映画「メアリと魔女の花」

2017年08月04日
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『メアリと魔女の花』公式サイト
「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後に初めて手がけた作品で、同じくジブリ出身の西村義明プロデューサーが設立したスタジオポノックの長編第1作となるファンタジーアニメ。イギリス人作家メアリー・スチュアートの児童文学「The Little Broomstick」を原作に、魔女の花を見つけたことから魔法世界に迷い込んだ少女メアリの冒険を描く。田舎町の赤い館村に引っ越してきた11歳の少女メアリは、7年に1度しか咲かない不思議な花「夜間飛行」を森の中で発見する。それは、かつて魔女の国から盗み出された禁断の花だった。一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、魔法世界の最高学府・エンドア大学への入学を許されるが、メアリがついたある嘘が大きな事件を引き起こしてしまう。声優は、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や映画「湯を沸かすほど熱い愛」で注目される杉咲花がメアリ役で主演を務めたほか、メアリによって事件に巻き込まれてしまう少年ピーター役で、「借りぐらしのアリエッティ」でも米林監督と組んだ神木隆之介が出演。そのほか、エンドア大学の校長役を天海祐希、魔女の国から禁断の花を盗んだ赤毛の魔女役を満島ひかり、メアリの大叔母役を大竹しのぶがそれぞれ演じる。

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田舎暮らしに退屈した少女メアリ、偶然見つけた魔法の花によって、メアリが迷い込んだのは魔法世界。理想的に見えた魔法大学ですが…なんかおかしい。
少女の知恵と勇気の冒険物語。

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霧に包まれた森は、いつも知っているはずの森と違う、そして夜、異世界へ誘う不思議な花咲きます。
メアリがすばらしいと感じた魔法世界には掟があり、とんでもない世界でした。意味なく独裁的な校長先生、暴走する科学者。
なぜか番人はいい人(笑)カギを握るのメアリの祖母。
ただ、いずれのキャラクターも多くを説明していません。
特にメアリ、赤毛のくせ毛が自分でも気に入らないちょっと生意気な少女メアリには、苦労や過去は感じません、どこにでもいる好奇心旺盛で退屈な少女。メアリを訳ありにしない所が物語のポイントかもしれませんが、そこを物足りないと感じると…。
むしろ説明しすぎない…不完全かもしれない。
そこで見ようによってはいろいろな見方が出来る…というように、想像力を膨らませることができるか?がおもしろさの秘訣かもです(笑)

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師匠宮崎駿監督の面影を探そうとすると、アレもコレも足りないとなりそうですが、あるいは隙なく完璧に描くディズニーと比べてしまうと…大人の鑑賞者は楽しめないかもしれません。
(私は原作を読んでいませんが)一編の児童書をアニメ化という意味では十分満足できるものではないだろうか。
キャラクターの複雑な内面や大人の事情までさりげなく描き、万人と言ってもいいほど、あちこちに共感のポイントがある宮崎作品はやはり別格にすごいのですが(汗)

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イマイチ身勝手で、かわいくない猫が、なんか後を引く(笑)

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冒頭の魔女のシーンに引き込まれます。ここをもう少し長く見たかったな。

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映画「メッセージ」

2017年06月05日
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映画『メッセージ』オフィシャルサイト
「プリズナーズ」「ボーダーライン」などを手がけ、2017年公開の「ブレードランナー 2049」の監督にも抜擢されたカナダの鬼才ドゥニ・ビルヌーブが、異星人とのコンタクトを描いた米作家テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を映画化したSFドラマ。ある日、突如として地球上に降り立った巨大な球体型宇宙船。言語学者のルイーズは、謎の知的生命体との意思疎通をはかる役目を担うこととなり、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていくのだが……。主人公ルイーズ役は「アメリカン・ハッスル」「魔法にかけられて」のエイミー・アダムス。その他、「アベンジャーズ」「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナー、「ラストキング・オブ・スコットランド」でオスカー受賞のフォレスト・ウィテカーが共演。

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原作の評価は高く、私は出版された頃に読んでいました。ある意味革新的、SFといってもエンターテイメント系ではないです。どう映像化するのか…想像つかなかったですが、短編と映画のボリューム考えると、原作にないものが増えているのかなと。まあ、細かい所は忘れてしまってますが。

