FC2ブログ

オキーフのチョウセンアサガオ

2009年08月06日
チョウセンアサガオの白は、少し変わっているなあと思う。
アイボリーでもオフホワイトでもない、純白とも違う、漂白したような青白い白、陽が当たらない夜の雰囲気。
花びらは薄い木綿のような質感です。
一般的な花の美しさ、かわいらしさとはちょっと違う、異形のたたずまい。

09080508

ある年、家族が植えたもので、ほったらかしでも雑草が茂っても、毎年元気に咲いています。
膝丈から腰くらいの位置に、直径20cmくらいの大きな白い花、少し離れた所から見ると、真っ白なハンカチが落ちているようです。

チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)と普段言っていますが、これは正しくはアメリカ原産のアメリカチョウセンアサガオ、またの名をケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)…のようです。
種がトゲだらけで…これまた凶悪そうなんですよ(苦笑)

東南アジア原産のチョウセンアサガオ(ダチュラ)の仲間は、この他にキダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)、最近よく見かける華やかな雰囲気のエンゼル・トランペットなどがありますが、いずれも毒草…であり薬草。
有吉佐和子の小説「華岡青州の妻」で有名な華岡青州は、妻や母親を実験台に麻酔薬を開発しましたが、その主成分がチョウセンアサガオです。

アメリカの画家ジョージア・オキーフ(Georgia O'Keeffe)は、花を多く描いています。
華やかさや豊かさ、癒し…というような花の絵ではなくて、いつも花の異形っぽさを前面に描いていておもしろいなと感じます。
「赤いポピー」や「黒いアイリス」のインパクトもすごいけれど、画面いっぱいに拡大して描かれたカンナやペチュニアも、見慣れない姿でドキドキします。
中でも代表作の「チョウセンアサガオ」は、異形っぽいという私の主観そのままに描いてくれていているような気がして好きです。

ジョージア・オキーフ美術館
(ニューメキシコ州・サンタフェ)

Georgia O'Keeffe Museum: Highlights from the CollectionGeorgia O'Keeffe Museum: Highlights from the Collection
(2003/06/01)
Barbara Buhler Lynes

商品詳細を見る
関連記事
アート・美術館 | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示