FC2ブログ

沢木耕太郎 推理ドキュメント 運命の一枚~"戦場"写真 最大の謎に挑む~

2013年02月04日
戦争報道の歴史の中で、最大の謎と言われる一枚の写真がある。「最も偉大な戦場カメラマン」と称されるロバート・キャパ(1913-54)が、スペイン内戦のさなかに撮った「崩れ落ちる兵士」である。銃弾によって身体を撃ち抜かれた兵士の「死の瞬間」を捉えたとされるこの写真は、フォトジャーナリズムの歴史を変えた傑作とされ、それまで無名だったキャパを時代の寵児に押し上げた。だが、この「奇跡の一枚」は、真贋論争が絶えない「謎の一枚」でもあった。ネガは勿論、オリジナルプリントもキャプションも失われており、キャパ自身も詳細について確かなことは何も語らず、いったい誰が、いつ、どこで撃たれたのか全く不明なのだ。
キャパに魅せられた沢木耕太郎氏は、20年近くこの謎を追い続け、今意外な「真実」にたどり着こうとしている。それは、自殺願望があると噂されるほど危険な最前線に赴き、ついに戦場で命を落とすことになったキャパの「人生の秘密」を解き明かすものでもあった。
番組は、沢木さんの新事実発掘と思索の旅に同行、さらに最先端のCG技術を駆使し、「崩れ落ちる兵士」がどのような状況で、そして誰の手によってカメラに収められたのか、世紀の謎に迫っていく。

caw99 -we-wp
「崩れ落ちる兵士」
ロバート・キャパ《共和国軍兵士、コルドバ戦線、スペイン》1936年9月5日頃

おもしろかった!これで映画1本できるくらいです。

ロバート・キャパは有名ではあるけれど、それほどうまいってワケじゃない…そもそも戦場カメラマンは「決定的瞬間」に居合わせるのことの方が大事なわけで…と生意気なことを言っていたことがあります、私(汗)

キャパを世に出した傑作、スペイン内乱を撮影した「崩れ落ちる兵士」には、いわゆる「やらせ」疑惑がつきまとっていた。
番組は、作家沢木耕太郎がその謎を追う内容…結論をいえば、ヤラセではないけれど…兵士は、撃たれてもいないし、死んでもいない。
撮影された場所は、のちに戦場にはなるけれど、時期からしても演習風景だった。

しかし、奇跡の一枚「崩れ落ちる兵士」はアメリカのLIFEに掲載され、反ファシズムの象徴として、キャパは一躍時の人になってしまう。
ユダヤ系ハンガリー人として、22歳の若者キャパは、今さら何も語ることができなかったのではないかという。

写真のわずかな手がかりから、衛星写真、CGを駆使して場所を特定し、関連した写真から時間軸にそった人の動きまで推測する。
ここまでわかってしまうことに脱帽(汗)

謎があきらかになったことで番組が終わるはずが、ここからが面白い。
恋人であり、戦場カメラマンのゲルダ・タローの存在。
ゲルダは「崩れ落ちる兵士」がLIFEで話題になる直前「本物の戦場」で亡くなってしまう。

その後、キャパを危険な場所へ場所へと駆り立てたものは?
30歳のキャパは、ノルマンディー上陸を撮影した「ちょっとピンボケ」を発表。どうしても行かなくてはならなかった戦場。ここでキャパの戦場カメラマンとしての人生は終わったのかもしれませんね。
1954年ベトナム、キャパは40歳で亡くなります。

caiw e90w90
ロバート・キャパ《Dデイ、オマハ・ビーチ、ノルマンディー海岸》1944年6月6日

なぜこのような生き方をしてしまったのか?
キャパとゲルダで映画1本作ってほしい。

NHKスペシャル
沢木耕太郎 推理ドキュメント
運命の一枚~"戦場"写真 最大の謎に挑む~

NHK総合
2013年2月3日(日) 午後9時00分~9時49分
再放送/2013年2月7日(木)午前0時25分~1時14分(6日深夜)
-----------------------------------------------------------------
ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー
二人の写真家
Two Photographers:
Robert Capa Centennial / Gerda Taro Retrospective

横浜美術館
2013年1月26日(土曜)から3月24日(日曜)まで
関連記事
ドキュメンタリー | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示
« 立春 | HOME | 藍色の空 »