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キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン:英国に集う花々

2014年08月20日


郡山市制施行90周年・合併50年記念事業
キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々

郡山市立美術館
2014年6月28日(土曜日)~8月24日(日曜日)
イングリッシュ・ガーデン(英国式庭園)は、18世紀以来盛んになった海洋貿易に支えられ、豊かな発展をとげました。英国にもたらされた世界各地の植物たちが庭をさまざまに彩り、人々の観賞熱が高まると、観察に基づく精緻さと芸術性が融合した植物画がさかんに描かれるようになります。
本展では、世界屈指の植物園で世界遺産に登録されているキュー王立植物園所蔵の貴重な植物画や標本をはじめ、自然や植物をイメージの源泉とする優れた工芸品など155点が出品されます。魅力あふれるイングリッシュ・ガーデンのエッセンスをおたのしみください。


内容は、植物収集に熱心だったイギリスの歴史を、キュー王立植物園所蔵の資料からたどるというもの。
展覧会タイトルから、ガーデニングに関する展示だろうか?と思いましたが、ちょっと違う。学芸員の方の話では、リーフでメインに使用された写真が、著名なガーデナー、ジーキル設計の見事なイングリッシュガーデンだったため、美術館でガーデンショーが開催されるのかと、たくさんの問い合わせがあったらしい。…ですよねえ、この写真見たらそう思いますよね(苦笑)
展示はガーデニングとはほぼ無関係、植物と文化、博物学といえばいいのか。だったら「キュー王立植物園所蔵展」でよかったのかも(汗)
とても見応えのある内容なだけに、勘違いはもったいないですね。

世界に誇る植物園、キュー王立植物園では、「地球上の植物の約10分の1」が栽培されているらしい。…それすごすぎ!(汗)
それくらい熱を上げて収集をしていたということですね。

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マーガレット・ミーン《ダリア属(キク科)》(羊皮紙) 1790年頃 キュー王立植物園蔵

植物画(ボタニカルアート)がどれもすばらしい。アネモネ、チューリップ、ダリア、ジキタリス、アイリス、バラ…
中でも羊皮紙(ヴェラム)に描かれた作品は、マットな質感の紙に美しい発色。200年以上たったとは信じられない。見とれました。

チューリップの語源はターバンだとか、解説もふむふむ。
イギリスは氷河期の影響で植物層が薄く、それゆえ収集に熱が入ったと聞いた事がありますが、薬草を集めたいという意味もあるらしい。
やがて珍しい植物を競うようになり、ガーデンは王侯貴族のたしなみになっていったそうです。

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ピーター・ヘンダーソン《ゲットウ》(R.J. ソーントン編『フローラの神殿』より) 1801年

たいていのボタニカルアートには背景がありませんが、これは原産地と思われる風景が背景に描かれています。

オーストラリアを代表するバンクシアは、プラントハンターのバンクスの名前をとったもの。
展示の後半は、珍しい熱帯植物を育てるため巨大な温室…つまりキュー王立植物園のなりたち、バンクスなど著名なプラントハンターが重要な役割をになってきたこと。

他に、ダーウィンとキュー王立植物園の関わり。
ビクトリア朝時代に世界を旅して植物画を描いた女性マリアン・ノースの作品。
ウィリアム・モリス、ケイト・グリーナウェイなどなど。
ガーデニングのノウハウはありません(笑)植物好きには興味津々だと思う。


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