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福島のこのごろ 帰還困難区域と避難指示解除準備区域とは?

2013年05月28日
原発事故後の福島県の避難区域が、「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」に再編されました。
ざっくり言うと事故から2年以上、今後の放射線量もだいたい予測できるので、区域を一回整理し直してみましょう。
原発から同心円状に線量が高いとは言えず、例えば20キロ圏内でも、線量の低い地域は、帰還できるようにしましょうということです。
「警戒区域」という言葉がなくなっただけで、除染が劇的に進んだとか、事故の収束とは全く関係ありません。

福島・双葉町の警戒区域解除 5月28日 NHK
原発事故に伴う福島県双葉町の警戒区域が28日午前0時に解除され、沿岸の一部で、日中の立ち入りができるようになりました。
東京電力福島第一原発から20キロ圏内で、全域が警戒区域に指定された双葉町は、およそ7000人のすべての住民が県の内外に避難しています。
28日午前0時に警戒区域が解除され、住民の96パーセントが住んでいた町の大部分が、原則、長期にわたって居住が制限される「帰還困難区域」に指定されました。
また、沿岸部の一部の地区は早期の帰宅を目指す「避難指示解除準備区域」となり、宿泊はできないものの立ち入りができるようになりました。

福島、警戒区域解消 双葉町内を区域再編 2013年05月28日河北新報
 福島第1原発事故の避難区域見直しで、政府は28日、福島県双葉町を警戒区域から、帰還困難区域(年間被ばく線量50ミリシーベルト超)と避難指示解除準備区域(20ミリシーベルト以下)に再編した。
警戒区域の再編が完了 福島・双葉町(福島県)[ 5/28 12:27 NEWS24] 

2013051907

1.帰還困難区域
年間積算線量が50ミリシーベルト以上、帰還が長期間困難な区域。原則として立入禁止。事実上、諦めるしかないか…ということですね。
原発立地自治体である大熊町、双葉町の8〜9割、富岡町の一部。立地自治体ではない浪江町の7割くらい、南相馬市、飯館村の一部が含まれます。
わかっていた事ですが、DASH村も帰還困難区域です。

2.居住制限区
年間積算線量が20ミリシーベルト以上。復旧、復興など例外的な理由があれば立入り可能。
飯舘村の6割、富岡町の半分くらい。浪江町、南相馬市、川内村の一部。

3.避難指示解除準備区域
放射線の年間積算線量が20ミリシーベルト以下の地域。立ち入り可能。今は住めないが、将来の帰還に向け、除染、インフラ復旧を進める。
年間20シーベルト以下とありますが、実際はず〜っと低いです。

楢葉町の半分くらい、川内村の一部は、3に該当しますが、他は避難区域ではありませんので、帰還を推進する方向です。例えば川内村は、年間で2〜3ミリシーベルトくらいのところがほとんど、福島市や郡山市より低かったりする所も多いので、帰還を考えるのも当然かなと思います。

※特定避難勧奨地点/上記以外で年間積算線量が高い地域、いわゆるホットスポット。1軒単位で避難指示。
参考/避難に関する用語解説(東京電力)

帰還困難区域 > 居住制限区 > 避難指示解除準備区域
原発事故後の避難区域は、ざっくりいうとこんな感じです。
11市町村の合わせて8万3900人余りが引き続き避難生活、そのうち「帰還困難区域」対象が2万5200人余り。

人が住めるかどうかで区分けしているだけで、インフラはともかく、事業の再開や農業、漁業などが再開できるかどうかとは別です。
そう考えると、帰還したくともたくさんのハードルがあります。問題は年間線量だけではないということ、帰還しない選択が多くなるのはわかります。

避難された方の心情みたいなところばかりがニュースで取り上げられますが(そこも大事ですが)、再編することにより区切りをつけて、賠償問題の解決をはかる…そっちの意味あいの方が大きいと思われます。
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川内村観光協会 
川内木戸川「調査釣行会」やります  2013年5月1日
調査釣行、やりました! 2013年5月27日

調査釣行の様子を、夕方のニュースで見ました。
釣り大好きな人たちが、調査を兼ねて釣りをする。釣ったイワナやヤマメは食べないで放射線量を測る。安心して食べるレベルではないけれど、昨年に比べて大幅に線量が下がっていたそうです。
川内村の木戸川を愛する釣り人たちが、すごく楽しそうで(笑)こういう貢献の仕方もあるのだなあ、いいなあと思いました。
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