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コズミック フロント☆NEXT▽プラネット・ハンター 地球外生命探査の最前線

2019年05月21日
コズミック フロント☆NEXT
プラネット・ハンター 地球外生命探査の最前線
BSプレミアム 初回放送 5月16日(木)22:00〜
再放送 5月22日(水)23:45〜
地球外生命が住む惑星を探す科学者たち、それが「プラネットハンター」。新進気鋭の惑星科学者・成田憲保氏は、太陽系外惑星の探査を担うプラネットハンターだ。分かりやすい語り口で一般向けの講演会は女性を中心に満員になるほどの人気。次世代のサイエンスコミュニケーターとしても大きな期待を集めている。成田さんをプレゼンターとして、地球外生命探査の最前線にいざなう!

子どもの頃からSFをたくさん読んできて、宇宙人にはわりとなじみがあるのですが(笑)、では、いざ宇宙人に会えるのかというと、まあそう簡単ではあるまいと(笑)
実際に地球型の惑星がある確率は、天の川銀河だけでも(星の数ほど!あるので)高そうな気もしますが、宇宙はとにかく広い…広すぎて、遠すぎて、人の寿命のスケール、時間ではたどり着けそうにない、光速で移動できる手段でもない限り…そこに生命体がいたとしても、今のところ会えそうにないのが現実です。

そんな夢物語だった宇宙人との遭遇に一歩近づいたかも?しれない、宇宙をめぐる最前線が今回の番組。
プラネットハンターの目的は、太陽系外で地球っぽい惑星を探すこと、できたらそこに生命体かその痕跡をみつけることです。
出かけるのは大変なので(爆)観測でです。
その観測技術がすごいですねえ。ここまで来たのかと感動です。
例えば40光年も離れた位置で水が液体で存在する環境(ハビタブルゾーン)の岩石惑星を観測だけでいくつも発見。恒星の光の増減、惑星の色によって惑星を構成する成分まで推測できるのがすごいです。
ただ、太陽のような重く明るい恒星は少数で、もっと小さい恒星である赤色矮星で地球に近い岩石惑星が見つかっています。温度の低い赤色矮星のハビタブルゾーンは、恒星にとても近いため特殊な環境でもある。それでも生命は存在できるのでは?とういうのが最近の研究です。

生命を育む環境と言っても、ワレワレハ…で始まる異星人ではなく(笑)バクテリアレベルからの話です。
たとえ生命を育む環境があったとして、そこに知的生命体が進化するには何万年もの安定した環境が必要です。太陽系には始終飛んでくる小惑星や隕石を吸収してくれる木星のような巨大惑星がある。また地球には太陽風から守ってくれる磁場があります。
そう考えると、やはり難しいか?
人類が将来住むことができそうな惑星はどれくらいあるでしょうか?地球は稀有な存在、そういう説もあります。
ぶっちゃけ、地球型の惑星にワレワレハ…と言いかねない宇宙人がいたとしても、やっぱり遠すぎてそう簡単には会えそうにないですが。

スターウォーズのような星間戦争や異星人が集う酒場、そんな光景はいったいいつ見られるのか、見られないのか?
道のりはまだまだ遠い…。
そのぶん妄想が膨らむので、それはそれでいいんですが。

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秩父山中 花のあとさき・最終章~ムツばあさんの歳月

2019年05月15日
秩父山中 花のあとさき・最終章~ムツばあさんの歳月~
2019年5月11日(土) 午後6時00分(90分)
秩父の山間にある小さな集落の物語。春、今は誰も住民がいないのに花が咲く。平成13年から取材を続け大きな反響を呼んだシリーズ「秩父山中・花のあとさき」その最終章。
秩父の山間にある楢尾集落では、今は誰も住民がいないのに、春、あちこちに花が咲く。ハナモモ、ツツジ、レンギョウ・・かつてここで暮らしていた小林ムツさんが植えた花々だ。ムツさんは、体の衰えで世話できなくなった斜面の畑に、一万本にも上る花を植えてきた。「畑が荒れ果てていくのは申し訳ない。せめて花を咲かせて、山に還したい」。ムツさんが85歳で亡くなって10年。思い描いていた花の風景が、春の楢尾に広がる。


