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2012年3月21日 福島のお米事情

2012年03月21日
私は福島のお米や野菜を普通に食べていますが、JA福島の売上は例年の7割程度、福島の農産物を取り巻く状況はまだまだ厳しいものがあります。
先日ある会合でこんな会話をしていました。アルコールも入った酒の肴、あくまでオフレコですが。

福島県の学校給食は、放射性物質のリスクを少しでも減らすため、また保護者からの要望で、食材の多くを県外産にする、基準を厳しくするなどしていますが、大人相手の社食などは各社の判断です。
私の話相手Aさんは社食や高齢者介護施設などに食材を提供する仕事しています。
Aさんの話では、老人介護施設でも「安全な県外産野菜を」という動きになってきた。しかしこのような施設は経費から割り当てられる食費は少ない、今は安価な中国産の野菜が多くなっていると。
私「この間まで、中国産の野菜は危ないって言ってたんですけどねえ…」
Aさん「上が決める事だから…。」
私「東北産は西日本の人や年寄りが食べて、福島県の人は西日本産を食べればいいって言う人いますよね。絶対無理だと思いますけど」
Aさん「俺もそう思うよ。ぶっちゃけ年寄りには(今の放射性物質は)関係ないと思うよ」
ここで近くにいたBさん「そりゃまずいよ、年寄りならどうでもいいのかって。人権問題だね」
私「残留農薬はいいんですか?」
Aさん「今は放射能さえクリアしてれば、なんでもいいって感じなの」
私「…」

このような世間話がよくでます。
実際、放射性物質に敏感なのは年齢には関係なく、年寄りだから…で分けたら大変なことになるでしょう。
ちなみに、お年寄りの寿命が短いから食べていいということではなく(汗)、成長期の子どもに比べて放射線の影響を受けにくいと考えられているからです。
そしてこんな記事を見つけました。

食べよう、福島のコメ=都内グループ、高齢者に呼び掛け―「放射能の影響小さい」時事通信 3月18日(日)

高齢者は「放射能の影響小さい」から、福島県産を食べてもいい。
こう書かれると、「やっぱり福島産は危ないんだ!」という方が必ず出ます。
表現は難しい(汗)基準をクリアしていることを忘れずに。

福島の子どもたちの食事に、より慎重になる理由は、3.11以降の外部被曝、内部被曝その合算を少しでも減らしておきましょうということです。
飯舘村や浪江町の子どもたちの甲状腺検査では、健康被害は考えにくいとされていますが、最も放射線量が高い3~4月の初期被爆の影響もありますし、わからないことも多い。はっきりしていない。はっきり言えない。
そういうもろもろのことがあります。福島のお米をずっと食べたら病気になる…と、短絡的に考えるのやめてほしいです。

福島県飯館村村長、菅野典雄村長インタビュー「全面避難を訴える人に問い質したい。そんな簡単に、ふるさとを諦めていいのですか」
週プレNEWS 3月21日(水)

全村避難の飯舘村の菅野村長インタビュー。
3.11以降の判断が全て正しかったとは言えない、批判もあるかと思いますが、個人的に共感できるところが多いです。

こんないいインタビューが載っていたサイトなのに、このような記事が…(汗)
福島で放射能の話題はタブーになっている 2012年03月20日 週プレNEWS
「今、福島では放射能の話をすること自体がタブーになっていて、避難の話や放射能を防護したいという話もなかなかできません」
↑これは嘘ですね。私はここに住んでいます。福島県でそのようなことはありません。
この方の周辺でたまたま記事のようなことがあったのかもしれませんが、私は聞いたことがないです。これが福島だと思われるのは困ります。

福島の問題は山積みですが地域によって状況が違います。その上で、避難する人としない人、安全だという人と危険だという人、考え方は様々です。
全ての県民が危険地帯に放置されている…と思われるのは、個人的には心外です。
今ここにいるとしたら、ここでよりよい暮らしをしたい、そのためにどうするかということが多数意見ではないかと思います。
何度でも言いますが、皆さんのご理解が福島への支援だと思っています。よろしくお願いします。

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