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ハイビジョン特集「いつでもスタンバイOK~彫刻家・外尾悦郎 ガウディに挑む~」

2012年03月22日
【番組HPより】
スペインの天才建築家アントニ・ガウディが設計し、没後も建設が続くサグラダ・ファミリア教会。そこで、ただ一人の外国人彫刻家として活躍する彫刻家・外尾悦郎さん。33年前、ひとりバルセロナに渡り、ガウディと真剣勝負を繰り返してきた。外尾さんは2011年秋から、集大成となる、世界遺産である「生誕の門」の扉作りに挑んでいる。ガウディとの時を越えた対話から生まれた「地上の楽園」とは何か、その製作に密着した。


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ヨーロッパに華麗で有名な教会が山ほどあっても、サグラダ・ファミリア教会は、どことも似ていない。複雑で植物、生物のような有機的な形は、一度見たら忘れません。
どんなおどろな世界が…と想像して近づくと、やはりここは神聖な教会、違和感はないですね。
そして生誕の門にある外尾悦郎さんの彫刻は、驚くほどスタンダード、美しく気品あふれる…そんな印象です。
詳細な設計図がなく、模型や資料の大部分は内戦で失われた状態で、どのように建築が進められているか、様子がわかりおもしろかったです。これは時間かかるなと思います。
建築途中の状態で世界遺産というのもすごい。

彫刻家として33年、サグラダ・ファミリア一筋、たぶん生涯を捧げるであろう外尾さんの生き方はかっこいい。
なんの縁故もなく立ち寄ったバルセロナ、ガウディに詳しくないまま転がり込んだサグラダ・ファミリア教会の建設現場。ガウディにいくら惚れ込んでも、スペインの世界遺産で外国人が主任彫刻家になる苦労は並大抵ではないですね。
地元の人々に受け入れられるまでの孤独も、頑固で保守的であろう職人達の信頼を得るまでも、淡々と語る言葉が深い。
スペインでもカタルーニャの文化圏は違うと聞きます。サグラダ・ファミリアはガウディの精神であり、カタルーニャの歴史や魂の象徴のようなものなんですね。
芸術としてのクオリティも大切ですが、ガウディの精神をより理解することがカギなんだなと思います。

それにしても石の彫刻は、ものすごく地味で過酷な肉体労働です(汗)
今取り組んでいるのは、生誕の門の扉デザイン。日本から押しかけた弟子と取り組んでいます。若い日本女性であるこの押しかけ弟子との関係も面白い。厳しい師弟関係かと思うとそうではないような、短い番組ではわかりませんが、互いに補う関係でもあるように見えました。

外尾さんも弟子も(外尾さんの奥様も)間違いなく苦労するであろう生き方を選んだ。より安全で安定した生き方を求めるのが、今の時代ではたぶん普通。そうではない選択をすれば非難されることも多い、そんな時代ではないでしょうか?
しかしそうではない人生の魅力が、彼らには溢れていますね。守らない生き方(笑)
私は既成概念に囚われているのかもしれません。
外尾さんの人生は冒険だという。危険を冒すという意味ではなく精神的な意味かな。その覚悟、強いなあと思います。
ずっとつけている日記には、100年生きる方法が書いてあるらしい(笑)
以下

恐れを払拭し先入観を脱ぎ捨てること。
心を騒がす嫉妬と恨みを心の隅に追いやること。
心の中にいつも子ども心を忘れないこと。
周りの全てに忍耐力を持つこと。
生きることに対して情熱と勇気を忘れないこと。
自分の人生に少しだけ寛大であること。
時々羽目を外すこと。
人生を楽観視させてくれる友人と仕事を持つこと。

できそうでできない。でも3番目は大丈夫だな(笑)

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サグラダファミリアは着工から130年(汗)後どれくらいで出来るかは、やっぱりわからないらしい。
私が訪ねたのはだいぶ前、手前の塔は建っていましたが、奥の建物はさびれた工事現場という感じでした。とりあえず狭いエレベーターで上まで行けましたが。
日本のゼネコンに頼めばすぐできるんでは?なんていう冗談を友人と話してました(苦笑)あの時に比べたらずいぶん進んだなあと思います。

ハイビジョン特集
「いつでもスタンバイOK~彫刻家・外尾悦郎 ガウディに挑む~」
NHK-BSプレミアム
3月19日(月)午後7時30分~9時00分

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