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未知の宇宙船、知的生命体、言語、これらを視覚化できるのが映画の醍醐味。日本の書のような文字(?)がでてきたり。
ルイーズの暮らす家、周囲の自然環境ががひっそりとして癒される感じがいい。ルイーズの心模様を映し出すようですてきでした。宇宙船が飛来したモンタナの雄大な自然も美しいです。
知的生命体のビジュアルについては、つっこんでいる人もいるけれど、これもありかと思います。

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SFのジャンルの一つ、知的生命体とのファーストコンタクト。
けれど映画の最大のテーマは、ルイーズが新たな知的生命体の言語を学ぶことによって、物事の認識が変わっていく、時間の概念も変わっていってしまうことです。
宇宙人との邂逅というマクロなできごとも、ミクロである個人の思考に内包されていく。
未来は今を内包し、今は未来を内包する…みたいな。
原作にはない大戦争が始まってしまうかも?…な部分は、映画的展開ですが、個人の内面(ミクロ)と世界の奔流(マクロ)のリンクを際立たせる意味で悪くないかもしれません。
原作の邦題は「あなたの人生の物語」、ここにヒントがあるかもしれませんね。

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ルイーズの変化は内面的なもので、何か答えがあるわけではなく、映画のラストも全て謎めいたまま残される。SFを好きでない人には、わかりにくいかもしれません。
謎めいたまま終わることが必要なので、なんだかよくわからないとか、それ言語学者の仕事か?と言ってしまうとつまらない映画になってしまいます(汗)
異なる言語を学ぶ事によって、考え方も変わると言いますが、あの延長と言ってもいいかも。
謎があるから、その先の大きな世界(宇宙)を想像できる。

SF的には、量子力学をつきつめていくと「あるか、ないか」みたいな白黒つかない話なりますよね。現時点で、宇宙も物質も、私たちにはわからない事が山ほどあるわけで、そういう意味でこのSFはありじゃないかな。
私は、般若心経の「色不異空 空不異色」などににある、この世のものは実体がないみたいな部分に共通するような気がしています。
女性向けというレビューも読みました。運命を受け入れること、共感的な意味合いでみると、そうかもしれません。

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主演のエイミー・アダムスが、誠実でひたむき、すてきでした。


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映画化が20年前なら、主演はジョディ・フォスターかもなあ…と思ったら、つまりこれを思い出したってことでした。

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映画『パッセンジャー』

2017年04月14日
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映画『パッセンジャー』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
20XX年、乗客5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、新たなる居住地を目指して地球を旅立ち、目的地の惑星に到着するまでの120年の間、乗客たちは冬眠装置で眠り続けていた。しかし、エンジニアのジムと作家のオーロラだけが予定よりも90年近く早く目覚めてしまう。絶望的で孤独な状況下で生き残る方法を模索するうちに、2人は惹かれ合っていくのだが……。

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宇宙もの、大きなスクリーンで見たい映画にしようと選んだ映画。
画像は今の技術ならナンボでもできるとわかっていても、根拠とセンスがなければどうしようもないわけで…その意味ではなかなか良かったです。
ゆっくり自転する巨大宇宙船アヴァロン号がとても美しい。こんな風に稼働しているのかなというリアリティがあります。
船内や冷凍睡眠カプセルも洗練されたデザインです。
ただあれだよね、睡眠カプセルの誰でも眠ってる人の顔が見えるってどうなのかな?(笑)

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目的地到着4ヶ月前に目覚めるはずが、なぜか90年も早く目覚めてしまったジム。
誰かに聞こうにも誰も起きてない!(汗)一般客のジムは当然ながらクルーのエリアには入れない。それでもエンジニアのジムは様々な事を試みるのですが…どうにもならない。ジムは宇宙船で孤独に死ぬのを待つしかないのか?
予備知識なしで見ていたのですが、これは巨大陰謀か?「2001年宇宙の旅」か?とか思ってしまう。
そして、2人目が目覚めます…作家のオーロラです。

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閉塞感に包まれる宇宙船で和ませてくれるのが、アンドロイドのバーテンダー。粋な会話も楽しめます。
(バーシーンはスタンリー・キューブリック監督『シャイニング』へオマージュらしい)

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作家オーロラ役のジェニファー・ローレンス。
才色兼備のお金持ちで、有名作家を父にもつオーロラはセレブな乗客、部屋も豪華だし、食事も違う、プールもついている。安いチケットで乗船したジムとはまるで違う(笑)
星を見ながらプールとか、ゴージャズです。
オーロラの名前は、「眠れる森の美女」のオーロラ姫からでしょう。これも大事なポイントです。

オーロラが、セレブな暮しを捨て120年の旅に出たのは、未知の分野に行かない限り父を越えられないから。
そしてジムも新天地に夢を描く。
2人とも現状には満足できない、そして孤独を抱えている2人、そこらへんをさりげなく描いた所で…恋に落ちる2人。
豪華客船の身分の違う2人、ほとんど「タイタニック」な展開かも。
そして次々とトラブルに見舞われる宇宙船、様々な決断、困難を乗り越え、2人は生き延びる事ができるのか?

