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「渋谷でチョウを追って~動物行動学者・日高敏隆のまなざし~」(NHKハイビジョン特集)

2008年09月24日
私が敬愛してやまない動物行動学者、日高敏隆。
一般的には、ローレンツ「ソロモンの指輪」、ドーキンス「利己的な遺伝子」などの翻訳、遺伝子をテーマにしたしたエッセイ「そんなバカな!」の著者で、日高氏の教え子である竹内久美子氏との共著などが知られています。日本における動物行動学の草分けです。

敬愛なんて言ってますが著書を読んでいるだけ、まして全部読んでいるわけでもないので、本人について詳しく知っているわけではありません。
再現ドラマっぽいシーンが、クサイ、泣かせる演出だったら嫌だなと思ってましたが、そんなことはなく淡々として、深刻な話も淡々として、今現在の日高氏のシンプルさと違和感がなく(苦笑)、ホッとしました。学者としては有名ですが、芸能人ではないし普通のおじいさんなので…すみません日高先生。
生い立ちについては「ぼくにとっての学校」を、チョウについては「チョウはなぜ飛ぶか」を元に番組は作られています。「ぼくにとっての学校」は、いい本なんですがAmazonでは現在品切れですね。
結構しんどい事も多かったらしい子ども時代から青年期、こうして映像と共に取り上げられると、そうですね、改めて教育の大切さを思い知らされます。そして月並みですが、転機となる大切な人との出会いでしょうか。

日高敏隆を知ったのは、私が動物の行動に興味を持ち始めた頃、(その分野の勉強はしたことないので)素人でも手軽に読める本はないかと探していた時でした。
当時からローレンツの「ソロモンの指輪」は有名な本でしたが、すでに年代物とは言わないまでも古い本で、なんとなくその訳者である日高氏に目を留めたのがきっかけだったと思います。
彼の本業は動物行動学ですが、読みやすいエッセイを書いており、エッセイで多数の賞を受賞しています。動物行動学から社会や人を見る視点は、とてもユニークで楽しく、その後もう少し専門分野に踏み込んだ本を読む時の呼び水にもなったような気がします。

現在は研究の一線は退き、環境問題などにも取り組んでいます。
例えば、(環境問題などに対し)社会や人がどうあるべきか問う前に、「人間はどういう動物なのか」を知りたいという彼の冷静な視点は、とても大切だと思います。

著書は多数あり、私が最初に読んだ本がどの本だったか、すっかり忘れてしまいました。一般書として出版されている本には、専門書に近い内容のものから軽いエッセイまであります。
昨年から日高敏隆選集として、ハードカバーの立派な本が出版されていて、人気の高さを感じます。
私はすでに持っている本をハードカバーで買い直す気はないのですが、大体読んでいるような気がするものの、読んでいない名作があったら…と考えると…。
これって、お気に入りのミュージシャンのベストアルバムを買うかどうか悩むのとほとんど一緒ですね(苦笑)


チョウはなぜ飛ぶか 日高敏隆選集 I (日高敏隆選集 1)チョウはなぜ飛ぶか 日高敏隆選集 I (日高敏隆選集 1)
(2007/12/20)
日高敏隆

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