「秩父山中 花のあとさき」は大好きな番組でした。
ムツさんが亡くなり10年、その後あの集落はどうなっているのかなと思うことがありました。
過疎と高齢化が進み、住む人がいなくなっていく限界集落は日本全国にあります。そうした集落の一つが、ムツさんが暮らしていた集落。
田舎では、訪ねれば誰にでもお茶をふるまい、おしゃべりに花が咲く。どこにでもいそうで、けれどもムツさんは無二の存在なのかもしれません。

高齢になり畑仕事もままならなくなってきたムツさん夫婦は、畑を一つずつ閉じ、花木を植えていました。
「もしいつか、山に人が戻ってきたら、きれいな花が咲いていたらどんなにうれしかろう」
ムツさんが亡くなり、唯一暮らしていた武さん夫妻が、ムツさんの意志を引き継ごうと、花の手入れをしてきましたが、その武さん夫妻も亡くなり、楢尾集落に住む人はいなくなりました。

先代が苦労して切り拓いた土地でも、山間地で農業を営むことは、経済的にも生活するにも難しい。子ども世代はここを離れていく。ごく普通の感覚、一般的な価値観であればそうなると思います。
よほどの志や起業家でもあれば別にしても。
だんだんと人がいなくなってしまうことも、また老いることも受け入れるしかないのです。
このまま集落が荒れ果てていくのもしかたがないのかもしれない。

ところが荒れたところも多いけれど、集落は今も美しい。住む人がいないとは思えません。
花や紅葉の頃はたくさんの人が訪れ、番組をきっかけにボランティアで手入れをする人もいる。
都会に出てしまったけれど、無人の家を折にふれ訪れ、手入れをしている子ども世代もいます…子ども世代と言っても、リタイア世代なんですが。
祭事も復活させようとしています。
朽ちていく家がそのままでも、誰も責めることはないと思うのですが。やっぱりそのままにはしておけないんですよね。この感覚はある程度年を重ねないとわからないかもしれません。

これから集落がどうなっていくのかはわかりません。
番組HPにディレクターのコメントが載っていて、これまでの歳月の重みが感じられます。

楢尾集落を見下ろす場面、対面の山にも集落があります。あの集落は人が暮らしているだろうか?とふと思います。
最近、テレ朝の「ぽつんと一軒家」をよく見ていますが、限界集落がたびたびでてきます。代々の畑を守りながら暮らすことの思いや苦労、守ってほしいと思いつつも、やむを得ない状況も多々ありますね。
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以前の記事(もう10年前!)
秩父山中 花のあとさき~ムツばあさんのいない春~ 2009年07月21日

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BS世界のドキュメンタリー「星の王子さまの世界旅」

2019年04月19日
BS世界のドキュメンタリー「星の王子さまの世界旅」
小説「星の王子さま」を翻訳し、失われゆく希少言語を次世代に伝えようというサハラ砂漠や北極圏、中南米やチベットの人々…“ことばの力”を追う、ファンタジックな旅。
子どもの心を失いかけた大人をドキリとさせるサン=テグジュペリのベストセラー文学が、ダリジャ語を使うサハラの遊牧民や、北極圏のサーミ人、エルサルバドルで民族語を失いかけた先住民の“教科書”となった。「井戸」「キツネ」「バラの花」など、その土地にない言葉も多いが、人々は類似の表現を編み出していく。4Kで撮影したダイナミックな景観に、「大切なものは、目に見えない」といった言葉が重なってゆく、至極の世界旅行。

原題 The Miracle of the Little Prince
制作 Pieter van Huystee Film (オランダ 2018年)
初回放送 2019年3月27日(水)午後11時00分~

録画したまま、見るのが遅くなってしまいましたが、とても深い内容。再放送は何度かあるはずなので、ぜひご覧になってほしいです。
美しい映像も見所です。

タイトルだけでは「星の王子さま」というだけで、どんなテーマかわかりません。
世界には数多くの消滅危機言語があり(日本ならアイヌ語など)、その名の通り、消えてしまう、使われてなくなってしまう言語を意味します。
共通の言語にしたほうが、なにかと効率がいい、私も子どもの頃はそんな風に思っていて、たとえば同級生ががエスペラント語(なつかし〜)に夢中になっていた時も、なるほどねえと感心していました。

