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ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図4 海のホットスポットを追う」

2011年11月29日
番組HPより抜粋 
福島第一原子力発電所は太平洋岸に立地するため、チェルノブイリ以上に深刻な海洋汚染を引き起こした。番組独自の調査などから海の汚染の実態を検証する。
当初、原発から流出した放射性物質は海で希釈されると考えられた。実際に事故から日数が経過すると、海水中からは放射性物質がほとんど検出されなくなった。ところが、放射線測定の第一人者・岡野眞治博士と行った測定で放射性セシウムが沿岸部の海底に多量に沈殿している実態が明らかとなる。
さらに長尾誠也金沢大教授と田中潔東大准教授の共同研究で、こうした海のホットスポット汚染が福島から茨城沿岸部へ移動するメカニズムが見えてきた。岸から近い所を流れる沿岸流や陸地の放射性物質を集めて来る河川の影響が複雑に影響している結果だ。
測定調査の結果、食物連鎖を通じて放射性物質の濃縮が進んでいることが分かってきた。番組では事故以来、操業自粛に追い込まれている福島の沿岸漁業者に密着しながら、最新の調査結果によって海洋汚染を検証していく。


今回の原発事故がこれまでの原発事故と違うのは、規模や内容だけでなく、日本の気候風土によって汚染がどのように広がっていくのか読めない…ということでした。
放射性物質は、陸地では風向きと地形によって北西方向に流れました。自然条件によって事故現場から必ずしも同心円状に広がるわけではないことがわかっています。
原発の同心円上の半分は海、海の汚染はどうなっているのか。
この場合は爆発で空気中に放出された放射性物質が海に落ちた分より、施設から高濃度の放射性物質が含まれた水が漏れだし、大量に海に流れたことが問題でした。
ただ東電(保安院)の説明では、海水や海流によって拡散し薄まる(希釈)という話。
実際夏の海岸では、海水は問題ないレベルまで数値が下がりました(ただ瓦礫の問題や心情を考慮して今年は海開きは無しでしたが)

ところが番組による調査では、放射性物質はすべて希釈されることはなく、海流や地形によって海底に沈殿している。そして陸地と同じようにホットスポットが点在することがわかってきました。
原発から南のいわき市では、空間放射線量が内陸部(中通り地区)より低いくらいですが、今も漁業の自粛が続いています。
獲れた魚は線量を調べますが、基準値以下の魚でも、基準値500ベクレル以下ギリギリでは売れるはずもありません。漁業の制限はなく、あくまで自粛、つまり補償も難しい。漁師たちの怒りは収まりません。

海水の放射線量は低くても、海草、海草を食べる生物…という食物連鎖の過程で放射性物質の濃縮がわかってきた…と番組では言っていますが、食物連鎖の濃縮はかなり昔から(核実験の時代から)わかっていたはずですが。

そしてもう一つの大きな問題。
雨の多い日本の気候では、陸地の表層にある放射性物質が、雨によって川へ流れ、最終的に海へ流れ出るということ。(たぶん10月頃の)調査では、河口付近の沿岸の海底では、以前より高い放射線量が確認されました。これは9月に福島県を襲った台風によって、放射性物質が川に流れたせいではないかという話でした。

また、家屋の除染では一般的に高圧洗浄が行われますが、水と共に流れた放射性物質はどこに行くのか?最終的に川なんですよね。
例えば、私の町の空間放射線量はずいぶん下がりましたが、側溝や水が流れ込む公園の池などは今も線量が高い、あちこちから流れてくるわけですから。

福島県は除染が緊急の課題ですが、このままでは海の汚染がすすんでしまう。
海の除染…これはまだ聞いたことがありません。
当事者でないならば、東北の魚はアブナイから避けるということで解決かもしれませんが、漁業の見込みが立ちません。
漁業の再開は自主判断と、安易に国は言っていますが、こんな無責任な話もありません。

ETV特集
ネットワークでつくる放射能汚染地図4 海のホットスポットを追う

NHK教育 2011年11月27日(日) 夜10時~
再放送:12月31日(土)午前3時15分(金曜深夜)

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