FC2ブログ

福島のこの頃、10年目の春

2020年03月11日
今年もまた3月11日がやってきました。
東日本大震災から9年、まもなく10年目の春、月日はきっちり過ぎていくものですね。
私もきっちり9歳年をとりました(笑)

新型コロナウィルスの影響が大きすぎて、それどころではないのが現実で、今は目の前にある脅威に対処するのが最優先だと思います。
いずれ終息すると思いますし、効果のある薬の開発されれば、それほど恐ろしい病いではないのですが…。
私は、医療やテクノロジーの進化を信じているので、今回のこともいずれ解決に向かうと思っています。ただそれがいつなのか?先が見えないのが辛いところです。
一刻も早く穏やかな日常が戻ることを願っています。



福島県では、昨年10月の台風の被害で疲弊している地元経済に、今度はコロナという試練です。自粛などによる経済的損失ははかりしれません。
しょうがない、わかっていても、中小企業や自営業、非正規雇用の方が多い地方で、どこまで持ちこたえられるか、本当に心配です。
ところで、台風で自宅1階が水没し、大規模な改修をすることになっている知人がいて、先日久しぶりに会いました。改修はもう終わったのか(終わってると思ったので)聞くと、断熱材など建築資材は中国からの輸入で、今は入って来ていない、資材不足で工事が遅れているということでした。
仕事とは関係ないですが、私は4月に原発の廃炉処理を見学に、福島第一原発に行くことになっていましたが、そちらも中止となりました。見学は団体ですので難しいという判断です。
とにかく、あらゆるところに影響が出ています。

ウィルスの流行による一連のできごとは、震災と原発事故の頃の空気とよく似ていると思うのは私だけではないと思います。
忘れてしまった方も多いかもしれませんが、閉塞感に覆われていたあの頃を私は忘れられません。
未知の脅威に対し冷静でいられる人は少ないです。差別が生まれ、いがみ合い、不確かな情報やデマに翻弄される。人間はそのような生き物、いろいろな意味でもろい生き物なのでしょう。
今回はマスク不足のニュースで「コロナウィルスより、人の方が恐い」という記事を見かけましたが、原発事故後の福島県民として「放射能より恐いのは人」でした。

震災、原発事故、自然災害、経済危機、紛争、どれかが解決したとしても、次々とやってくる困難、こういうことはこれからもあるはずです。
がんばろうにも、どうがんばるのかわからないものも多いです。
まずは冷静になることかなと思います。そして、平常心をどうやったら維持できるか、そんなことを私はよく考えます。

やっぱり、四六時中そのことを考えるのは良くないですね。
時には息抜きをしないと、自分を責めたり、他者に攻撃的になったりします。
こういう時、悩みを分かち合える家族や友人がいたり、趣味や好きなものがあるのは幸せです。

なんでもできるわけではないですが、できない中にもできることは必ずあるはずです。
おいしいものを食べたり、美しいものを見たり、ちょっとした笑い、一時でも心が癒されれば、意外と活力もわいてくるような気がします。
そういうことができたら、弱っている人に寄り添い、力になることもできそうです。
大変なのは、自分だけではないです。
みんなでここを切り抜けたいですね。
福島で暮らす | Comments(0) | Trackback(0)

福島のこの頃、日本のこの頃 2020年春

2020年03月04日


福島のこの頃、日本のこの頃…と、タイトル書いた時点で、どんな愚痴を書くのかわかってしまいますね〜(苦笑)
新型コロナウィルスの影響が深刻です。
たとえ感染しても致死率は低く、軽症が多いのがわかっていても、ニュースは深刻な内容を伝えるばかりで、今にも自分が感染して死んでしまうのではないかと思えてきます。

そして、社会全体に広がる不安はウィルスの恐さ以上、デマや噂に簡単に翻弄されてしまう私たち。
これはメディアの報道の仕方にも問題があると思います。センセーショナルなニュースを流しっぱなしで恐怖をあおっているに等しい。
今の状況は震災と原発事故の頃とそっくりなんですが、メディアはあの頃からちっとも成長していないように感じています。
そういう意味では私たち人も成長してないか?(苦笑)

とにかく「わからない」というのが大問題、恐さの源なのだろうと思います。
そして経済的な打撃がすさまじい。
私が住む福島は、2011年の震災と原発事故を経て、昨年は台風19号の被害も甚大、景気に悪影響しかない暖冬、そして今回の新型コロナウィルス。
目に見える観光やイベントに限らず、私の仕事のいくつかも中止となり、この先どうなることやら…と、とても心配です。仕事や収入がなくても暮していかなくてはなりませんからね。
また医療関係者など、ウィルスに直接関わる方はもっと大変だと思います。
ある程度限定的だった震災と違い、今回は全国的、世界的な規模の影響です。

この状態はいつまで続くのか…
どう乗り越えたらいいのか…
収束の兆しが見えてくればだいぶ違うと思うのですが…
今できる事は限られていて、人ごみや集団を避け、衛生面に気をつける事くらい、そして耐え忍ぶこと。

