体感!グレートネイチャー「シルクロード・灼熱炎と幻の海」

2018年06月26日
体感!グレートネイチャー「シルクロード・灼(しゃく)熱炎と幻の海」
BSプレミアム 2018年6月23日(土) 午後7時30分(90分)
(再放送 7月14日(土) 午後1時30分) 
シルクロードは大自然の芸術に満ちている。訪れるのは、カスピ海周辺、謎の国・トルクメニスタン、カザフスタン、アルメニアの三か国。かつてこの地にあったという“幻の海”の痕跡をたどると、泥火山、炎のクレーター、輝く紅白の大地、ウユニ塩原のような水鏡、空から降る石柱といった奇観に遭遇!消滅した海は、地上に絶景を地下に資源を残していったのだ。シルクロードに刻まれた、衝撃の地球史を体感!

絶景と謳っても、あらゆる映像が公開されていて、どこかで見たような…どこかに似てるような気がすることが多いのですが、今回はすごい。こんな風景が地球にあるのだと。
「謎の国・トルクメニスタン、カザフスタン、アルメニア」は旧ソ連。
カザフスタンは、宇宙好きならロシアのロケット発射場、バイコヌール宇宙基地を、フィギュアスケートファンならデニス・テン選手の母国として認識しているわけですが、身近とは言えない。アルメニアは内戦の国としてしか知らない。トルクメニスタンなんて舌が絡まって言えない、覚えられない(汗)まあつまり「謎の国」ですね。

かつてこの地は海であり、メタンガスが蓄積、大陸が隆起しメタンは地表近くに、それによりトルクメニスタンは豊かな資源大国となっているらしい。
メタンが燃え上がるクレーターはまさに「地獄の門」
石柱が6角形の石柱が屹立する山、ウユニ塩湖のような水鏡の幻想的な風景、地層とはいえ見事な紅白の山々…いずれも雄大、広大…。
海やプレートの移動だけでなく、条件の違いによって様々ん資源、絶景が生まれる、生きている地球のすごさですかねえ。
最後の方に一瞬でてくるゾロアスター教(拝火教)の儀式も謎めいていてゾクゾクします。

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滝沢秀明の火山探検紀行 巨大カルデラの謎に迫る

2018年06月01日
滝沢秀明の火山探検紀行 巨大カルデラの謎に迫る
2018年5月30日(水) 午後9時00分
NHK BSプレミアム
タッキーこと俳優・歌手の滝沢秀明が、鹿児島沖の海底に潜む巨大火山「鬼界カルデラ」を徹底探検。有毒ガスの充満する噴火口に降りたり、熱水が湧き出して変色した海底に潜ったり、知られざる火山の鼓動と絶景を体感する。鬼界カルデラは7300年前に当時地球最大規模の大噴火を起こしたが、現在は大丈夫なのか?神戸大の調査チームの一員として謎の解明に参加、滝沢が採取した岩石が日本の命運を左右する大発見につながった。

九州南部、薩摩硫黄島、鬼界カルデラの異世界っぷりがすばらしい。こんな場所が日本にあるんですねえ。
人なんて住んでいるのかと思ったら、古くは硫黄の採掘、今は放牧と漁業の三島村として133人の島民が住んでいるという(すまん)

秘境探検、中でも活火山の火口にハマってるタッキー、アイドルの域はとうに超え…そんなタッキーをNHKがほっとくはずない(笑)
タッキーが危険なミッションも爽やかな笑顔で、ずんずん進む番組でもあります。アイドルの仕事じゃない(笑)

活火山硫黄岳登山、落石注意の看板よくありますが、巨大な落石が半端ない大きさと量(汗)
そして火口付近で火山ガスの警報、ガスマスク着用、タッキーは慣れたもの。
厳しく荒々しく、そして美しい硫黄岳、立ち上る噴煙、高温でオレンジ色に溶ける硫黄の風景、別の惑星に来た感じです。一瞬強風で火口の底が見えるという幸運。

