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プロフェッショナル仕事の流儀「言葉を超えて、人をつなぐ 会議通訳者・長井鞠子」

2014年03月03日
プロフェッショナル仕事の流儀
「言葉を超えて、人をつなぐ 会議通訳者・長井鞠子」
3月3日(月)
再放送:3月29日(土)午前1時~午前1時48分 総合

過去40年、通訳の第一線としてサミットや国際会議を支えてきた長井鞠子さん。
70歳を超えて超一流というのもすごいですが、これだけキャリアを積んでも、仕事が入るたびに単語帳を作る、入念な準備をする。常に勉強してる。
ニュアンスまで伝える通訳は、その場で出たものにスパッと答えなくてはならないという意味で「格闘技」!だそうだ(笑)

すごいなと思ったのは、わかやすい日本語を伝えるために、今も和歌の稽古をしている。
英語を勉強ではなくて、日本語らしい柔らかい表現を身につけたい。そのために「やまとことば」を極めたいということらしい。

後半がとても興味深かった。
福島での仕事は、原発事故にかんする国際会議の同時通訳。専門用語も大変そうだなあと見てました。
避難している方を仮設住宅を訪ねる専門家たちへの通訳も難しい。朴訥なしゃべりや、抑えながらもやり場のない怒りをにじませる避難民の言葉のニュアンスをどう伝えるか?

そして、会議のメインは、町の全域が避難地区となっている浪江町の町長の訴え。ここで長井さんが注目したのは「ふるさと」という言葉。
直訳は「hometown」、しかし「ふるさと」の意味するところは違うのではないか?
(番組は通訳の長井さんを取り上げているので、会議についてはざっくりなんですが)海外の専門家たちは事故で汚染された土地を捨て、代替え地に移住するという解決策を想定している。
しかし、福島の避難民が望んでいるのは、まず「ふるさと」へ戻りたいということ。

「ふるさと」、悩んだ末、長井さんの訳は「Namie town as our home」(私たちの生まれ故郷浪江)
外国人が皆土地にこだわらないとは思いませんが、日本人ならすんなり入る「ふるさと」という言葉の背景、この感覚を外国人に伝えるのは、とても難しいのだなと改めて思う。
それは、土地に強いこだわりを持つという日本人独特の考え方によるのかもしれません。

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