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プロフェッショナル仕事の流儀 イチロースペシャル2012

2012年12月31日
野球のことはなにもわからないのですが、イチローは人としてアスリートとしておもしろいなあと思っています。
番組は不振にあえいでいたマリナーズから、ヤンキースに移籍するまでのドキュメンタリー、アスリートの心の軌跡。
数々の栄光と賞賛を得た今、このまま静かにフェイドアウトしていっても、何の問題もない。しかし年齢という逃げ道を選ばず、なお高い理想を求め続ける姿。ストイックというには軽すぎて、生き方や死生観に近いかもしれません。
取材班との長い信頼関係があるからでしょうが、ここまで生の声を聞けるのもすごいな。

年齢による衰えを指摘するメディアに対して「そうかもしれないが、そこに屈するわけにはいかない。」
人によっては悪あがきにしか見えない言動も、イチローだとかっこいい。
驚異的なテクニックは全く変わっていない。苦しい中で人はどう進むのか、その姿勢が問われる。好きなことを職業にしていても、辛いことの方が多い。

…そうはいっても野球への愛があるからこそできる苦労でしょう。
移籍への迷い、妻への感謝。
妻がいれば…そうか、そこまで話してしまうかというくらいで、ドキドキするなあ(汗)

すべて決まて失うことを覚悟でのヤンキースへ電撃移籍、涙目の記者会見、シアトルでのマリナーズ対ヤンキース戦。
ヤンキースのユニフォームを着たイチローを、マリナーズファンは感謝の声援で送り出す。本当に長く愛されてきた選手なんですね。

たとえ結果がでなくとも難しいところに挑み続けることについて
「瞬間的な結果を出すために、貫いてきた自分の信じているものを崩してしまうのは、自分の信じてきたものを否定、人生を否定してしまうことになる。意味がない。生き方の問題」
私の身近の野球ファンは、イチローはチームのためではなく、自分のためだけに野球をしているから好きではないと言います。
例えば松井の生き方こそ武士道だと語っていました。奇しくも松井引退のニュースの直後にこの番組を見ることになるとは、ちょっと感慨深いです。

どこまでやるかということについて
「人としての成熟期はもっと先、その時に選手でいたい。」
たいていの選手は現役を終えてから人生の何かを知るが、そうではなくて、その時に現役でいたいと。

国民栄誉賞を辞退した際、野球人生を終えた時にその賞にふさわしい人間であったならば、その時に頂きたい(今はその器ではない)…というようなことを話していましたね。深読みをすればきりないですが、あの偉大な賞を受け取ってしまったら、あの時がイチローのピークということになり、今のイチローはないのかもしれません。

愛犬一弓に向かって「がんばってるね」「がんばろうね」とは自分への言葉かな。

プロフェッショナル仕事の流儀 イチロースペシャル2012
NHK総合 2012年12月29日放送
再放送:2013年1月4日(金)0:25〜(木曜深夜)
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