海は海でやはり異世界。泡立ち海底、硫化水素を含むガスの泡…しかし温泉じゃない(汗)
火山の熱水が海水と反応して白濁する領域は雲の中に入るよう。これは怖いだろうな。なぜかウミガメがのんびり泳いでいる。
雲に包まれているような海底のカルデラ。地上は地上でカルデラの外輪山の巨大な絶壁が続く。
この異界な感じ、何かに似ていると考えてみると「ラピュタ」の世界ですね。

7300年前の噴火では、九州の縄文人の暮らしも壊滅したと推察されるという。
だだカルデラ噴火そのものがよくわかっていない。そこで海底の岩石を採取し調査の必要が。海底の様子から採取する一部始終までも調査。そのミッションにタッキーも参加した訳です。タッキーはこのために潜水士の資格まで取ったらしい。
カルデラ5箇所から採取、さらっとやってますが、これってアイドルの仕事じゃないですよ(笑)

鬼界カルデラの研究はまだ始まったばかり。というか火山のことも地球のこともまだまだわからないことばかりです。
タッキーの視点は、有名人をドキュメンタリーに起用するということではなく、自然への深い畏敬と好奇心、根本的な意味での人との共存、そういう思いに満ちていて、そこにとても共感できました。

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又吉直樹のヘウレーカ!「なぜ植物はスキマに生えるのか?」

2018年04月06日
又吉直樹のヘウレーカ!「なぜ植物はスキマに生えるのか?」
NHK Eテレ 4月4日放送
アスファルトやコンクリートのスキマに生える小さな草花たち。なんでわざわざ窮屈そうなところに生えるのか? 植物学者の塚谷裕一さんは、都会に生きる植物にとってスキマはパラダイスだという。ほかの草が新規参入しづらいため、スキマの植物は日光を独占できる。またアスファルトの下の土は湿っているので水分補給も容易。かつてアルキメデスが浮力の原理を見つけた時のように又吉もヘウレーカ!(わかった)と叫ぶのか!?

アスファルトの隙間など、過酷な環境に育つ植物に興味持つなど、変な人…又吉さんに急に親近感倍増の私です(笑)
春先の今、街なかにはたくさんのスキマ植物が生えています。
いちいち解説してくれる塚谷先生すばらしい。
先生によれば…
植物の光合成のためには、スキマ環境の方が光があたりいい環境。
アスファルトの地面の下は土が乾かなくていい環境。
犬の散歩に欠かせない電柱のそばは「肥料」が豊富でいい環境。
一世を風靡した「ど根性大根」は、厳しい環境で健気に生きている、がんばっていると感じるのは人の思い込み、大根にとっては「いい環境を見つけた」ことになると(笑)

後半登場、スキマ植物の代表格「オオバコ」の研究者は、なんと14歳、まあ世間に認められたオタクってことですね。
世の中には変な人がいっぱい(笑)
オオバコは舗装されていない道の真ん中に生えるのはなぜか?…オオバコってすごいですねえ。

オオバコには神社仏閣型といって、歴史ある神社仏閣では小さくなるタイプがあるらしい。
大きくなると鹿に食われやすいから、大きくなると人に抜かれてしまうので小さく進化したのではないかという。
オオバコってたくましくして、頭がいい。

それにしてもマニアックな番組でした。
次回は「なぜお祝いに胡蝶蘭を贈るのか?」だって。
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失われた色を求めて~植物染め・伝統100色を今の世に~

2017年05月19日
「失われた色を求めて~植物染め・伝統100色を今の世に~」
NHK BSプレミアム 2017年5月10日(水)
藍、紺、群青、露草…青系色だけで20以上の名称がある日本の伝統色の豊かさは、世界に例がない。千年以上伝わる技術を伝承する染織史家・吉岡幸雄(70)は、英国V&A博物館から永久保存用に「植物染めのシルク」の制作を依頼された。吉岡は、染料となる植物を求めて山中を探し、自ら草を植える。色抽出の手法も奈良時代にまで文献を遡る。日本人が愛(め)でてきた「色の世界」とは?失われた色を求めた、時空を越えた旅。

日本古来の色、その数の多さは世界でも類を見ないらしい。
ほとんどの染めが、植物の花や芽、木の皮など植物が原料だという。現在ではその技術の多くが途絶えている。伝統技術が途絶えていることは世界的なことだとか。…たしかにそうですね。
日本の歴史上、最も色が豊かだったのは天平から平安時代。
そこからすでに、へえ〜ですよね。天然素材のみの昔の方が、多彩な色があったとは。