耐え忍ぶ…なかなか使わない言葉を使ってみたりして(笑)

ただ家にこもってばかりは良くないです。
人ごみは避けるとして、健康であれば適度に運動、散歩なんかもいい。
幸い私は田舎に住み、自然の中で過ごすという趣味があります。
自然になんか興味ないって人も、この機会に散策などしてみてはいかがでしょうか?
もう3月、ちょっと注意すれば、そこかしこに日に日に春の兆しが見られるはずです。
春は梅や桜だけではありません。空き地のすみの雑草に、地味だけれど可憐な花が咲いているかもしれません。
日も長くなりました。ダイナミックに変化する空や雲を眺めるのもいい。
そうしているうちに、朗報がくるといいなと願っています。

全ての人の苦労が報われますように。

2020030113.jpg

福島で暮らす | Comments(0) | Trackback(0)

福島のこの頃 ニュースにならない日常、暖冬

2020年02月16日
記録的…と言ってもいい暖冬の福島です。あ、全国的ですね。
生活に支障を来すほどの大雪は困りますが、雪がない景色は殺風景で味気ないです。

暖冬は過ごしやすいですが、これは異常気象、逆に春夏に冷え込んだり、あるいは猛暑になったり、どっかでしっぺ返しがあるのでは?不安だよねえ…そんな話もよく出ています。
私が暮らす地域では、冬、家が飛ばされるのでは…ってくらいの強い西風が吹くのですが、そういえば今年は例年程ではありません。やっぱりおかしな気候です。

こんなことなら冬タイヤ買わなきゃ良かったと、友人がぼやく。
これではスキー場も盛り上がらないし、各地の雪のイベントは中止になったり、規模を縮小したりしています。
私の住む中通り地方もそうですが、会津地方では冬の除雪が大事な収入源という業者も多い、今年は出番がほぼない…売上もない。

ぱっと気がつく影響だけではありません。
料理食材の宅配業の方と世間話をしていて「今年は雪が少なくて配達のスタッフが楽でいいですよね」と言うと、「こんなに天気がいいとね、宅配使わないの。自分で買い物に行くから。いろいろあるんだよ〜」と。
なるほどねえ、訊かなきゃわからないものです。

今年は杉花粉の飛散も早いです。
この調子で行けば、桜や梅の開花も早まりそうですが、暖かければいいというものではなく、冬の低温があってこそ、春の目覚めがあるわけで、これからいろいろなところに影響が出そうです。



映画「Fukushima 50」公式サイト
2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故で、未曾有の事態を防ごうと現場に留まり奮闘し続けた人々の知られざる姿を描いたヒューマンドラマ。2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大となる地震が起こり、太平洋沿岸に押し寄せた巨大津波に飲み込まれた福島第一原発は全電源を喪失する。このままでは原子炉の冷却装置が動かず、炉心溶融(メルトダウン)によって想像を絶する被害がもたらされることは明らかで、それを防ごうと、伊崎利夫をはじめとする現場作業員や所長の吉田昌郎らは奔走するが……。

震災と原発事故から9年、早いものです。
あれ以降、たくさんのドキュメンタリーや映画などが制作されました。
私はドキュメンタリーはある程度見ますが、ドラマ仕立てであったり、震災がらみの映画は、全てが虚構のように感じてしまい拒否反応があり見ていられません。
「Fukushima 50」は、たまたま予告編を見ました。大物俳優が出演し、これまでの作品に比べると、骨太な作品のように感じられますが、やはり見ないだろうなあと思います。
一番気になるのは、あの時原発に残った作業員には最大限の敬意を払いますが、英雄のように描かれたらいやだなあと。
福島では公開に先立ち、各地で試写会が開催されることになりました。知り合いも行くらしい。その後の評価次第では見にいくかもしれません。

そうこうしているうち、新型コロナウィルスの流行。
恐いですね、なんとか収まってほしいですが、日に日に大変ことになっています。身近で流行も時間の問題のような気がします。
実際のところ、軽く済む人がほとんどらしいですが、わからないことが多いので、不安な気持ちになるのは当然です。
中国のみならず、これから開催される国際的なイベント、東京オリンピックは大丈夫でしょうか?すでに経済的な損失は大きいようです。
事は冷静に、国際協力をしながら、なんとか乗り切ってほしいです。

連日のニュース映像では、防護服に身をつつんだ方たちが対応にあたっています。
防護服を見ると、私は原発事後のあれこれを思い出し、どうにも暗い気持ちになってしまいます。対応に当たっている方には、本当に申し訳ないですが。

ウィルスそのものも恐いですが、特定の地域や人種に対する差別や風評被害も辛いです。
一連の反応は、やはり私にとっては、原発事故後の福島への差別や不評被害と全く同じに見え、人間とは学習しないで繰り返すものだなと思います。

