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福島のこのごろ 豊かな水が…

2013年08月30日
豊かな水が福島の自慢だったのですが…。
原発事故収束に向けて最大の課題は、処分場問題と汚染水問題、ここに集約されてきたように思います。
最終処分場が決まらなければ、中間貯蔵施設も決まらない、除染も進まないことになります。
事故現場付近の高濃度に汚染されたがれきと、今現在人が暮らしている地域では、除染のあり方も違いますが、置き場所がないのはいずれも同じです。
除染の効果がどれほどか、たとえば原発から50〜60kmのわが町の空間放射線量では効果がないと言われて久しいのですが、これは場所により、場合によっては1軒ごとに異なります。効果がないなら次どうするか考えるためにも、まず放射性廃棄物の処分場がなくてはなりません。

そして汚染水問題、廃炉処理以前に、毎日大量に発生する汚染水に手一杯のように見えます。この状況で廃炉計画もなにもない。
これから台風のシーズン、空から降ってくる水も多くなるというのに。

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汚染水大量漏出に大気中の線量一時上昇 原発事故収束宣言は間違いだったとの指摘 
2013/8/28 J-CAST ニュース

原子炉建屋の地下水が汚染されて1日約400トンも出ているほか、2013年8月19日には汚染水の貯蔵タンクから約300トンもが漏れる事故があったことが分かった。この事故では、地盤沈下を受けて移設されたタンクから漏れており、タンクにゆがみができていた可能性も報じられている。また、汚染された地下水については、東電が地中を薬剤などで壁に固める作業を進めているが、その影響からか地下水位が上昇しており、壁の上や横からあふれ出る恐れも指摘されている。
タンク事故との因果関係はまだ分からないが、福島第1原発の近辺では、大気中のセシウム濃度が上がったことも相次いで報告されている。
タンク事故については、政府の原子力規制委員会が28日、国際原子力事象評価尺度(INES)をこれまでの1から「重大な異常事象」に当たる3に引き上げると発表している。

セシウム濃度一時上昇 「放出源は原発」福島県が推定  2013/8/28 日経
東電 汚染水漏れ原因調査の計画示す 8月28日 NHK

汚染水漏れはもちろん、事故の現状も全くつかめていないのが問題です。
一つ一つ解決していくしかないのですが、タンクなど汚染水を保管する施設も老朽化していく、時間はありません。
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情報開示にIAEA苦言 汚染水漏れは「レベル3」 2013/8/29 日経
 東京電力福島第1原子力発電所で起きた汚染水漏れに絡み、国際原子力機関(IAEA)は日本側の情報開示に懸念を示した。汚染水問題そのものには事故評価の目安である国際原子力事象評価尺度(INES)に基づいてレベル3(重大な異常事象)との判断が固まったが、正確で迅速な情報発信に努めなければ、国際社会の不安を増幅させる恐れもある。
原子力規制委員会は最も深刻な評価を示すレベル7にあたる福島第1原発の事故で、汚染水問題を別のレベルに定める必要があるのかをIAEAに問い合わせた。IAEAは「事故と切り離した評価も可能」と答え、レベル3の評価が固まった。

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全漁連 東電社長呼び強く抗議 8月29日 NHK
福島第一原子力発電所で汚染水を巡るトラブルが相次いでいることを受けて、福島県沖の試験的な漁が延期されるなど漁業に大きな影響が出ていることから、全漁連=全国漁業協同組合連合会は29日、東京電力の廣瀬社長を呼び、強く抗議しました。
東電:28日に福島県漁連と協議-地下水バイパス計画の説明で 2013/08/27 ブルームバーグ
東京電力 は28日に福島県いわき市で漁業関係者と会い、汚染水を減らす有効な手段と考えている地下水バイパス計画について説明する。
東電は、山側から流れる地下水を原子炉建屋付近の汚染源に達して汚染される前にくみ上げて海に放出するバイパス計画を検討している。水をくみ上げるため、既に12本の井戸が掘られているほか、配管設備や一時的に保管して水質を確認するタンクなどの設置も完了している。
東電が経済産業省に提出した資料によると、同社は地下水のくみ上げから海洋への放出までを3日間のサイクルで運用することを計画している。1日目にタンクでくみ上げた地下水をタンクに貯蔵し、2日には含まれる放射性物質の濃度を分析し、許容の上限である1リットル当たり1ベクレル以下であれば3日目に放出する流れだ。


「汚染される前の地下水」をくみ上げて海へ放出、これはもうやるしかありません。ためておく方法と今後のリスクを考えると、他に方法がないと思う。
問題はやり方と、世論からの理解でしょう。なぜ大量の汚染水が発生するのか、きちんとした説明をすることからですね。

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第1、2原発「廃炉前提」 立地4町、初めて認識共有 (2013年8月30日 福島民友ニュース)
東京電力福島第1、2両原発の所在4町や町議会でつくる県原子力発電所所在町協議会は29日、広野町で臨時総会を開き、第1、2両原発について廃炉を前提にした考え方を共有していくことを確認した。同協議会で廃炉が議題に上ったのは初めて。

事故を起こした第一原発は廃炉が決まっていますが、隣接した第二原発(停止中の6基)もあります。信じられないことかもしれませんが、(ついこの間まで…と言っていいかも)立地自治体によっては、第二原発の再稼働を望む声がありました。
原発は自治体にとり、それだけうまみのある事業なのでしょう。それは福島だけではありません。


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