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金子由香利リサイタル vol.30 時は過ぎてゆく

2009年11月04日
金子由香利のシャンソンを初めて聴いてからだいぶ経ちますが、そろそろ年配だし、いける時に行かないと後悔するかもしれないと思い、仙台公演に出かけました。
会場で知ったのですが、「コンサートツアー・ファイナル」となっており、ツアーを始めて30年、ツアー形式のリサイタルは今年が最後だそうです。やはり来て良かった!
まあ、ファイナルと言っても普通のリサイタルですが(笑)
引退ということではなく、あまり無理はしない、地方公演はセーブという意味合いだと思いますが。

久しぶりの彼女のライブで、実際に聴く前は声量などに不安がありましたが、(全盛期とまではいかなくても)歌い始めると深くて豊かな声は健在でした。
おなじみの有名曲がほとんど、フランス語もありますが、大半が日本語、歌い始めると美しい言葉と共にすっとその世界に引き込まれます。

〈プログラム〉
時は過ぎてゆく
人生は美しい
街角
群衆
アコーディオン弾き
ラ・ボエーム
ヴァカンスの小鳥
聞かせてよ愛の言葉を
いかないで
再会
おお我が人生 他

シャンソンは、いわば演歌みたいなポジションだと思うのですが、暗い歌、悲しい恋の歌が多いですよね。
金子由香利の良さは、やさしいアルト、低音の魅力と、何と言っても品の良さです。
どん底の暮らしや娼婦、どんなに悲惨な歌を歌っても、品の良さは失わないところでしょうか。
暗い内容でも、どこかに光がさすような、昇華していくような救いが見えます。
それはシャンソンとして王道かどうかは別にして。

大御所の歌手ならば、キャリアを重ねていくにつれ、渋く色濃くなっていくのが一般的だと思いますが、彼女は昔も今もさわやかです。歳のことばかり言うのはホントに失礼なんですが、いつまでも初々しさ、透明感を失わないのが不思議です。
といって表現が浅いわけではないし、持って生まれたキャラクターでしょうか。
アンコールで着替えたドレスは純白、客席から手渡されたファンからの花束は大輪の白いユリ(たぶんカサブランカ)、お世辞抜きでこの年代で白がこんなに似合う人は、そういないような気がします。

シャンソンの人気は今どうなのか、そういえばよくわかっていません。
さほど盛り上がっているとは言えないか。
しかし会場は満席、年齢層がすごく高いんですが…(汗)品のいいマダムが主流でした。長年のファンの方たちですね。

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(2009/03/18)
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