FC2ブログ

ターナー展 Turner from the Tate: the Making of a Master

2013年11月15日
0pimoby54543

英国最高の巨匠 待望の大回顧展! ターナー展
[東京展] 東京都美術館 2013年10月8日(火)- 12月18日(水)
西洋美術史に燦然と輝く風景画の傑作を生みだし、今日なお英国最高の画家と称されるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)の展覧会を開催します。世界最大のコレクションを誇るロンドンのテート美術館から、油彩画の名品30点以上に加え、水彩画、スケッチブックなど計約110点を紹介。才能きらめく10代の習作から、若くして名声を確立しながらも、批判を恐れず新たな表現を追究し続けた壮年の代表作、70代の到達点に至るまで、栄光の軌跡をたどります。日本でまとめて見る機会が少ない巨匠の待望の大回顧展です。
TBS「ターナー展」
ターナー展 Turner from the Tate: the Making of a Master

05ioew112t67v6t6
《スピットヘッド:ポーツマス港に入る拿捕された二隻のデンマーク船》
1808年発表 油彩、カンヴァス

ターナーは好きですが、それほどたくさんの作品を見ているわけでないので、今回楽しみにしてきました。
というのも、ターナーが好んで描く光や湿潤な空気感は、写真や映像ではなかなか伝わらないので、生で見られることがうれしいのです。
若い頃は、注文に応えることもあり、明確な具象的な作品が多いですが、年を経るにつれ曖昧模糊とした空気が主題になってくるような感じ。
しかし、指向性は10代の頃から変わってないような、特に色彩の傾向は全く変わらず、どこからどこまでもターナーはターナーでした。

02uyrt4
《スカボロー(版画集「イングランドの港」のための原画)》
1825年頃 水彩・鉛筆、紙 

05oytuw3423qq2
《平和―水葬》1842年発表 油彩、カンヴァス

海をテーマに海軍を描いた作品は、当時の世相を反映して、高い評価を得ていたようですが、「平和―水葬」晩年のこの辺りになると、なかなか受け入れられなかったらしい。
具象として、これが勇壮な船だと言われるとたしかにそうですよね、あいまいすぎる作品かも。現代ならなんの違和感もありませんが。

utye3w3w3w03
《レグルス》 1828年:1837年に加筆 油彩、カンヴァス

今回最大の見どころは「レグルス」
「敵国にまぶたを切られ、陽光で失明した将軍レグルスの逸話を描きました。」
ターナーには歴史を主題とした作品がたくさんありましたし、光や空気が主役の作品もありますが、この作品はその両方を兼ね備えた傑作です。
これだけでも、ここへ来た価値がある、光輝くような作品です。
ドラマチックな場面に、今まさにまばゆい光が差しこむ、この時間と空間の中に自分がいるような感覚を覚えます。
写真では素晴らしさが伝わらないのが残念!

04n876u54e3w4
《湖に沈む夕陽》
1840−45年頃 油彩、カンヴァス 91.1×122.6cm

晩年の作品は、評価を気にせず、描きたい主題、光や空気感、色彩などを描いていたようです。発表されることのない実験的な作品も多かったようです。
絵の具のにじみを確認するためかなと思われる、水彩の習作も多く展示されていました。作品というには、薄い絵の具と筆の運びだけみたいなもの。しかしどこから見てもターナーらしい、画家としての強い個性を感じます。

傑作とされる作品は、いずれも感覚的でとらえどころないような…でもインパクトがある。巨匠とはそういうものか。

関連記事
アート・美術館 | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示