FC2ブログ

福島のこのごろ 中間貯蔵施設とは

2013年12月17日
中間貯蔵施設の建設がようやく動き始めたのかもしれません。
中間貯蔵施設とは、原発事故に伴う福島県内の「除染で発生する汚染廃棄物」を30年以内で保管する施設です。事故現場のがれきは別、また福島県外の廃棄物も別です。
広い意味で、原発事故の収束とは、事故現場にしろ除染の廃棄物であれ「放射性廃棄物」の処分の行方(最終的な行き先)がカギとなるわけで、福島県である程度のめどがたてば、県外ではどうするか?など、いろいろ議論が進み、決まってくるのではないかと思います。

中間貯蔵施設について 環境省

石原環境大臣らが福島県に中間貯蔵施設の建設要請 テレビ朝日-2013/12/14
中間貯蔵施設受け入れ要請 政府 19平方キロ国有化提示 2013/12/15 福島民報
 原発事故に伴う除染で発生する汚染廃棄物を保管する中間貯蔵施設をめぐり、石原伸晃環境相と根本匠復興相(衆院福島県2区)は14日、福島市で佐藤雄平知事と、建設候補地がある大熊、双葉、楢葉の3町長に面会し、建設受け入れを要請した。第一原発周囲など3町の合わせて約19平方キロを国有化する計画と、貯蔵から30年以内の県外搬出を法制化する意向を伝えた。

福島…「最終処分場化」に不安 県外受け入れ展望なく 2013.12.14 産経
 福島県ではこれまで、中間貯蔵施設の見通しが立たないため除染の遅れを招いてきた。今回の政府の建設要請には、手詰まりを打開し除染を一気に前進させることで復興を加速する狙いがある。一方で、地元では「施設が最終処分場になる」との懸念が根強い。政府は「30年以内の県外処分」の法制化を約束することで懸念を払拭したい考えだが、たとえ国が法制化できても実現性には疑問が残る。
 一方、今回の中間貯蔵施設について、環境省の担当者は「放射線量が極めて高い使用済み核燃料などを保管する貯蔵施設とは全く別物」と強調する。
 だが、原発事故を経た現在、国民の放射性物質への不安は強い。福島県以外の自治体では、線量が比較的低く各県ごとに処分することになっている「指定廃棄物」でさえ、「福島県内で処分すべきだ」との意見が根強く、栃木など5つの県で最終処分場の建設地探しが難航している。


国の認識に“疑問の声” 大熊町民、中間貯蔵要請受け(2013年12月16日 福島民友ニュース)
 除染で出た汚染廃棄物を長期保管する中間貯蔵施設の設置を国が要請した候補地の一つ、大熊町の町政懇談会は15日、会津若松市で開かれた。14日の正式要請を受け、出席した町民からは、施設受け入れを前提に県外での最終処分を法制化するとした国の認識に対する疑問や、補償などの受け入れ条件を国が提示するよう求める意見が出された。

(除染しても効果が期待できない場所も多く、除染のあり方はかなり批判されていますが、それはひとまずおいて)
今回のニュースは、原発周辺の土地を国有化し、施設の建設をするというもの。
どこかに作らなくてはならない以上、自治体首長も知事も、またここまで時がたつと、周辺住民も一定の理解をしているように感じられます。

中間貯蔵施設は最終処分場までの30年間を預かる施設です。住民からは「最終処分場が決まらない現在、中間貯蔵施設がこのまま最終処分場になってしまうのではないか?」と、不安の声があがっている…と、ニュースでは伝えています。
それはそうなのですが、では検討されている土地に今後住民が戻るのか?と聞かれれば…無理でしょ…と、誰もが言うと思います。
なんとしても戻りたいと願う年配の方(少数)はいるかもしれないけれど、若者や子どものいる家庭では、まずありえないと思う。
放射線量が基準以下になるにしても、一度失われてしまった町が元どおりになるとは思えません。将来を考えれば、選択肢はそう多くはないでしょう。

30年間待つのか?
30年間、中間貯蔵施設になっていた跡地にまた住むのか?
そこで何をしたいのか?仕事があるのか、ライフラインは?

心情的には戻りたいと思うのは当然ですが、時間も現実も厳しいです。人生のうち30年間戻れない土地ならば、もう…。
私は、中間貯蔵施設が最終処分場になってもいいと思っています。
今後、最終処分場が県外に決まるとは思えないこともありますが、仮に決まったとしても、建設費用、運搬費用、…反対デモやら、「うちの近所は通るな」とか、都会の人はすぐそういうことを言うし(汗)

原発事故から時間がたち、「もう戻れません」ダメならダメときっぱり言ってほしい。避難者からそう考える人も多くなったように見えます。
みんなわかっているんですよね。あとは利害と補償の問題だけでしょう。

最終処分場までを長いスパンで考えれば、この先どうなっていくかはわかりませんし、必ずしも悲劇のようにとらえる必要もないと思います。
しかし、とにかく今は、一旦はこの土地を白紙として、ここに暮らすことは考えず、やり直すのが賢明ではないかと思います。

2013120504

中間貯蔵施設:原発事故から3年目…福島に国有化案 毎日新聞 2013年12月14日 
「やむを得ない」「町に亀裂が生まれる」…福島第1原発周辺の大熊町・双葉町 2013.12.14  サンケイ
原発事故関連死(49)ストレス 仮住まい 慣れない環境 入居後も体調戻らず 東の空に「古里」を思う (12/16 1
関連記事
福島で暮らす | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示
« 短日 | HOME | 雪の日 »