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気晴らしの宇宙遊泳シーン、航行中は恒星の重力を利用して方向転換を計ったり、迫力の映像満載。

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ラストはネタバレにならない程度に言うと、前半のスリリングな展開からちょっと大風呂敷かな?お気楽かな?って気もします。それを突っ込むと、そもそも120年の旅にしては、宇宙船の危機管理が相当まずいのでは?となってしまうか(苦笑)

ところでこの映画、前半は原作にかなり忠実なのに、ラストがかなり違っているらしい。ちょっと検索すればすぐわかりますが、これから映画を見る人は知らない方が楽しめます。
ポール・バーホーベン監督の「トータルリコール」を思い出します。「トータルリコール」もフィリップ・K・ディックの原作をかなりいい感じに映画化してるのですが、最後があれれなハリウッド映画にしっちゃったなあと感じました…まあそういうケース、映画化にはよくある話すね。それにちょっと近いかもです。

感想を要約すると「2001年宇宙の旅」→「眠れる森の美女」「タイタニック」→「トータルリコール」
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映画『ラ・ラ・ランド』

2017年03月03日
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映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト
「セッション」で一躍注目を集めたデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画。売れない女優とジャズピアニストの恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。
「セッション」でアカデミー助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズも出演。第73回ベネチア国際映画祭でエマ・ストーンが最優秀女優賞、第74回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)ほか同賞の映画部門で史上最多の7部門を制した。第89回アカデミー賞では史上最多タイとなる14ノミネートを受け、チェゼル監督が史上最年少で監督賞を受賞したほか、エマ・ストーンの主演女優賞など計6部門でオスカー像を獲得した。


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何かと話題の「ラ・ラ・ランド」早速観てきました。
ちなみに先週末、アカデミー賞発表前でしたが、話題作だけあって混んでました。
事前情報はあまり入れないで鑑賞、冒頭の高速道路渋滞シーンから「あれ、これっていつの時代の話だっけ?」というレトロな雰囲気。携帯電話が登場して「だよね、現代の話だよね」と確認(笑)。
映像が一貫して、全盛時代の映画やミュージカル映画を彷彿とさせる作りで、そこが見所でもあります。
これが1985年1月19日生まれ、32歳の監督が作ったとはねえ。

携帯電話、YouTubu、ミアの車(プリウス)という現代にしかないツールも登場するけれど、全体の色彩と照明、ファッション、ヘアメイク、小物、セズの車、パーティーシーン、すべてがなつかしい雰囲気を醸し出してきます。
女性たちの色鮮やかなドレスが、ロサンゼルス・ハリウッドのからっとした空気、青空にはまります。

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「ジャズは死につつある」と話す売れないジャズピアニストのセブ。女優にあこがれもオーディションに落ち続けるミア。かつては華やかだったけれど、斜陽になりつつある映画やジャズへのノスタルジーなのでしょう。

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反発し合いながら惹かれていく二人という設定も往年の映画にありそうだし、ちょっとしたアクシデントから、夜道を二人きりで帰るシーンは「雨に唄えば」のような感じ。
どこかで見たような?…映画好きならきっといろいろな過去の映画を思い出すと思う。私は「雨に唄えば」「巴里のアメリカ人」「ティファニーで朝食を」「ウェストサイドストーリー」をぱっと思い浮かべました。
ミュージカル映画なんで、突然踊りだしたり、歌い出すわけですが(笑)最近のミュージカル映画はもっと自然に歌い出すと思う。突然歌い出すところも古き時代の映画を踏襲してます。

過去の映画をあれこれ、なつかしく思い浮かべるのは王道の楽しみ方。
ただ万人向けとは言いにくいと思う。最近の映画しか見てないと、逆に新鮮か?

