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GPS2009 エリック・ボンパール 女子

2009年10月21日
さて女子シングル、結果だけ見れば、大方の予想通り…ではありますが(苦笑)
想いは千々に乱れたり…?

○キム・ヨナ選手
参りました。なんでしょうか、この完成度、圧勝ですねえ。
SPの「007」は大丈夫なのか?なんて杞憂はあっさり吹き飛ばされましたね。
小悪魔セクシーな感じは、振付を手伝っているというシェイリーン・ボーンさんの気配を感じました。
これまで、どちらかとういと演劇的な表現に長けてたと思うのですが、体を大きく使った表現もできてきたなあと感じました。そのあたりもボーンさんの影響かと、うらやましい。
以前は華奢なイメージがあったんですが、最近は体がしっかりしてきましたよね、リンクでも大きく見えます。故障の心配もなさそうです。
FPは、エレメンツの完成度はすごいけれど、現時点ではまだあっさりかなという印象でした。
いずれにせよ、シーズン序盤でここまでできてるということは驚異的。
SPのリードによって、FPは余裕をもって臨めるという鉄壁の勝ちパターンが出来つつありますね。
やれやれ…得点については、まあいくら何でも…という気はするなあ(苦笑)
FPのフリップ抜けもあるし、だんだん上がるならともかく、プログラム初披露からこの得点はどうかなと思いました。
まして、プログラムの深まりはこれからだと思うので。
シーズン序盤から(ぱっと見)絶対追いつけないようなイメージを、選手はともかく世間に作ってしまっていいのかなあと…それは関係ないのかな?

○中野友加里選手
故障のことばかり気になってましたが、大丈夫そうで良かったです。
今はまだベストではないというか、これからもっと良くなっていくと感じました。
ちょっと気になるのはSP「オペラ座の怪人」です。たくさんのスケーターが使っているので、頭の中のイメージと違っていると違和感が…。
中野さんなら、クリスティーヌの可憐さみたいなのが十分表現できると思うのですが、衣装も含め随所に強気な感じがあって気になってしまいました。ストーリーを意識しなければ、いいのですが。
強さはFPで、SPでは可憐さだと、バランスいいと思うのですがどうでしょうか。
FP「火の鳥」は、強く華やかな中野!という近年のイメージ(ワタクシ比)にぴったり。
JOでは転倒で勢いがそがれましたが、今回はスピードがあってゴージャスでした。
衣装は腕のヒラヒラがいらないと思うけど…。
何はなくともスピードが肝心なプログラムという気がします。

○カロリーナ・コストナー選手
厳しい結果でした。ジャンプが全てと言っていいほどゆがんでいて、これでは成功しないよなあと、素人目にもわかります。
SPはいいプログラムだと思います。
ステップは相変わらず素晴らしいし、特にSPのステップは、私の大好きな「かわいいエミューちゃん」がそこにいて、うれしくなりました。
もちろん贔屓目ですが、ダメダメでも素敵なスケーターだと思ってます。
キスクラでは、割と落ち着いていたのでほっとしました。

○浅田真央選手
黒にすれば「暗い、真央の良さを封印してる」。
ふわふわラブリーにすれば「ごてごてしている、もっとシンプルに」と言われる。
とかく勝手なことを言うのが世の中というものですね(笑)
SPの衣装はかわいい、FPの赤と黒の衣装は、JOの時より好きです。
まあ…「※よほどのこと」がない限り、衣装は好みの問題です(笑)
(※よほどのこと=ヴァンデルペレンとか…チェンジャン・リーとか…ムロズとか…)

シーズン序盤はこんな感じかも…という意味では、ちょっと冷静になれば、結果にはさほど驚かないです。
今回の場合、ヨナちゃんが素晴らしい仕上がりを見せたことで、比較するとファンにとってはショックかもしれませんが、元気出しましょうね(笑)
SPの「仮面舞踏会」は、悪くないと思います。
ただ振付までFPのダイジェストになっていることは…うーん、インパクトは弱いかも…現時点ではそう感じますかねえ。衣装を替え、演技中の笑顔など工夫は見られますが…そうだなあ、もっともっと華やかに楽しく、はじけっぷりが、まだまだ足りないのかな(笑)

…などと書いていたら、今朝(10/21)教えてもらいました。SPを変更するかもしれないという記事。
読売の記事では、EX「カプリース」では?と。もともとSP用に作ったプログラムだからとのこと。
SPの候補は複数あったという話もあり、「カプリース」とは限らないと思いますが、それならばそれ、うまくいきますように。
真央ちゃんとタラソワコーチが迷いなく、そうであれば続行でも変更でもどっちでもいいです。

FP「鐘」、これはおもしろいことになりそうだと…そんな気がしてきました。
ベストではありませんでしたが、JOの時較べたら、はるかに曲の支配力もつきました。
なにか黒く巨大な、見えないものと格闘するような…もしかしたら彼女自身の心の葛藤かもしれないなんて、深読みしてしまいます。
気高く美しく、重く格調高く…これをものにしたら…彼女ならやってくれるかも…。
彼女が「じわじわと来る感じ」と言った意味がわかるような気がします。
少し遠回り(汗)するかもしれませんが、やるだけの価値あるプログラムだと感じました。

