FC2ブログ

石のことば ~彫刻家・藤好邦江のイタリアの日々~

2012年10月02日
石のことば ~彫刻家・藤好邦江のイタリアの日々~
BS朝日 2012年9月29日(土)放送

録画していた番組をまったり見始めると、これがおもしろい。
大理石の産地、イタリアのカレーラ在住の彫刻家藤好邦江さんのドキュメント。
その実力は、現地の美術学校の恩師の推薦で、ローマ法王・ベネディクト16世の胸像を制作したことからもわかりますね。日本人の若い女性(たぶんカトリックでもないのでは?)がローマ法王の胸像を任されるってすごくないですか?(汗)
藤好さんの胸像(肖像)はわかりやすい具象で、そういう意味では職人的な部分もあるんですが、魂がこもっているというか、その人という存在が確かに感じられるようですてきです。特に目の表情が素晴らしい。これなら法王だって、信者だって満足するだろうと思います。

容姿をいうのもなんですが、この若い美女が彫刻家とはねえ。そして男前な性格がいいんだなあ、これが。
私は詳しくない彫刻の世界も垣間見えおもしろかった。
彫像を依頼されるのは知らない人、その会ったことのない人の人生を調べ尽くす。
石切場から切り出された石を見ながら、「あ、これだ」と選ぶとか(笑)
石を彫っていくの作業はとんでもない時間がかかりそうですが、藤好さんは粘土でまずモデルを作り、それを3Dでスキャンしてロボットが下彫りする…昔なら弟子がやる作業か?これでだいぶ時間が短縮、今はそういう時代なんですね。
そして、ここからがまた大変な労力がかかるのですが、石がすこしずつ魂の入った肖像になっていく、気の遠くなりそうな作業が続きます。
今制作中なのは、亡くなった父の胸像というオーダー、裕福な家柄だからできるオーダーだよなあと見ていましたが、出来上がった父の胸像を前に、その存在に感きわまり涙ぐむ息子をみたら、何も言えませんね。
肖像の意味を改めて考えさせられました。

それにしても藤好さん、男前!

関連記事
アート・美術館 | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示