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カポディモンテ美術館展

2010年07月03日
展覧会HPより抜粋
ナポリを見下ろす丘の上に建つカポディモンテ美術館(「カポディモンテ」とは「山の上」の意味)は、イタリア有数の美術館のひとつです。1738年にブルボン家のカルロ7世(後のスペイン王カルロス3世)によって建造が開始された宮殿が、そのまま美術館となっています。そもそもこの宮殿は、美術品を収納・展示することを目的のひとつとして建てられたものでした。というのもカルロは母エリザベッタ・ファルネーゼからファルネーゼ家の膨大な美術品コレクションを受け継いでいたからです。


ほとんどが初めて見る作品で新鮮、楽しめました。
私には知らない画家も多かったのですが、選び抜いたコレクションという感じで、クオリティが高いと思います。
展示はイタリアルネッサンス・バロック美術、素描、ナポリのバロック絵画、大きく3つ分けられています。

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パルミジャニーノ
《貴婦人の肖像(アンテア)》
油彩・カンヴァス

ポスターにもなっているこの作品は、以前印刷物などで見たような記憶が…あいまい。知的で美しいですね。等身大くらいあるでしょうか、迫力があります。
実物を見ると、衣装や小物まで細密に描かれているのがわかります。光沢のあるドレスの生地、厚い生地のハリと薄物の繊細さ、刺繍、皮の手袋、テンの毛皮の質感も素晴らしい。
モデルは高級娼婦という説もあるらしい…え~?凛とした佇まい、てっきり堅いヒトヅマかと思いましたよ(汗)

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グイド・レーニ
《アタランテとヒッポメネス》
油彩・カンヴァス

「古代神話の乙女アタランテは、その美貌と俊足、そして男嫌いで有名であった。求婚者は彼女を駆け比べで負かさねばならず、それができないと彼女に殺された。しかしヒッポメネスは彼女に抜かされそうになると黄金のリンゴを落とし、彼女の気をそらせて勝利した。」
こちらも大きな作品です。現実にはありえない(人間工学からしても再現できそうにもない)美の理想。
動的であるけれど、計算され尽くした構図が、いかにもここしかない神話の一場面という感じです。なんというか裸体が美しい!アタランテのの柔らかな肌と、ヒッポメネスの引き締まった筋肉、特にヒッポメネスの足が美しい、神々しさすらがあります…神話だからいいのか(苦笑)


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エル・グレコ
《燃え木でロウソクを灯す少年》
油彩・カンヴァス

グレコは好きです。マリアやキリストを描いた宗教画が有名ですが、あの見上げるような巨大宗教画の大胆なタッチとはちょっと違う。少年を描いたこの小品も雰囲気があっていいですね。ふとした表情、宗教を連想させるものは描かれていないのに、敬虔な信徒という感じがするのはグレコゆえか。

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ランチェスコ・グアリーノ
《聖アガタ》
油彩・カンヴァス

「聖アガタはローマ時代のキリスト教の聖女。シチリアを治めていた権力者からの求婚を断った彼女は、キリスト教徒であることを理由に捕縛され、拷問によって乳房を切り取られた。」
光と影がドラマチック、強い意志を感じさせるアガタの表情がいいですね。

今回の展示は宗教画にしてもほとんどの作品が人物をモチーフにしていてます。時代やテーマはそれぞれ違うのですが、描かれた人物が美形ぞろい、私好み(笑)とても居心地よく見ることができました。
特にグレコの「炭火を吹く少年」、グアリーノの「聖アガタ」は、宗教的な背景を知らなくても、ずっと見ていたくなる魅力を感じました。
「好みの顔」という観点はどうかと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、結構大事です、入り込み方が違う(笑)
つまりコレクションをしたファルネーゼ家と私の好みが一緒ということでしょうか?…冗談ですから!
日本人好みの顔つきが多いのかもしれません。美形好きの皆さん、どうぞいらしてください(笑)

カポディモンテ美術館は日本では知られていない美術館ということもあり、さほど混雑もなくゆっくり見られたのも良かったです。
展示作品が若干少なめ(お値段の割にという意味)…という気もしなくはないけれど、ゆっくり見られたので良しとします。

カポディモンテ美術館展
2010年6月26日(土)~9月26日(日)
国立西洋美術館

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国立能楽堂コレクション展 能の雅 狂言の妙

2010年07月02日
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能に親しむ機会はあまりないのが現状で、知識らしい知識もないのですが、美術というジャンルとして見応えのある企画展でした。
展示は能面、能装束、狂言面、狂言装束、絵画、文献など。
ほとんどが、桃山~江戸時代のもの文化財です。

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小面
江戸時代 17世紀

能面というのは、見飽きませんね。
固定された彫刻としてそこにあるだけなのに、様々な表情を見せてくれます。
乱暴な言い方ですが無表情に見える小面も、こちらの気持ちをかきたてる雰囲気があります。
見せてくれるというか、見る側が見てしまう…見る側の思い込みかもしれないけれど見える、それは自分の心だったりして…などと考えながら見ていると、あっという間に時間が経つのでほどほどに。

