2013年04月19日

曹洞宗巨邦山大隣寺
大隣寺は二本松十万七百石の藩主、丹羽家歴代の菩提寺として建立された寺院。また戊辰戦争で戦った二本松少年隊の墓所があります。
本堂正面に位置する枝垂れ桜は、樹齢約180年。

駐車場から石段を登ると、桜が見えてきます。

遠目には白っぽく見えた花は、近づいてみるとピンクが濃く、華やかです。


ただいま満開、美しいです。
由緒ある寺の雰囲気もあり、品格を感じますね。陽が陰ってきたこともあり、幽玄という言葉が似合いそうです。

しだれ桜の奥にあるのが、二本松少年隊の墓所。
皆14〜17歳くらいで亡くなっているんですね。

本堂内部は非公開ですが、ちょっとのぞくと、江戸時代に参勤交代で使われていた籠が展示してありました。小さい…これで江戸を往復では辛い道中だったろうな…ずっと歩くのも大変そうですが(汗)

本堂裏手の奥まったところに、丹羽家歴代の墓所。
手前左に小さな墓石群があるのですが、「陰墓」だそうな。
解説の表示板によれば…江戸時代、正室と世継ぎは江戸住まい、藩主は江戸と国元を1年ごとに往復していた。そのため国元には側室があり、この女性が生んだ子どもが藩主を継承することも多かった。しかし生母であっても側室は陰の存在でしかなく、藩主の子は、陰ながら供養するために築いたのが「陰墓」であるという

石垣で一段高くなった丹羽家歴代の墓、扇状の墓地は日本的な感じがしない。歴史には詳しくないですが、古代ヨーロッパかどこかの王族の墓地のような。

しだれ桜の他に、ソメイヨシノ、梅、ハナモモ、モクレンなどが咲きそろい華やかでした。

流れ落ちるような桜の花が美しい。
にほんまつ桜めぐりパンフレット [PDFファイル]
ふくしまさくら前線だより2013
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