観光を仕事にしている知人が「観光は平和産業だから」と言います。どこに行くのも平和でなければ成り立たない。スポーツやイベントもそうですね。
平和を脅かすのは紛争や自然災害だけではないことを改めて感じます。
月並みですが、平和とは「安全と安心」の上に成り立つものです。安心は「心の平和」のことですよね。
仮に現実的な危機が去っても、心の平和を取り戻せない人がどれだけ多いか、人間はめんどくさいです。

皆様もどうか、心も体も健康でいられますように。

福島で暮らす | Comments(0) | Trackback(0)

須賀川松明あかし

2019年11月18日
2019110957.jpg

2019110962.jpg

10数年ぶりに須賀川市の伝統行事、松明あかしにやってきました。
とにかく迫力のある火祭りで、大興奮なのです。

松明あかし/須賀川市公式ウェブサイト
由来はなど公式サイトに詳しいですが、歴史にうとい私が理解できているかは微妙(汗)


この日は、須賀川市在住の知人が案内他、いろいろ段取りをしてくれました。
先着で小松明をゲットすると、松明の近くまで行ける特典。松明と言っても、危なくないよう竹の先に火の玉を釣る形、布に重油をしみ込ませ、火をつけてもらいます。

2019110952.jpg
さあ高台の会場まで行進です。意外に火が大きくてビビる友人。

2019110953.jpg
会場の広場で松明は回収されます。
会場は林立する大松明を囲むように運営の方達がいて、その後ろにわれわれ小松明もってきた観客、そして少し離れた後ろに、一般の観客が囲むようにいます。

2019110954.jpg
大松明は目の前、すごく近い。待つことしばし、火がつき始めました。
少し離れた場所では、地元須賀川高校の太鼓隊の演奏が続いてて、気持ちも盛り上がります。

2019110955.jpg
ちょっと聖火っぽくない?

2019110957.jpg
どんどん火がついて燃えてます。

2019110956.jpg
大松明にははしごが組まれていて、袴姿の若者が登っていって火をつける…のが基本です。点火する若者は地元の学校などの代表らしい。
隣の大松明は盛大に燃え、バチパチと火の粉が舞う中を登っていくので、どきどきします。
点火と同時に会場からは大きな歓声。

2019110958.jpg
うは〜、目の前の松明と炎、かっこいい。
今年は11月9日開催。昔は12月の伝統行事だったそうで、雪の中の松明もきれいだったそうです。

2019110960.jpg
大迫力。松明は竹を使って組んでいて、炎を共にパン、パーン!と竹のはぜる音もすごいです。

2019110959.jpg

2019110961.jpg
火が松明全体に回ってきました。
火の粉もたくさん飛んで来るので、おしゃれ着で来ない方がいいです。

2019110963.jpg
人のシルエットは、観光協会の撮影スタッフ。どんどん火の中に入っていくのでちょっと恐い。

2019110964.jpg
火の粉が盛大に舞うようになると、松明を囲んでいる消化隊が、公園の木や芝生に飛んできた火の粉を消しにかかります。
そういえばこの日は風もなく、松明あかしには最高の天気でした。

2019110965.jpg
炎もフィナーレ、今度はアラブの油田みたいになってきた。
目の前の炎がすごい、こんな近くで見られるとは、知人に感謝。

2019110966.jpg
倒れかかった大松明をあとに、そろそろ帰ります。

2019110967.jpg
松明が燃えている間、ずっと演奏していた太鼓隊、お疲れさまでした!
ライトアップされた紅葉も美しい。

2019110968.jpg
おまけ、トイレに寄った須賀川市役所前に立つウルトラの父。
福島県須賀川市は、ウルトラマンの産みの親、円谷英二監督の出身地でもあります。町のあちこちにウルトラファミリーがいるのです。

すかがわ市M78光の町

福島で暮らす | Comments(0) | Trackback(0)

風に揺れる秋明菊

2019年10月21日


淡路の野島の崎の浜風に妹が結びし紐ひも吹きかへす
柿本人麻呂 万葉集

淡路島の野島の岬で浜風に吹かれていると、妻が結んでくれた衣の紐がひるがえる。
当時「結ぶ」という行為には、魂を現世に結ぶという呪術、おまじないのような意味が込められていたという。今よりずっと危険を伴うであろう当時の旅、無事を願って衣の紐を結んだ妻と、妻への思いがあふれていますね。

日が陰り、風にたわむ秋明菊。
被災地の誰かを気にかけるたくさんの人のように見えました。

台風の被災地にボランティアにと思っていましたが、夏に患った病は完治しないまま、土ぼこりが舞い、感染症のリスクが高い場所へはいけないことに気づいたのでした。
別な手助けができないか考えようと思います。

台風19号に係る福島県災害ボランティアセンター
市町村災害ボランティア情報

福島で暮らす | Comments(0) | Trackback(0)
« Prev | HOME | Next »