植物染めの復元に取組む吉岡幸雄さんの作品は、ヴィクトリア・アルバート博物館に永久保存されることが決まりました。吉岡さんはいわば研究者…いや探究者か?(笑)、染色は工房の職人が再現します。

紫は大分で栽培された紫草の根から。
茜色は日本茜の栽培から。
藍は蓼藍からすくもを作り発酵させ…。
紅は紅花栽培から。
黄色は刈安から。
当たり前ですが、素材によって原料を栽培する地域も、色の取り出し方も染め方も発色のさせ方も違う。手をかけ時間をかける工程。その一つ一つに、真摯に向き合う工房。
紅花の発色を良くする「烏梅(うばい)」の伝説など、一つ一つに歴史がありあます。
栽培する人、染める人、関わる人の多さに驚きます。

このような染めが身近にあったなら、大事にするだろう、豊かな気持ちになるだろう。そんなふうに思いますが、今それができる人がどれだけいるか。
たくさんのものを持ち、飽きたり痛んだりすればあっさり捨てることに慣れたライフスタイルと、あまりにかけ離れすぎていますよね。
博物館に収められる吉岡さんの工房の染め。しかし本当は、生活の中で使ってこそなんですが…。

聖徳太子の時代に最盛期だったという「伎楽」、再現された天平時代の伎楽の衣装が驚くほど鮮やか。エキゾチックで異国に来たような気さえする。
中国の派手さとも違う、どちらかいうと中近東の色に近いかも。シルクロードの歴史ですね。
この色彩が、全て植物と古代の技法で再現とは、ただ感心するばかり。

紫草

蓼藍
紅花
刈安

紫のゆかり 吉岡幸雄の色彩界

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BS海外ドキュメンタリー「シャネル VS スキャパレリ」…ついでにダリ

2016年05月20日
BS海外ドキュメンタリー シリーズ「ライバルたちが時代をつくった」
シャネル VS スキャパレリ

NHK-BS1 2016年5月17日(火)午前0時00分~
再放送/2016年5月24日(火)午後5時00分~
20世紀のファッション界に革命を起こした2人のフランス人女性、ココ・シャネルとエルザ・スキャパレリ。全く対照的な2人が激しく火花を散らした時代を描く。
スポーティでシンプルなスーツで女性を解放したシャネルは、孤児院と修道院で育ち、お針子から成り上がった人物。片やスキャパレリは裕福な家庭に育ち、芸術家のダリやコクトーともコラボ。ショッキングピンクに代表される斬新な色使いと前衛的なデザインで一世を風靡した。ファッション界を大きく変えた、性格も生い立ちもまったく異なる2人の女性を、20世紀という時代の背景を交えて鮮やかに描く。
原題:CHANEL VS SCHIAPARELLI: THE BLACK AND THE PINK
制作:MA DROGUE A MOI(フランス 2014年)


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録画してなんとなく見始たのですが、おもしろかったです。
シャネルは、誰もが知る世界のブランド。ココ・シャネルの人生についても、さまざまな本や映画などで知られていますし、私も映画を見たりしてます。
なので、シャネルの部分は既知が多いのですが、同時代に活躍したスキャパレリとのライバル関係は、知らないことも多くて、興味深かったです。
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スキャパレリは、先日三菱一号館美術館で見た「PARIS オートクチュール—世界に一つだけの服」展で、とても印象に残っていました。
装飾的で個性的&ちょっとユーモア。
この展覧会には、以前から好きだったラクロワもあり、そこにに通じるような…ああこの雰囲気はとても好きだなと思いました。
以前の記事 PARIS オートクチュール—世界に一つだけの服 2016年05月05日
ドキュメタリーでは、スキャパレリは貴族の血をひく裕福な家に生まれとありました。美術品に囲まれた暮しが、華やかなデザインに影響を与えたと、なるほどわかるなあと展示を思い起こしました。
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スキャパレリは裕福でしたが、孤独な少女時代を送っていた。そして個性的で、女性として既成概念にとらわれない生き方をしたい、した!…という点ではシャネルと同じです。