地の底からなにか大きなものが出てきそう…
と、友人にメールしたところ、「…ゴジラ」と、答えが返ってきました、世代がわかるって(笑)。
その後、某有名ブログでも、同じような事が書いてあり、思わずニヤリ。

地の底から出てきた巨大なナニモノかと戦うヒロイン真央。
火の鳥となって援護する中野。
あれは…敵か味方か?乱入する毒蜘蛛女王美姫とガイコツ織田!
右往左往する小市民、ダイスケと小塚

…うーん、全日本が本当に楽しみですね!(爆)

○他、愚痴など
今回優勝したヨナちゃんと2位真央ちゃんの得点差は、36点あまり。
ヨナちゃんが別次元、他の選手がまだまだだった、同じ土俵で勝負できないくらい先に行っていたと思います。
得点差は深く考えてもしょうがない、違う土俵にいたから、そんなふうにとらえればいいのではないでしょうか。
選手はまず自身が最高の演技を、力を出し切るかどうか、あくまで、それぞれのやり方で。
相手のことをあれこれ考えてもしかたないのがフィギュアスケートですからね。

ヨナちゃんは本当に、オリンピック金メダルどころか、史上最強、唯一無二の女王として君臨するのかもしれません。
ただそれはこれからのこと、まだわかりません。

それにしても、意地悪な報道が多いですね、特に活字メディア。今に始まったことではないですが。
報道はまず客観的事実を伝えることですが、結果が悪いからといって…センセーショナルな言葉で引きつけたいのはわかりますが、「V絶望」「惨敗」、相手に対し「宿敵」「倒す」とか、フィギュアスケートにはそぐわないと思います。選手に対してひどいではないかと、応援しているファンにとっても傷口を開くような言葉。
冷静な記事もありますが、マイナスなイメージほど伝わりやすいものです。
それと、以前友人の話にもあったのですが、わざわざ転倒した瞬間やイケてない写真を使う意味もわかりません。マイナスイメージの見出しと記事に、さらに転倒写真などで増幅させるとは。

話が飛躍しすぎるかもしれませんが、生活していく事っていつも楽しいことばかりではありません。こんなご時世ですし。
そんな時に楽しみだったり、夢を与えてくれるのが、どこの国でもスポーツや芸術だと思うんですよね(必要ない人もいますけどね)。
そういう私達にとって大事なものに対し、貶めるような、見る気を無くすような言葉をつけるって、しかも自国の選手に…全く意味がないと思うのですが。

今回、ヨナちゃんは別次元のでき、素晴らしかった。
真央ちゃんのSPは鬼門、今回も出遅れてしまった。
しかし、重すぎると言われているFPはJOに較べ格段に良くなり、これから期待できる内容だった。
特にFPでの健闘は、称えられるべき演技だったと思っています。
エースの看板を背負った真央ちゃんのライバルは、ヨナちゃんしかいないようなことをマスコミは言いますが、ジョアニー、美姫ちゃん、中野さん、すごい選手がいっぱいいるわけで、見所はいっぱいあります。
今回優勝した織田君を軽い記事にしてしまうのもどうかと思う。

マスコミも個性があっていい、誉めるだけではない、甘口から辛口まで様々な切り口があっていいと思いますが、そこまできちんと考えている記事には、無責任な言葉はないと感じます。
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Comment
ヨナちゃん、強し
ヨナちゃんは、強かったですねー。お見事と言うよりほかない。
007は、彼女のこれまでのプログラムの中で、個人的に一番好きです。こういう遊び心を感じさせるプログラム、滑ってほしかったんですよねー。願いが叶って嬉しいです。

真央ちゃんの「ショートでつまづく病」が気がかりです。本人も苦手意識を抱いてしまってるんだろうなぁ。
フリーは、JOの時に比べたら、断然良くなってましたね。試合を重ねるごとに、どんどん磨き上げていって、バンクーバーで、最高の演技ができたらいいなと思います。
一部メディアの心ない報道は、ほんと、わずらわしいですよね(鬱)。しかしながら、もちろん、そうじゃない記事もあります。長年、フィギュアスケートを取材してきた田村明子さんのコラムを見つけました。なかなか興味深い内容ですので、よかったら読んでみてください。

http://number.bunshun.jp/other/figure/column/view/4237/

中野さんに関しては、とにかく転倒がなくて、心底ほっとしています。早く治してほしいけれど、亜脱臼はそう簡単には完治しませんよね(泣)。怪我とうまく付き合いつつ、練習がんばってほしいです。

>中野さんなら、クリスティーヌの可憐さみたいなのが十分表現できると思うのですが、衣装も含め随所に強気な感じがあって気になってしまいました。

確かに、可憐なクリスティーヌって感じじゃないですよね。
Daysの女子読本で、中野さんは、「怪人の部分とクリスティーヌの部分を、音によって演じ分けたい」と話しているので、「強気な感じ」はファントムの部分なのかもしれませんね。
わたしは、中野さんのSPを見ていて、ファントムやクリスティーヌなどのキャラクターを演じているというよりは、彼らの間にある、愛憎からみあった想い…関係のようなものを表現しているような印象を受けます。

