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福島の米とこれから

2011年11月30日
10月に安全宣言を出したはずの福島県産の米から、基準値を超える放射性物質が検出されました。少ないながらも一部流通した模様。
これは福島県の信用問題、安易に安全宣言を出した県の責任は重いと思います。やはり福島県産は信用できない…誰が見てもそうなってしまったことが残念でなりません。

福島・伊達産米も規制値超セシウム…一部販売(2011年11月29日00時52分 読売新聞)(地図あり)
伊達市のコメも基準超 福島市大波でも新たに4戸 2011/11/29福島民報
県苦渋、伊達のコメ基準値超に「大きな衝撃」(2011年11月29日 福島民友ニュース)
政府が新たにコメ出荷停止指示 11月29日NHK福島
伊達・小国産米の回収呼びかけへ (2011年11月30日 読売新聞)

この地区は「特定避難勧奨地点」を含む地域。
飯舘村や浪江町(計画的避難区域)など、自治体単位で避難している地域とは別に、一戸単位で避難を勧めるいわゆる「ホットスポット」が点在する地域です。
警戒区域・計画的避難区域では、野菜や米の作付けを禁止しています。「作付け制限(禁止)」を押し切ってお米を作った農家がいますが、すべて没収されています。

基準値を超える放射性物質が検出される地域には共通した条件があります。
まず空間放射線量、土壌に含まれる放射性物質の濃度が高いこと。そして周囲を山に囲まれた狭い水田です。
放射性物質は「山林の表土」に多く存在しており、雨などによって低い場所、つまり水田に流れます。こういう場所の水田は山から水を引いていますから、より濃度が高くなります。
ここまでわかっていたのなら、以前から空間放射線量が高いこの地域は作付け制限をするべきだった。とにかく、もっと慎重になるべきでした。

全国ニュースでどれだけ放送されたかはわかりませんが、基準値を超えたお米を作った農家の方のインタビューからは「ああ、やはり…」と覚悟していた様子でした。
今年作付けをするかどうか悩んだ末、水田が荒れてしまうしと、昨年より大幅に減らし作付けをしたそうです。今は来年作ることは考えられないそうです。
この「悩んだ末に作付け」という部分、なぜ農家が悩まなくてはいけないのか?
「とにかく今年は作らない」…国や県が明確な指針を出し、補償を約束すれば、このようなことにならなかったはずです。
いったんは希望を与えておきながら、どん底に突き落としたようなもの、対外的な信用問題も大きいですが、農家の心情を考えると胸が痛みます。

放射能汚染はまだまだわからないことだらけ、全てを予測することは困難、今後も思ってもみないところに影響が出てくることが考えられ、一つ一つ対応していくしかありません。
福島県ではこの問題とずっとつきあって行かなくてはなりません。

県外、首都圏などでは、反原発の運動や署名活動が盛んに行われいるようです。
そういう機運はわかりますが、それ以前に、今現在もこうして被害が続いている福島の現状をないがしろにしているのではないでしょうか?
米や野菜、魚、福島県産を避け、危ない福島には行かないようにすればいい…それで解決と思っている方が多いように感じます。
放射能問題は福島県の問題、「あの悲劇を繰り返さない」とかなんとか言いながら、避けて通っているだけではないのか?
私たち福島県民は、過去の悲劇の中にいるのでしょうか?

原発は「原子力政策」という政治です。それを推し進めた政治家の罪は重いし、その政治家を選んだ私たちにも責任があるはずです。
事故はたまたま福島県で起こりましたが、どこで起こってもおかしくはなかった。それを忘れて欲しくはありません。

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