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番組を見ていると、それまでの女性の概念を突き抜けたファッションを提案し、時代の寵児になったのはシャネルが先。
スキャパレリはそれを追うような形だけれども、よりアーティスティックだったのはスキャパレリ。女性デザイナーとして初めてTIMEの表紙を飾ります。
革新的な生き方は、自分の独壇場だったはずが、気がつけばスキャパレリの評価の高さに焦るシャネル。
シャネルは有名人として、芸術家ともつき合うようになりますが、芸術家たちはやがて、シャネルのシンプルに削ぎ落としていくスタイルから、スキャパレリの独創性に引かれていったようです。
その一人がサルバドール・ダリ。アーティストとして互いに刺激し合う関係になっていきます。華やかな外見や振る舞いと裏腹に、コンプレックスを持つ似た者同士ということですね。
ドレスにロブスター(ダリの大好物)描いたり、頭にハイヒール載せたり(帽子)、タブーはないらしい…いろいろしてます(笑)
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ダリがスキャパレリからインスピレーションを受けて制作したのが「薔薇の頭部の女」
自分は醜いと思い込んでいた少女時代のスキャパレリは、顔に花の種を植えて覆ってしまおうと考えた…というエピソードを、ダリがいたく気に入ったらしい。
あれ、その題名に記憶が…?
我が地元福島には、ダリの彫刻作品をメインにした、諸橋近代美術館がありますが、そこにそんなタイトルがあったはず。

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サルバドールダリ「バラの頭の女性」(1981年)諸橋近代美術館

スキャパレリとダリの親交があったのは1930年代、油彩画の「薔薇の頭部の女」はその頃の作品で、彫刻作品はずっと後ですが、このモチーフをダリが気に入っていたことがわかりますね。
ちなみに、こちらもスキャパレリとの交流から生まれたらしい。どちらも常設展示しています。
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サルバドールダリ「人の形をしたキャビネット」(1982年)諸橋近代美術館

女性の心や秘密を引き出しを開けるように見えたらいいのに…ということらしい。
ダリの作品にはモチーフやテーマがありますが、スキャパレリの影響がこんなにあったとは知らず、私は何度も見ていたわけか。
ちなみに、彫刻の「人の形をしたキャビネット」は、以前「ダリを触ってみる」という企画で、触りまくったことがあります。

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どっちが先かは不明

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諸橋近代美術館 ダリの作品一覧
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第二次世界大戦をはさみ、シャネルとスキャパレリには、時代の波という大きな変化が訪れます。
社会現象として女性たちのモードに変革をもたらし、現代まで生き残ったのはシャネル。
スキャパレリの孫は、祖母はアティーストだったといいます。
なるどなあと思います。スキャパレリのファッションは、誰にも似ていないアート作品ですよね。
シャネルの最大の功績は、現代まで受け継がれる「スタイル」ですよね。
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エルザスキャパレリ : Elsa Schiaparelli - ファッションプレス
Bertrand Guyon (ベルトラン・ギュイヨン) による新生 Schiaparelli (スキャパレリ) がデビューコレクションを発表
1930年代、かの Coco Chanel (ココ・シャネル) と並んでパリを席巻したクチュールデザイナーの Elsa Schiaparelli (エルザ・スキャパレリ)。当時のモード界において女帝として名を轟かせ、それと同時にショッキングピンクを生んだ女、モード界のシュールレアリストなど数々の異名を馳せてきた彼女のメゾンの扉が、再び開かれたのが2年前のこと。
2013年の7月に開催されたパリ・オートクチュール・ファッションウィークにて、Christian Lacroix (クリスチャン・ラクロワ) とのコラボによるカプセルコレクションとともにその幕が切って落とされた復活劇は、今回発表された2015-16年秋冬オートクチュールコレクションによって第3幕を迎えることとなる。


スキャパレリはもうないのかと思ったら復活していたのですね。
しかもラクロワとコラボ。三菱一号館美術館で近いものを感じたのは、ある意味当然か(笑)
もうメゾンの時代ではないので、どのような展開になるのかはわかりませんが…。

一つのドキュメンタリー番組が、最近見た美術展や、自分が何度も見ているダリの彫刻とつながっていたり…わからないものですね。



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