コストナーさんは、ジャンプが絶不調で残念でしたね(泣)。でも、苦手だったスピンは、集中して練習している成果が出て、良い評価をもらえていたし、キスクラでも、フランクコーチと冷静に話し合っている様子を見て、ちょっと安心しました。
今は新しいコーチの元で、いろいろ直している最中なのかな、と思います。すぐに成果は出ないかもしれないけれど、焦らず頑張って~。

>地の底から出てきた巨大なナニモノかと戦うヒロイン真央。
>火の鳥となって援護する中野。
>あれは…敵か味方か?乱入する毒蜘蛛女王美姫とガイコツ織田!
>右往左往する小市民、ダイスケと小塚

3行目までニマニマしながら読み進め、4行目で思わず吹き出しました(笑)。ここに村主さんと鈴木明子さんがどう絡むかが今年の全日本の見所ですよね!(爆)
ニルギリさんの想像力にはいつも脱帽です。すばらしいです(笑)。
>マイキーさん
ヨナちゃんは強かったですねえ!
そして007を早くも自分のものにしていることに驚嘆です。
FPは私にはあっさりに感じましたが、絶賛している方もたくさんいらっしゃいますね。

報道の不満は、まあ今に始まったことではなくて、溜まってたものを吐き出す形になってしまいました。
嫌な思いなどされてないといいですが。
もちろん、うれしい記事、耳の痛い記事も含め、信頼できる記事がたくさんあることもわかってます。

中野さんの「オペラ座の怪人」は演じ分けか、なるほど、そう言われると衣装も納得ですね。
ならば、滑り込んでいくことによって、もっと良くなるでしょう。そこに期待!
故障は、やっぱり気がかりですよね。
中野さんは昨シーズンのワールドを逃した事もあるので、ぜひともファイナルで!と思っていましたが、大事なのは全日本とその先にあるバンクーバーだと思うので、そこに合わせ無理しない…という選択肢もあるでしょうか。

ナンバーの記事、ご紹介ありがとうございます。
実はこの記事、(私の)エリック感想の記事をアップする少し前に読ませて頂いていました。
思うことはあったのですが、自分の記事が長くなりそうなので触れませんでした。
ライターの田村さんは、長年フィギュアスケートの世界に携わってきた方なので、もちろん信頼しているという前提で少し書きます。
記事には、ヨナちゃんや織田君へのPCSの高さの理由としてこのようにありました。

「楽しみながら滑る」ことがPCSを得るコツ…楽しみながら滑ったキムに(ジャッジは)気前よく8点台のコンポーネントを与えた。
プログラムが勝敗を決めると断言してもいいほど…
浅田真央に必要なことは、4年前(GPS2005)の彼女のように純粋に楽しんで滑る自分を再発見することではないか。

そうなのかもしれませんが、それは一面的な見方ではではないでしょうか?
ヨナちゃんの素晴らしい内容に較べ、今回の真央ちゃんは技術的にも表現面でも、いわば全てで完敗でした。
だからといって「楽しみながら滑る」ことが…と言ってしまうことには抵抗をおぼえます。
たまたま今回の勝者がそうであっただけではないのか?
目指すところ、表現したいことは選手それぞれ違うはず、要領が悪いといわれても、身の丈以上の難曲、重厚な曲を表現したいというのも個性であり、アスリートとして尊重できる志ではないでしょうか。

まあ、そういう選手にとっての様々な壁を、ヨナちゃんはとっくに越えてしまったのかもしれませんが。

関係ない話ですが、私はジュニア時代の真央ちゃんには(技術的に)うまいなあという以上に、あまり魅力を感じていませんでした。
熱く応援したくなったのは2006-7のシニアから、元々の音楽性に加え大人の表現力を身につけはじめた頃。
そして、アスリートとしてより高いレベルをめざし、迷いやスランプと格闘している真央ちゃんにより魅力を感じてきました。
山田コーチの言うところの「サルが人間になった」ということですね(笑)
それは誰もが持っている迷いや壁を、乗り越えてこそ得られる大きな喜びを一緒に分かち合いたい…そんな共感めいた気持ちが、私にあるようです。

そういう私なので、田村さんだけでなく、昔の真央ちゃんは良かったみたいな記事を読むたび、微妙な気持ちになります。それってステップアップを目指す真央ちゃんに対してどうなのかなと感じます。
ダイスケにはつい親目線、ジュベールにはなぜか絶対的な信頼感…好きな選手でもいろいろなのが不思議ですねえ(笑)。

私はまだ、旧採点法を引きずっている古い人間なのかもしれません。
しかし、今のジャッジに失望して、フィギュアスケートが嫌になることは…たぶんないと思うし(たまには…はあるかな?笑)、応援している選手がそこにいる限り、共にいたいと思うし、夢を持って応援できるような気がします。

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