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ライプチヒの奇跡

2009年10月19日
東西冷戦時代象徴、ベルリンの壁が崩壊して今年で20年になるそうです。
ベルリンの壁が崩壊するきっかけは、いくつかあったと想像できますが、その一つがライプチヒ市民による民主化運動「ライプチヒの奇跡」だったのでしょう。
旧東ドイツライプチヒの活動家や市民、当局関係者のインタビュー、記録映像を中心としたドキュメンタリーです。
運動は1988年頃から活動が活発化、秘密警察におびえながらも、日を追うごとに参加者は増え、1989年10月には7万人を越えます。
武装した警官や治安部隊と一触即発の危機をむかえますが、平和的対話を求める声明によって回避、無血のままやがて政府を退陣に追い込みました。

大きな歴史的な出来事だったわけですが、「歴史」と言ってしまうと、遠い過去のような気が…。
しかし20年前ですと、関係者が年取ったとはいえまだ若いんですねえ(笑)
そしてフルカラーの映像がどしどしあるんですよ。
身近ではないにしても、歴史の流れに自分は生きてるような気になります。

「ライプチヒの奇跡」の主役は市民であることも、よりリアルに感じるのかもしれません。
政府による思想的弾圧や秘密警察による監視、密告。
芸術家や思想家が次々と亡命するなか、…どちらが正しいかとは別ですが、国にとどまり民主化運動を続ける市井の人々の、国を愛する気持ちが伝わってきます。
無血デモが実現した背景には、弾圧する側も同じ国にくらす人であり、隣人であるからだと思います。
誰だって隣人に武力はふるいたくはないですよね。

90分は長いですが、歴史を教訓やお勉強ではなくて、身近に感じられるドキュメンタリーでした。

ライプチヒの奇跡
NHK-BShi 10月16日(金)放送
原題:The Miracle of Leipzig
制作年:2009年
国際共同制作:NHK/Broadview TV(ドイツ)

番組を見ながら、旧東ドイツの秘密警察を描いた映画「善き人のためのソナタ」を思い出しました。
監視される市民と監視する側、どちらも血の通った人間だよなあと。
まあ、そんなことよりこの映画、すごくおもしろいのでおすすめです。

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