ダリトーク 佐野史郎×山田五郎 ~史の五の言わせてもらうよ!~

2014年05月26日
諸橋近代美術館 
「ダリトーク 佐野史郎×山田五郎 ~史の五の言わせてもらうよ!~」
5月25日(日) 裏磐梯ロイヤルホテル

諸橋近代美術館の企画展にあわせたトークイベント「ダリトーク」に行ってきました。おもしろかったです。山田五郎さんが進行をしつつも、佐野史郎さんとのトークの盛り上がりをさえぎらないので、とても自然で心地よかった。
山田さんのダリへの造詣もすごいですが、佐野さんのことは新鮮な驚きばかり。

佐野さんは状況劇場出身の個性的な俳優ですが、美術も学んでいたことは初めて知りました。
日本のシュールレアリズム中村宏さんの美學校の話がおもしろかったです。謙遜だとは思いますが、佐野さんは画家になりたいというより、そういう世界に浸りたくて美學校に入ったと。
中村宏さんから教えられたことは、全体の構図を考えながら描くのではなく、目なら目、一点から書き始めること(一般的な美術教育からするとかなり変わってますねえ。)
見たままを描くこと(記憶で書いているので言葉はちょっと違うかもしれませんが)そこに思いや気持ちを込めてはいけない。
ただ見たままを忠実に描く、それで描けなければ(作品にできなければという意味かな)やめた方がいい(汗)

それがその後の俳優人生にも生かされていると佐野さんは言います。独特のセリフの言い回しはそこらへんからきているらしい。
才能とは何かを表現する、表現しようとすることではなくて、要は「描くだけ」、俳優は言葉を発するだけでいい。演出も人生経験も必要ない。

ああそうかもなあと、感じました。
ダリにしても、ピカソにしてもそもそもがうまい、これはもう事実。
ダリはただ描くだけでよかった、抽象画やエキセントリックな画風にいかなくとも、具象を描くことで十分すごい。
天才的な役者は、人生経験は関係ない、舞台に立つだけで華があり、そこにいるだけで引きつける。
血のにじむような努力であったり、苦労の多い人生経験があって開花するものもたしかにある…けれど、私は才能とは持って生まれたものかもしれないなあと思うことがわりと多いです。
天才はなにもしなくていいというより、自分の才能と活かし方をわかってるということかもしれませんが。

トークの中心はもちろんダリ。
悩める天才ダリが、ガラと出会い、面倒なもの(メンタル)はすべてガラに預け、創作に没頭することができたこと。妻であり、母的であり、ダリにとって唯一無二の女性ガラ、ダリの世界はガラを中心にまわっている。
悪妻といわれるガラの話は、ダリ好きには知られているエピソードも多いのですが、佐野さんと山田さんの「ダリ愛」ゆえの、落としっぷりが楽しい(笑)
ダリ劇団の座長はガラ(笑)
この夫婦変でしょ!相当だよね!微妙に趣味が悪い、いっちゃってるよね?…という感じ。

そして唐突に「そろそろお時間が…」という司会の声が(汗)
え〜、もりあがっているのになあ…。
山田さんが「…だから愛ですよ」と、こちらも唐突にまとめようとすると、会場に「え〜?」という変なドヨメキが…この空気感がやけにおもしろかった(笑)

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ダリ生誕110年・開館15周年記念
LOVE STORY ~ダリ5つの愛の物語~

4月20日~6月29日 諸橋近代美術館
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