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ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア

2013年04月20日
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ペーテル・パウル・ルーベンス《ロムルスとレムスの発見》1612-1613年頃

ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア
2013年3月9日(土)~4月21日(日)
Bunkamuraザ・ミュージアム 
17世紀バロック時代のヨーロッパに名声をとどろかせた画家ペーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)。8年間のイタリア滞在を終えてアントワープに帰郷したルーベンスは、大規模な工房を組織して、数々の傑作を生み出しました。本展では、彼のイタリア時代の作品を紹介するとともに、アントワープ工房の活動に焦点を当てて、彼自身の手になる卓越した作品を軸に、工房作品、専門画家たちとの共同制作作品、彼が直接指導して制作させた版画を展示します。また、彼の工房で活動した画家たちの、独立した画家としての作品を紹介し、アントワープ画派の豊かな芸術的展開を探ります。

↓私の世代でルーベンスと言えば、「フランダースの犬」に出てくるこれでしょう
「キリストの昇架」
…もちろん、今回の展覧会には来てません(笑)

ルーベンスというと、肉感的なボリュームのある体つき、肉食系文化圏!という印象ですが、今回のラインナップでは、ポスターにもなっている上記の「ロムルスとレムスの発見」くらいです。
ローマ神話をもとに描かれたオオカミ育てられた双子の話。この作品は、いいとかうまいとかいうより、描かれたシーンやこまかなモチーフをじっくり見ながら、物語の意図する所を探って楽しむものという感じ。
オオカミがリアルで、うまそうな子どもをべろべろ…あ、違う(汗)
細部まで書き込まれた風景は、別の風景画家によるものらしい。

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ペーテル・パウル・ルーベンス(工房)《自画像》1622-1628年頃

肖像画も多数、服を着ている(!)作品は、肉々してなくて思ったよりずっと端正な仕上がり(汗)
兄の肖像画もありましたが、憂いのある瞳が印象的で素敵な作品でした。
大きな工房を構えていたこともあり、様々なオーダーに対応していたのだなあと感じます。

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ペーテル・パウル・ルーベンス《眠る二人の子供》1612-1613年頃

兄の子どもを描いた習作のようなものか。
肌の質感、薔薇色のほほ、丸み、巻き毛、ルーベンスにとって理想の子ども像、幸せを象徴するポイントはどこかがわかりますね。

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ペーテル・パウル・ルーベンス(工房)《聖母子と聖エリサベツ、幼い洗礼者ヨハネ》1615-1618年頃

工房による、ルーベンスのレプリカだそうですが、びしっと伝わってくるとてもいい作品でした。
上記の子どもの習作が生かされています。

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ペーテル・パウル・ルーベンス《復活のキリスト》1616年頃

最も印象に残った作品です。
目の前にすると、健康で光り輝くようなキリストのオーラがすごい。このように清潔感があり堂々とした「復活のキリスト」をルーベンスが描くとは思わなかった…(汗)
思えば、ルーベンスはいつだって生命あふれる感じだったかもしれません。

展覧会の全体の印象は、悪くはないと思うもののちょっと散漫な感じもしました。
多作だったルーベンス工房の作品は、出来不出来にばらつきがあるし…ルーベンスをたっぷり見た!という気はしなかった。
ルーベンスがどんな風に会社経営してたかわかった…みたいな(笑)


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