひも解きます。


BSジャパン「美の巨人たち」で、久しぶりに犬塚勉の作品を見ました。
最初はNHK日曜美術館でいいなと感じ、その後作品を見る機会がありました。
すっかり魅了されたわけですが、好きというか、自然を捉える彼のまなざしに深く共鳴したという感じです。

「梅雨の晴れ間」に描かれているのは、里山のなにげない草むら、主役らしい雄大な自然や華やかな草花が描かれているわけではありません。
一見、主役が不在なのでは思うくらい、最初に見た時は、これで「評価」されるのだろうかと心配するくらいで(笑)
けれども、この場所がどれだけ美しく輝いているか、犬塚は知っていて、「私も知っている」と確信しています。

手前描かれている白い花はヒメジョオン。似ているハルジオンではなく、春から夏にかけて咲くヒメジョオン。
すっと伸びた茎が描く美しい三角形の空間、摘んでしまうとすぐにしおれてしまう細い花弁の美しさ…これらをちゃんと描いてくれた画家を私は知りません。
大多数は雑草として括られてしまう野原。野草の一本一本を描ききるすごさ、それはこの場所の感動を伝えるため。自然をこう描いて欲しいという理想が実現した気がしました。

犬塚の言葉「ひょっとすると、大変な真実を見つけるかもしれない気がする」には、自然の感動を伝えるすべを見つけたということかなと思っています。
38歳、深く自然に魅入られてしまい、早々にあちらに連れていかれてしまった画家。

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「縦走路」 112.1×162.1㎝ アクリル・キャンバス 1985年

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「暗く深き渓谷の入り口Ⅱ」1988年 未完成 絶筆

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梅雨入り

2017年06月22日


ニュースでは、例年より遅い梅雨入りが報じられたものの、昨日の雨はどこへやらの青空がひろがる朝なのです。

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棗の木を見上げて

2017年06月21日


浮雲を風にまかする大空の行方も知らぬ果てぞ悲しき
式子内親王

風まかせ、浮き雲のような我が身よ。
どこでどうなるか、先を憂いてみてもしかたない…ではなく、達観でも楽観でもなく、未来を思うとなんか悲しい…というところがリアルで、つい我が身を重ねてしまうというか。

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