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ライアン・ゴズリングはこの映画のために、ピアノを一から練習したとか、すごいですねえ。かっこよかったです。

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ちょっと物足りないと思ったのは、ミア役のエマ・ストーンの歌唱力かな。もうちょいパンチある方がヒロインらしいと思うのだけれど。

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「La La Land」とは、ロサンゼルスという意味と、現実離れしたおとぎの世界…というような意味があるらしい。
映画の結末はおとぎ話のハッピーエンドで終わるのかと思いきや、切なく、ハッピーだけど少しほろ苦い。
ノーテンキなハッピーエンドを予想していたので、ちょっと意外でした。
個人的な好みで言えば、なにもかもうまくいって、どかんとハッピーエンド、見を終えてすっきりがよかったかな。
それもこれも、昔には戻れない、今はもう無い、失われつつあるものへの惜別なのかもしれません。
あるいは何もかも手に入れることはできない、大きな夢をつかむには、何かをあきらめなくてはならない、そんな大人な結末が、現代にはふさわしいのかもしれませんね。
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このアルバムの6番目の「Japanese Folk Song」が、滝廉太郎の「荒城の月」のアレンジらしいのですが、全然気がつきませんでした〜。

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映画『ミス・シェパードをお手本に』

2017年02月06日
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映画『ミス・シェパードをお手本に』オフィシャルサイト
イギリスの名女優マギー・スミスが、16年間にわたり主演してきた舞台劇の映画化で、スミス扮する風変わりなホームレスの老女と劇作家の奇妙な絆を描いたドラマ。北ロンドン、カムデンの通りに止まっている黄色いオンボロの車で暮らすミス・シェパード。近所に引っ越してきた劇作家のベネットは、路上駐車をとがめられているミス・シェパードに声をかけ、親切心から自宅の駐車場に招き入れる。それから15年、ミス・シェパードはベネットの家の駐車場に居座り続け、ベネットは、高飛車で突飛な行動をとるミス・シェパードに時折、頭を抱えながらも、なぜかフランス語に堪能で、音楽にも造詣の深い彼女に惹かれていく。脚本を手がけた劇作家アラン・ベネットの実体験に基づく物語で、舞台版に続きスミスがミス・シェパードに扮し、ベネット役をロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなど舞台で活躍するアレックス・ジェニングスが演じている。

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大好きな女優マギー・スミスならと出かけました。
実話に基づいた話→舞台化→映画化。舞台でも演じたマギー・スミスが主演。
偏屈、傲慢、バンに暮らすホームレスの婆さんをこんなに魅力的に演じるのはさすが名優。まさにマギー・スミスのための映画でした。
それ以上、劇的な何か?とか、涙と感動のクライマックスを期待すると、肩すかしになるので要注意(苦笑)
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近所に越して来た劇作家アランは、ちょっとした親切心から、結局ミス・シェパードにいいように取り込まれてしまう(笑)
背景に、社会的にまずまずの成功をおさめたものの、老いた母との関係を模索する息子としての姿があります。
関係ないかもしれませんが、なぜか年配の女性(にだけ)好かれる男性というのを、私は何人も知っていて、こういう関係ありだなと思う(笑)

彼女が居座る通りは、そこそこの金持ちが暮らす閑静なお屋敷街。住人たちは、迷惑と感じつつ、金持ちである優越感と自分たちだけが豊かに暮す「罪悪感」から、追い払うほど無慈悲にはなれず容認している。
なにくれと差し入れをしたりする…けっこういい人たち(笑)。彼女はそこをよくわかっているから絶対に「礼」は言わない。
この、金持ちたちのあいまいな態度、微妙な「社会貢献」「建前人道的」な設定がおもしろい。
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後半だんだんと、ミス・シェパードの過去があきらかになっていきますが、それは誰の人生にもありそうな「つまづき」「試練」のようにも感じます…極端に言えばですが。
環境、苦労、アクシデント…あの時、もうちょっとこうしていれば人生がちがったかも?…誰にでもあるもどかしさ。それがなんだかリアルで、ひとつ違っていたら、こんな暮しをしていたかもしれないな…そんな思いにも囚われます。
作家アラン、アランの母、ミス・シェパード、金持ちの住人、登場人物たちの人生も、そんな様々なことの積み重ねで今に至るわけで。
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邦題「ミス・シェパードをお手本に」は、イギリス映画らしく「シャレ」をきかせた?と察しますが、違うなあと思う。
感想やキャッチコピーならともかく、映画はタイトルは一人歩きしてしまうので、ぜんぜん「お手本」じゃねえ…と突っ込まれそうです。

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