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特別公開「国宝 紅白梅図屏風とMOA美術館の名品」

2012年03月14日
仙台で開催されている、特別公開・東日本大震災復興支援「国宝 紅白梅図屏風とMOA美術館の名品」を見てきました。

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国宝 紅白梅図屏風 尾形光琳筆 江戸時代
MOA美術館・解説

光琳の紅白梅図屏風は一度は見てみたいと思っていた作品です。
金箔を施された作品は実際に見ないとわからないことだらけ、角度や照明、距離によって金の光沢が全く違って見えることが多いからです。
実物を前にすると…
おお~想像していたのとは全く違う!…と感じました。

一番の驚きは紅梅と白梅の華やかさ、存在感が素晴らしい。金に負けるどころか、主役はこの梅なのだと改めて思います。
たらし込みという技法で描かれた幹は近づいてみると顔料も薄いのですが、写実的で重厚、風格を感じます。
そして梅の花の繊細な美しさ、みずみずしさには驚きました。可憐な花びらもいいですが、ぽってりとふくらみ、温かみのあるつぼみの質感は、実際見てこそわかるところでしょう。
枝振り、花のつき方から、白梅は老木、紅梅は若木とされていますが、私にはどちらも生命力にあふれた木に見えました。
当初、金箔の輝きや豪華さの印象が先に来るだろうと想像していましたが、金は豪華ではあるけれど思ったより渋めの色調でした。

中央の水流の文様については、昨年12月「極上美の響宴」(NHK-BSプレミアム)で、この作品の制作方法の謎をとり上げていたのが記憶に新しい。
最新の科学調査では、川の部分は銀箔、黒色の部分は硫黄で銀箔を硫化させたという結論になったようです。
今回は、当時の画材に近づけて描いた復元作品も展示されていました。下の画像はCGで復元された「紅白梅図屏風」ですが、展示された復元作品もこのような感じです。

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参考/CGによって復元された「紅白梅図屏風」

銀と黒のコントラストがモダン、強烈な印象。つくづくグラフィックデザイン的だなと感じます。しかし、それでも白梅紅梅のインパクトは全く衰えません。こればかりは実物を見ないとわかりません。素晴らしいです。

屏風はあの折りのある形があってこそおもしろいものです。
横から死角をつくって眺めるとまた違った印象、金泊の輝きも角度によって様々変わります。
右から左から、正面からも楽しめます。半日いても飽きない…たぶん。
人がいなければもっといいな…と、それは無理というもので(苦笑)

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(重要文化財)浄瑠璃物語絵巻(部分)伝 岩佐又兵衛勝以 江戸時代(17世紀)
MOA美術館・解説

この絵巻きは「奥州へ下る牛若と三河矢矧の長者の娘浄瑠璃との恋愛譚を中心にした内容」
色鮮やか、きらびやかです。どこまでも緻密に描かれてます。江戸時代、岩佐又兵衛勝以によって描かれたのではないかとのこと。
十二単、御簾、黒髪に瓜実顔の女性、俯瞰で描かれたいかにも平安絵巻なのですが、女性たちがまことに色っぽい。平安美女に色気を感じるとは思ってもいませんでした(笑)

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樵夫蒔絵硯箱 伝 本阿弥光悦作 江戸時代

光悦の硯箱はとてもデザイン的。フタの部分が山型に大きくふらんで、インパクトあります。渋かっこいい小物です。

平成23年度 文化庁ミュージアム活性化支援事業
特別公開・東日本大震災復興支援
「国宝 紅白梅図屏風とMOA美術館の名品」

3月6日(火)~3月25日(日) 仙台市博物館
※復興支援ということで、企画展として規模は大きくありませんが、常設展の料金で見られます。

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