FC2ブログ

時空タイムス編集部 スパイ衛星を撃破せよ

2009年09月18日
NASAの宇宙開発史には、いろいろと言えないことがあるらしい(笑)…のですが、今回の番組は今だから言えるという内容ですね。
初めて見る映像も多く楽しめました。
(NHK-BShi 2009.9.15放送)

1960年代の米ソ冷戦時代、敵国をスパイするため、米ソ両国では秘密裏にスパイ衛星を開発していました。
宇宙開発はそもそも米ソの競争であり、NASAは空軍から派生している機関です。対外的には平和利用や夢を謳ってますが、狙っていたのはソ連に競争で勝つことであり、そして軍事目的でした。

時代はアポロ計画以前、2名の有人宇宙飛行ジェミニ計画の頃です。
空軍はNASAと別に、ジェミニを応用して独自に計画したのが、有人軌道実験室(MOL)、実験室とは隠れ蓑で、実は衛星から敵国上空へ、軍備を探り撮影することが主な目的でした。
しかし、そんなことはソ連もハナからお見通しで、ソ連も同時期にスパイ衛星を開発、それがアルマズ計画でした。
宇宙開発の歴史は、NASAを中心に見てしまう私ですが、当時からベールに包まれていたソ連の技術の方が上と言われていました。
たしかに打ち上げた衛星をその都度使い捨てするアメリカに対し、軌道上のスパイ衛星に何度もドッキングして乗組員を交代させるソ連の技術の方が高いように思えますね。
というか、アメリカって使い捨ての文化なんだよねと、妙に納得したりして(笑)。

敵国の衛星を打ち落とすとか、乗っ取るとか、荒唐無稽なプランには苦笑しますが、冷戦が終わったから言えることで、一歩間違えば戦争にもつながる危機でした。
おもしろいのは、米ソの元乗組員たちが証言していることでしょう。
ジェミニやアポロ計画の宇宙飛行士が、凱旋パレードをしたり、大統領と接見したりするのと対照的に、MOLの乗組員は、NASAと同じように選抜され訓練を受けているのに、全て機密扱い、宇宙飛行士であることも極秘でした。
映画「ライトスタッフ」などで見る陽気な英雄、アポロの乗組員たちとは大違いですね。

良かったのか、残念だったのか、このスパイ衛星計画は実用直前で中止となります。
有人衛星には莫大な費用とリスク(人命)がかかること、それほどの見返りがあるのか?
アメリカはベトナム戦争やアポロ計画に国家予算をつぎ込んでいたことも大きな理由だったようです。
そして時代は、有人から地上で操作する無人衛星へ、技術はアナログからデジタルへと移って行き、この計画は極秘のまま歴史の表舞台から消えていったのでした。

番組はアメリカの番組を元に編集したもの、スタジオに軍事評論家、NHK解説員などが出演していました。
ここまで見るのは、やっぱりオタク…かな(笑)
映画または実録「ライトスタッフ」に「スパイ大作戦」(←リメイクのをミッション・イン・ポッシブルではなくて初期テレビ版)足したような感じ、何ともレトロで、おもしろかったです。
当時のコンピューターなど機器が出ますが、これらはモノクロの「スタートレック」のような趣が…。
そこまで言うならイメージイラストはパルプ誌風、または「サンダーバード」風か。
狙いでしょうが、どこまでもアナログなんですよね(笑)

再放送予定 
NHK-BShi 9月22日(火)午前9:00~10:29
関連記事
ドキュメンタリー | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示
« 大安場古墳 | HOME | 石の花 »