しかし言語が消滅するということは、地球上には多数存在した先住民族、少数民族の固有の文化、言語が消えることであり、民族のアイデンティティをことでした。
消滅の多くは大国による差別や事実上の弾圧であったりします。言語や文化の多様性を失うことは、人権問題でもあるんですね。

番組には、公に使うことが禁じられても心のよりどころとして守ったきた人、差別により深い心の傷を負ってしまったり、弾圧の中でひっそり孫にに伝えた人々が登場します。

このドキュメンタリーは、そのような危機に瀕した言語の民族で、言語学者を中心として「星の王子さま」を民族の言語に翻訳する試みを取材したものです。
モロッコの砂漠の民ベルベル人、フィンランドのサーミ族、エルサルバドル、チベット語…
なぜ「星の王子さま」かというと、まず著作権が切れたため自由という前提があると思います。
そして固有の言語を「保存」「記録」するのではなく、生きた言語としてこれからも使っていくためです。異なる国や文化と交流し、該当しない言語は新たに加える、私たちが今使っている日本語もそのように変化してきました。

相手が、全く異なる西欧文化であることが、些末な障害や思惑を飛び越えてしまうかもしれない。
大事なのは、文化を守るために隔離するのではなく、生きた言語を通してこれからも育てていくということですね。

参考
消滅危機言語をなぜ守らなければならないのか ナショナル ジオグラフィック
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NHKドキュメンタリー - 最後の講義「物理学者 村山斉」

2019年02月22日
NHKドキュメンタリー - 最後の講義「物理学者 村山斉」
2019年2月20日(水) 午後9時00分(50分)
再放送/2019年2月23日(土) 午後0時00分
各界の第一人者が“人生最後”の覚悟で珠玉のメッセージを贈る人気シリーズ「最後の講義」、世界的な物理学者、村山斉さん。日米の大学を拠点に最先端の宇宙研究をリードする。若い頃は挫折だらけ。う余曲折。アメリカへ飛び出した研究生活。原動力は子供時代の「科学は楽しい」。宇宙はどう始まった?私たちはなぜ誕生?次々生まれる疑問「真理を知りたい」。フロントランナーの熱血講義は驚き満載。大興奮と感動の49分は必見!

なぜ村山さんの話に惹きつけられるのか、心を動かされるのか。少しわかったような気がします。
病弱だった子どもの時代から、数学にはまり物理を志すようになったのは初めて聞きます。
東大に進んだものの…村山さんもまた日本での研究に失望しアメリカへと向かった人でした。…日本の科学は本当に大丈夫なんですかねえ。
物理の先端カリフォルニア大学バークレー校へ、原子・素粒子研究から宇宙研究に。
論文が評価されバークレーで教授に、そこに東大の働きかけにより、カブリ数物連携宇宙研究機構を立ち上げ、初代機構長に就任。12年前、何もないところからのスタートだったらしい。

「万物は原子からできている」というところから、ダークマターの出現により宇宙の謎はさらに深まっていく。
宇宙はわからないことだらけなんですよね。
尽きない好奇心、知れば知るほど未知の世界が広がっていく。その未知の世界を、まだまだたくさん楽しめるぞ!と、ワクワクした気持ちで見ているのが村山さんです。
そんな村山さんに一緒に遊ぼうと誘われている感じ(個人の感想です・笑)

質問の一つに、研究には莫大な費用がかかる、社会的な責任はどう考えているのか?という、お〜今のご時世的な質問が(笑)
村山さんは、ほとんど税金で賄われているう以上、研究の価値の説明責任はあると。
また日本は鉱物資源が(世界的に見て)ほとんどない国であるとも。そういう意味でも未知の分野を開拓する価値は十分あるのではということでしょうね。

間違ってしまうことがあっても、間違っていたことがわかることがおもしろい。
まちがっていることもあり、正しいこともあり、決着のつかないこともあるけれど、続けることが大事。

