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銅版の表現力:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展 Vol. 24

2012年11月16日
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銅版の表現力:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展 Vol. 24
2012年09月15日(土)~2012年12月02日(日)
CCGA現代グラフィックアートセンター

〈美術館HPより抜粋〉 銅版画は、銅の板の表面に溝や窪みを作り、そこにインクを詰めて紙に刷りとる版画技法で、凹版画とも呼ばれます。
銅版画といっても、エングレイヴィングのシャープな線とドライポイントの柔らかな線、あるいはエッチングによる精緻な描写とアクアティントによる情感あふれる色面というように、その表現はじつに幅広いものであり、また複数の技法を併用することで、対照的な効果をひとつの作品の中で両立させることも可能になります。
 本展は、CCGA所蔵のタイラーグラフィックス・アーカイブコレクションから、スタンリー・ボクサーやヘレン・フランケンサーラーなど現代美術を代表する作家たちによる銅版画を展示し、作風や技法の違いによってさまざまな表情を見せる作品をご覧いただきます。


楽しみにしていたタイラー・グラフィックスコレクション展です。
今回は銅版画、しくみは単純ですが、様々な技法があるので、何が何やらという感じですね(汗)
加えて特殊な道具、材料、プレス機も必要なので、なかなか手を出しにくいところもあります。私は学生時代にエッチングをやったくらいですが、けっこう面倒だなと思いました。
さて今回の展示は、線的な表現のエングレイヴィング、メゾチントに、陰影やカラーを表現できるアクアチントなどの技法を、複数組み合わせた作品がほとんどです。銅版画と言われなければ気がつかない、というかこっちが一般的になりつつあるのかな?
そんな様々な技法を楽しめる展示でした。

もっとも気にいったのは、チラシにもなっているスタンリー・ボクサー。
エッチングの線にアクアチントで彩色という表現。繊細で物語が見える様な、モチーフも植物やサンサーンスの「動物の謝肉祭」から題材を得たりで、わかりやすい。豊かな色彩感覚も見どころ。ファンタジーの匂いのする作品群でした。

ペール・インゲ・ビエルロ「頭部」はとても不安をかきたてる作品、現代における人間性の危機…とか書いてあるし(汗)
第一次世界大戦の戦死者を悼むジョン・ウォーカーの「弔鐘」のシリーズも、そういう意味で、不安や悲しみをテーマにした作品かなと思います。

もう一つ気にいったのはポール・ジェンキンスの一連の作品「使者」「ヒマラヤの砂時計」「尖塔の上に」
抑制を創造性が同時に感じられるような作品。…ストイックとでもいうのか、具象を抑制することによって、全く別のチャンネルが現れるような感覚です。もう少し、がっつりつきあってみたい。
わかったようなこと書いてますが、全然わかってないかも知れません(汗)

なぜか1点、絵本作家センダック、少女の肖像画?ここだけ具象で、ちょっと不思議。

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