能装束はこりに凝った作り、どれも刺繍が豪華。
客席から見ても十分豪華なんですが、こうして至近距離で見るとすごい迫力。
このボリューム感は実際見ないとわからないですね。
しかし、どれも重そうです。

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紺地立浪水犀桶模様縫箔
江戸時代 17世紀

ぱっと見ておもしろい柄だなあと、柄一つ一つに意味があるんですよね。
紺地に波とサイと桶、サイは大水をおこすとか、火除けの模様です。
サイには見えない(苦笑)
しかしこの文様、色彩、刺繍、見事です。

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重要文化財 紺地白鷺模様狩衣
桃山時代 16世紀 根尾・春日神社蔵

これぞ桃山の美、という感じ。華やか、そして大胆でインパクトもあります。
白鷺のいきいきした様子が楽しい。

国立能楽堂コレクション展 能の雅 狂言の妙
2010年6月12日(土)~7月25日(日)
サントリー美術館


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ダイスケ、ゆうパックCMに (7/5追記あり)

2010年07月01日
ダイスケがJOCシンボルアスリートと関係なく、また上戸彩ちゃんのゲストでもなく(笑)、高橋大輔をメインにすえたCMを作らないかなと、期待してましたが、来てしまいましたねえ。
それも、かっこいいCMが!
やっぱりオリンピックメダリストの威力はすごい。

ゆうパック 次へ踏み出そう。

アメリカでCMの撮影や、ゆうパックCMの話は、ファンの間で少し前から知られていました。
ゆうパック?…当初聞いた時は、ずいぶんと庶民的だなと。
郵便局の制服を着たダイスケが、笑顔で「こんにちは!あなたの街の…」などど言い出すのだろうか?ダメとは言わないまでも…ちと微妙な気持ちにもなっていました。
アメリカロケも結びつきませんでした。
実際はペリカン便を吸収し、新生ゆうパックとしてスタートを切る「ゆうパック維新」のイメージキャラクター。
CMはウェブで見ただけですが、今日の新聞は全国紙、地方紙含め全ページ広告、一部のフリーパーパー(私が見たのはリビング新聞)にも掲載されています。
想像していたよりずっと規模の大きいプロジェクトで、ダイスケの扱いも堂々です。

新聞広告のダイスケは、これまで見たことのないイメージで新鮮、ロケ地は、背景を見るとソルトレイクあたりですかね?
強さと美しさ、青空をバックにした下からのショットがかっこいいですねえ。
足が長く…でもないか(爆)
彼は目が印象的なんですが、新聞広告に使われている写真は目の印象は薄い。空をまぶしそうに見上げ、はるか彼方、高いステージに向かうというイメージかな。
「次へ、踏み出そう。」
新生ゆうパックが、常に上を目指すダイスケを起用したということでしょうか。

CMもいいですね。しかも永ちゃん付。
練習シーンもいいし、スケート靴を履いていないダイスケをかっこ良く撮ってくれてありがとうの気分。
そうはいってもラストのジャンプやダンスの所が最も好みかな。
なんというか、かわいいとも、これまでのかっこ良さとも違う、永ちゃん効果もあり男っぽいイメージが、新しいステージという感じでいいのでは?
このCMどれくらい流れるんでしょうね。

記念式典のニュースも続々、ダイスケこの時期としては信じられない位こざっぱりしてます!(爆)
毎年夏は、南米あたりの珍しい鳥みたいな頭してるんですが…。
大丈夫でしょうか?思いっきったことができなくて、ストレスたまったりしてないでしょうか?(笑)
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ポスト・フォッシル:未来のデザイン発掘」展

2010年07月01日
21_21 DESIGN SIGHTは、いつでもと思いつつ、なかなかいけず今になってしまいました。
この美術館のコンセプトを考えると、(10年、20年というスパンでなら)そう何年も存在するとは思えないので、早く行かなくてはと。
先月末、ようやく行くことが出来ましたが、記事を書くのが遅くなり、私が見た企画展は終了してしまいました(汗)

21-21P

企画展HPより抜粋
展覧会ディレクターを務めるのは、社会的・経済的現実を観察し緻密に分析することで、私たちの生活や価値観、美意識の変化を読みとくリー・エデルコート。
「ポスト・フォッシル時代のクリエイター」と名付ける新世代のデザイナーやアーティストを10カ国から71組紹介。化石燃料時代の次へ向かおうとする今日、彼らは先史時代やものづくりの根源的なあり方を振り返りながら、新たな手法で自然素材や原始的な形態を制作にとり入れています。
エデルコート自身の構成により「明日のデザイナーは、未来を築くために過去とどう向き合うのだろう?」という問いを投げかけます。
大地に根ざす生命力を呼び覚ますかのような力強い作品とともに、私たちが生き、未来を形づくるために必要な手がかりを、様々な角度から探っていきます。
(フォッシル=化石)


とまあ、コンセプトはきちんとありますが、作品を前にしてコンセプトを意識できるかというと、それはちょっと…(汗)
若いクリエーターの、自由で既成概念にとらわれない作品を楽しむ、そこにつきるでしょうか。
それにしても素材が様々、石、金属、木材、皮、毛皮、布、ゴム、陶器、ガラス…ゴミ?

21-21022
ピーター・マリゴールド「スプリット・ボックス」

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