「好奇心が一番の食べ物」村山斉

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平成史スクープドキュメント 第5回 “ノーベル賞会社員” ~科学技術立国の苦闘~

2019年02月18日
平成史スクープドキュメント 第5回 “ノーベル賞会社員” ~科学技術立国の苦闘~
NHK総合 初回放送2019年2月17日(日) 午後9時00分~9時49分
2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏への独占取材から、科学技術立国ニッポンの苦闘を描く。民間企業の一エンジニアのノーベル賞受賞に社会は沸き、田中氏は一躍、時代の寵児となった。しかし、ノーベル賞につながった発見は「単なる偶然なのではないか」という周囲の声に葛藤を続けてきた田中氏は、受賞以降、メディアの取材を遠ざけてきた。その田中氏が再び表舞台に登場したのは2018年2月。アルツハイマー病を発症すると脳に溜まるタンパク質を検出することに成功。「一滴の血液から発症20年前に早期発見できる」と科学誌・ネイチャーに掲載され、世界的な注目を集めたのだ。この成果が生み出されるまでには、田中氏の10年以上にわたる知られざる苦悩があった。「論文数の減少」「研究投資の停滞」「補助金の削減」など科学技術立国の凋落が指摘される中、日本は次の時代、どのように再生していくべきなのか、“ノーベル賞会社員”の歩みから見つめていく。インタビュアー/リポーターは、平成5年から28年まで「クローズアップ現代」のキャスターを務めた国谷裕子氏。

田中耕一さんがノーベル賞受賞後、ここまで苦悩していたとは思っていませんでした。受賞後も企業の一エンジニアでありたいと言い、大きな組織のリーダーや華やかな場に登場することも…そういえばありませんでしたね。
16年後、アルツハイマー病に関する成果までの歩みは、番組の短い時間では一端しかわからないですが、相当の覚悟とプレッシャーだったのだろうと察せられます。

番組もう一つの柱、「科学技術立国の凋落が指摘される中、日本は次の時代、どのように再生していくべきなのか」
大事なのはここです。
私も日本は大丈夫なのかと思うことがあります。特に人を育てるという広い意味で。
平成の時代、医学、科学の分野で日本が多くのノーベル賞を輩出することができたのは、昭和の時代、研究者が自由にいろいろなことに取り組むことができた時代の遺産だという。
研究者の環境については、同じくノーベル賞を受賞した本所佑さんも危機感を訴えています。
番組では取り上げられていませんが、山中伸弥さんも(有名になった自分を利用して)研究者の雇用の安定や国からの予算を取り付けるというような意味で、今の仕事は「営業」みたいことを言ってました。

大学への補助金削減や企業にも余力がないために研究投資を渋る=研究者は研究の道を閉ざされる…という現実。いわゆる「ポスドク問題」ですね。
実際私が知っている研究者はアメリカへ研究の場を移してしまったし、間接的に知っている今現在20代のポスドクは、正規の職につけず、結婚に踏み切れずにいるわけなのです。

成果と認められる研究には膨大な裾野…研究の中のほんのわずかな割合です。より少ないコストで結果が出ればいいに決まっていますが。いい結果がでるかどうかはわかりません。
成果のあるところにだけ投資するということ自体無理ってことは、わかっているとは思うのですが。

田中さんは会社から予算を取り付け研究室を作り、ポスドクを20人ほども採用したという。その一つの成果がアルツハイマー病に関する研究。
研究者を採用したこと自体がノーベル賞に匹敵するくらい重要な仕事なのかもしれません。
後継を育てることは、受賞記念の記念館やモニュメントを作るよりずっと大切だと思います。

番組はとても興味深くおもしろかったですが、では「どのように再生していくべきなのか」という意味では、課題を突き付けるだけで、成果はないかも…。
NHKも猫番組ばっかり作ってないで(私は猫好きですが)、そこをもう少しつっこんでほしい。

博士にまでなったのに、なぜ報われないのか 当事者に聞く「ポスドク問題」の根深さ
東洋経済オンライン 2016/02


九州大学 ある“研究者”の死を追って NHK WEB特集2019年1月18日
科学分野ではありませんが、研究者の過酷さがわかります。
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