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ニューオーリンズ ギッター・コレクション展

2011年11月26日
帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション展
Returning Home: Edo Paintings from the Gitter-Yelen Collection
2011年10月29日(土)~12月4日(日)
福島県立美術館

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伊藤若冲 《白象図》 寛政7年(1795)

展覧会HPより…眼科医・ギッター博士と妻・イエレン女史は、40年近い年月をかけて優れた日本美術を収集してきました。日本美術の「純粋で、シンプルで、素朴な」美しさ、とりわけ墨線の持つ多様な表現に魅せられたギッター氏は、禅画コレクションを中核に据え、次に文人画、円山四条派、琳派、浮世絵、奇想の画家たち、近代美術へとコレクションを広げました。
現在では与謝蕪村や池大雅のほか、伊藤若冲、俵屋宗達、酒井抱一など、江戸時代を中心とした日本美術の一大コレクションとなっています。


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酒井抱一 《朝陽に四季草花図》 文政4-11年(1821-28)

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歌川国貞 《美人見立士農工商図》天保(1830-44)後期

しばらく前にNHK-BSで、江戸絵画のコレクター、ブライズコレクションを取り上げていて私も見ていましたが、その江戸絵画コレクションと、内容がかぶってくるのが今回のギッター・コレクション展です。

企画展として展示されているのは、禅画、文人画、そして円山派、琳派、浮世絵などです。池大雅、与謝蕪村、伊藤若冲、俵屋宗達、酒井抱一など、江戸絵画を代表する作家たちの作品が並びます。
グラフィック的なおもしろさもあれば、ユーモアを感じさせる作品も多くあります。
若冲の「白象図」なんてキャラクターデザインの世界ですよね。

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伊藤若冲筆/無染浄善賛「寒山拾得図」 宝暦11年(1761)

アートはどのような楽しみ方をしてもいいのですが、禅画や文人画、墨絵の世界は、その思想的、宗教的背景なしには…おもしろさを半分も理解したとは言えない…と思うのですが…。
もちろん私も、まるっきりわかっちゃいないのですが(汗)…少なくとも日常的に仏教や禅に触れる機会があるだけ、素地がいくらか違うと思うのです。

1960年代、日本に滞在したギッター氏が、なぜこんにも日本美術に魅せられたのか…そんなことを考えながら見ていました。
絢爛豪華な琳派ならいざしらず、中心となるコレクションとして、墨絵など一見地味な作品が並んでいます。

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与謝蕪村筆 「夏景山水図」 

例えば山水画は精神世界にふれるようなもの。
詩や言葉が書き込まれた作品も多いのですが、文学や詩の世界に通じる、といって理屈で理解したのでは乱暴すぎるのですが。
シンプルな作品であればあるほど、鑑賞でなく、見る側にイマジネーションと対話を求めている様な感じがします。
このような企画展で一つ一つの作品について語るには、言葉も足りませんが、一つでも心惹かれ、対話が出来る作品と出会えたら、来た甲斐があるというもの。

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白隠慧鶴 《一富士二鷹三なすび図》宝暦期(1751-64)

小難しい事を考えながら見ていると、こんなゆるい作品も。いやされますね~(笑)
購入にあたり、コレクター心のどのあたりがツボだったのだろう?

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谷 文晁 《山水図》文政11年(1828)

この一双の屏風は迫力がありました。
金箔に墨ですが、華やかな印象より、格調という言葉がふさわしいかな。

1点づつじっくり見るには時間も体力も足りない。対峙する時間も作品のうち、そういう作品が多かったです。
一つ一つに選び抜いたコレクターの目、思いが感じられ、気軽に通り過ぎるのが申し訳ない感じがしました。
感想はこんな程度しか書けなのですが。

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