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関西にホールボディカウンターを派遣する意味

2013年11月15日
福島県内では、ホールボディカウンター(WBC)による内部被爆調査がだいぶ進み、私の近辺を見わたしても、子どもに関してはほぼ100%くらい調査済みではないだろうか?まあこれは1回で終わりではなく、定期的長期的調査が必要になってはきますが。
しかし、県外の避難者については、調査にも情報的にも行き届かない面があると思うので、今回このような形で関西で内部被爆調査ができたことは良かったと思います。
この法人と活動について詳しいわけではないないのですが、これが意味するところはとても重要だと思い記事にしました。

プロジェクト「We Love 福島」(WL福島) に向けて(ブログ その110)2013年11月12日
NPO法人「知的人材ネットワークあいんしゅたいん」HPより
(長文ですのでポイントを抜粋)
「京都(関西)に、ホールボディカウンター(WBC)検診車を派遣して欲しい」という避難者の念願が、ようやく実現することになりました。2013年12月13(金)〜19日(水)、京都府庁に、福島から派遣されたホールボディカウンター検診車がやって来ます。そして、関西在住の県外避難者の内部被ばく検査が行われます

福島からのWBC検査車の関西派遣が必要な理由
● 京都大学や関電のWBCは、微量のセシウムを検定するには適していない
● 福島の測定機種は微量な線量測定が可能で、より綿密な校正がなされている
● 同基準による全国的な標準化が今後の放射線防護の貴重な資料となる
● 県外避難者にとって、福島県と同機種での検査は、将来設計の為にも重要
● 県内と県外で同一に比較対照ができる重要な資料となる

現在の福島の状況で、内部被ばくを心配しないといけない確率はかなり小さくなっています。それは福島では、今までに、丁寧に内部被ばくを調査し、健康調査が進み、福島在住の方々のホールボディカウンターによる検査の結果を持ち寄って、全体像がほぼ明らかになってきているからです。丁寧に調べた結果が公表され、みなさんに共有されて、非常にはっきりした形で、その程度が明確になったからです。線量計測技術に長けた科学者が医療関係者と一緒になって、しっかりしたデータをだし、余すところなく明らかにしたからです。

Qそこまでわかって、どうして県外避難者の方々は検査を切望しているのでしょうか?

個人のベクレル量は個人情報ではない、そのことに大きな意味があると思います。WBC測定、食品検査や陰膳調査、それは生活のなかで、天気予報のように時々刻々と変わる線量を把握し、分析し、対策につげていく、という視点が必要なのです。みんなの情報を集めて、知見が深まり、全体像が見えてきた、そしてこういう共同作業があってこそ、情報の意味がしっかりと受け止められるのです。

「みんなの経験と知恵を結集し、得られた知識を共有する」

「私達は、検査結果をほぼ予想できます。ただ、それを客観的な数値として知っておきたいのです。娘たちが、子供たちが、福島出身だということで、偏見をもたれないように、偏見が世の中に出回っているなかで、数値で科学的な事実として知っておきたいのです。」

健康のケアは必要です。しかし、そのために、根拠もないのに、「福島は危険だ。福島の人は被爆している」と声高に叫ぶマスコミや科学者たちに、事実に基づいて発言してほしいのです。本当のことを知るということこそ力になるのです。


福島は原発事故によって、様々な分断、対立、格差が起きていて、被災地福島と一言ではくくれない面倒くさい状況にあります。
それは避難区域とそう出ない地域の分断もあれば、補償の格差、避難するかしないかの家族間の対立、事故によって損害を被った人と儲かった人…様々です。

その問題のひとつが、放射線と被爆に対する個人の考え方です。
記事では、現在の福島県の状況を考えると、内部被爆の心配は少ないと…私も同意です。それは様々なデータからそう考えるに至りました。
私が今、福島に住んでいていてわかることもあります。

しかしなんとなく不安、信用できないと思っている人もいます。特に県外や西日本では漠然とした不安のイメージを福島に対して持っていると思う。
そこには、不安や安全を訴えれば、正義のように受け入れられる社会の傾向もあると思います。
結果、今現在福島に暮らす人と、それ以外の人との間に大きな意識の違いが生じているように見えます。

大事なのは、客観的かつできるだけ正確なデータを収集し開示し、全ての人が共有することだと思います。
福島で何が行われ、どのようなデータが出ているのか、WBCで何がわかるのか、そのデータの意味するところも理解しなくてはいけません。
やみくもに不安を訴えるのでなく、何が不安なのか?客観的なデータに基づいた対話が必要です。
その上で、他の地域とどれくらい違うか比較することも重要なポイントです。
(冷静に考えれば、生きていく上で、安全やリスクが100%、0%はありえません。)

個人のベクレル量(一人一人の被爆量)を測定することは大変重要です。
個人を測ると、当初の「空間線量(空気中の放射性物質の量)」から推測される被爆量より少ないこともわかってきました。また、食生活や生活環境によってかなり個人差がでることもわかってきました。
たとえば、コンクリートの建物が住まいや職場だと、国の平常時における基準(年間1ミリシーベルト)を越えない場合が多いです。勧告を無視して放射性物質を多く含む食生活(天然のキノコなど)をしている人は高いです。

それでもまだ不安な人はいるでしょう。その先は個人の生き方だと思っています。
原発事故は不幸な人災であり、責任をもって対処してもらわなくてはなりません。
しかし普通に生きていてもリスクはあります。病気や事故、アクシデントがあり、そして最後に「死」があります。誰もが通る道で、逃れることはできません。
原発事故は許しがいことですが、原発事故がなかったら、平和で何の悩みもなく幸せだったとは言い切れないでしょう。
何事か起きた時、どんなふうに対処するか、自分や家族にとってよりよい選択はどれか、それは個人の選択の自由ではないかと思います。

原発事故で福島が汚染された事実は変わりません。
しかし放射性物質による健康被害は、(私たちの努力と)これまでのデータから限りなく少ないと思う。
それより、放射性物質を気にして、ストレスの多い生活を送ることによる健康被害が多いように見えます。そのためにも、客観的な事実、データを共有し判断することが大事になってくると思います。

関西にWBC、そもそもWBCがどんな感じかもわからない人も多いはずです。そういう意味で話題なっても、福島への理解につながってくれればうれしいです。

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