野口英世記念ばんだい高原国際音楽祭 2014

2014年10月22日
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野口英世記念ばんだい高原国際音楽祭

記事をアップするのがすっかり遅くなりましたが、今年も楽しませてもらいました。
日本ではまだ無名にちかい若手演奏家で始まった音楽祭も、年々名のある演奏家も増えてきて、内容が充実してきていると感じました。
「川畠成道デビュー15周年記念コンサート」はチケット完売と聞きました。
今年は6会場、私は主に音楽ホールである「学びいな」にいました。

●公演番号A-12-2
待望!若き巨匠レオナルトの世界
〜豪華メンバーのスペシャル・トリオを加えて〜

ハイドン:ピアノ三重奏曲第25番ト長調「ジプシー・ロンド」Hob.XV:25*
 レオハルト・エルシェンブロイヒ(チェロ)
 ヴァシリス・バルバレソス(ピアノ)
 ノエ・乾(ヴァイオリン)
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
 レオハルト・エルシェンブロイヒ(チェロ)
 ヴァシリス・バルバレソス(ピアノ)

ハイドンのピアノ三重奏曲は、華やかでスピード感もありした。音楽祭の顔でもあるノエ君はじめ、若い3人の勢い明るさにぴったり。どんどんノって来る感じで引き込まれました。
ノエ君のバイオリンは、もうちょいぐいっと押して欲しいな〜と思うことがあったのですが、ノエ君の成長もあるだろうけれど、バルバレソスのピアノがしっかり支え、華やかなバイオリンを思いっきりできたんじゃないかな、これはいい組み合せ。全体にパワーがみなぎってました。
バルバレソスは初来日だそうですが、すばらしい。また聴きたい。

今回の音楽祭の一番の目当てはチェロのレオナルト。ブラームスのチェロソナタは、レオナルトの太く、力強いチェロの魅力がたっぷり味わえますね。
彼のチェロは、私が抱いていたチェリストのイメージをだいぶ変えてしまいました。
2年ぶりの音楽祭、見た目は大人っぽいですがまだ20代!(汗)大人の色気も増した…ような気もする。

今年の音楽祭で、私が見た中で一番の盛況はこのプログラムだったと思います。
会場も盛り上がって、彼らもうれしそう。演奏が終わると、わらわらとロビーに出てきてファンサービスもしっかり(笑)
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●衝撃のマリンバ
アートテラスLIVE Ⅰ〜クラシカル・エレガンス〜

ドビュッシー:グラドゥス・アド・パルナッスム博士〜組曲『子どもの領分』
バッハ:アルマンド〜フランス組曲第4番BWV815
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻第1曲「プレリュード」BWV846
バッハ:G線上のアリア〜管弦楽組曲第3番BWV1068
ペツォールト:メヌエット
バッハ:シャコンヌ〜無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番BWV1004
キース・ジャレット:ケルン・コンサート
エルガー:ニムロッド〜エニグマ変奏曲Op.36
 三村奈々恵(マリンバ)
 ゲスト:駒井華(パーカッション)
会場/諸橋近代美術館アートテラス

この回のみ、美術館の別棟アーテラスで聴きました。
マリンバは詳しくないのですが、義務教育時代の木琴とは別もの(当たり前です)
これまでオケやテレビで見たり聴いたりしていますが、今回、素敵だ!と素直に感じました。こんな目の前で生で聴くことはそうないと思いますが、音がダイレクトに体に響いてくるんですね。
深みのある音は、打楽器というよりピアノに近いように思います。
木製の鍵盤の下に金属の管がついている現在のマリンバは70年程の歴史しかなく、当然マリンバの曲も少ないため、三村さんは自分でマリンバ用に編曲しているらしい。
三村さんの編曲もいいんじゃないかと思う。というのは、子どもの頃テレビで見たマリンバは、手首をきかせて細かくものすごく速く叩く(わかりますよね?)…テクニックのすごさを見せるという印象でした。

今回の演奏は、そうした技術もあるけれど、音の響きを計算してるというか、マリンバ独特の揺らぎのある響きをコントロールしていることに感動。
発せられた音の響きに次の音が重なりあい、複雑な音色に。ゆっくり響きあい…消えていく、時間の流れが心地いい。
聞き慣れたバッハのシャコンヌなどを聴くと、よりわかりますね。

サンバっぽいパーカッションが加わった後半、キース・ジャレットも楽しかった。
マリンバのバリエーションの豊かさを知ることができました。
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●公演番号A-13-3
戦慄の独奏チェロ〜バッハと現代を結んで〜
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007
タヴナー:トレノス(哀歌)
ロンバルディ:レオナルト・エルシェンブロイヒのための「3つのエッセイ」(日本初演)
 レオナルト・エルシェンブロイヒ(チェロ)

バッハの無伴奏は王道、期待通り、さすが!としか(笑)レオナルトのチェロの存在感がいい。
タヴナーのトレノスはたぶん初めて聴く、懐かしさや物悲しさ、様々な感情が思いおこされる曲。チェロが様々なシーンを語るように。
ロンバルディの曲は、現代音楽。聞き慣れないとなかなか難しい現代音楽(汗)
弦を指で鳴らしたり、叩いたり、音は微細になったり、伸びたり、予想がつかない現代音楽(汗)
聴きづらいというわけではないんですよ。
…うむ、これ以上書くと無知をさらしそう。
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●公演番号A-13-4
ラスト・コンサート in 学びいな クロージング・ガラ
〜世界でたったひとつ、今宵だけの出会い〜

東中学校 合唱部
アルナルズ:トゥモローズ・ソング
エイナウディ:希望の扉
 ラヴィニア・マイヤー(ハープ)
クライスラー:ウィーン狂詩曲風幻想曲
 ノエ・乾(ヴァイオリン)
 ヴァシリス・バルバレソス(ピアノ)
プロコフィエフ:アダージョ〜バレエ音楽『シンデレラ』
プロコフィエフ:行進曲〜歌劇『三つのオレンジの恋』
 レオナルト・エルシェンブロイヒ(チェロ)
 ヴァシリス・バルバレソス(ピアノ)
リスト:ハンガリー狂詩曲
 ヴァシリス・バルバレソス(ピアノ)
アンコール:ふるさと

ハープのラヴィニア・マイヤーさんは、私の時間が合わなくてこの回しか聴けませんでしたが、すばらしかったです。
きれいなだけと思っていたわけではないですが、なんとなく主役張るには弱いと思ってましたハープ。
ラヴィニアさんのハープはとても雄弁で、なおかつ品格があります。これを芸術性と言えばいいのかな。

ノエ君とバルバレソス、レオナルトとバルバレソス、こちらは安心のコラボ。
で、最もインパクトがあったのは、バルバレソスのハンガリー狂詩曲。当初のプログラム曲から変更になったハンガリー狂詩曲ですが、ソロの演奏ということもあり、自由だ!
リストですからね、見せつけてやれって感はあると思う(笑)
音楽祭のクロージングにふさわしい、即興性、ノリがすごかった。これはまさにライブならではですね。好みはかなり分かれそうな(汗)個性、アクもある演奏ですが、ぐいぐい引っぱります。
あ〜こういうピアニストなんだね〜ということもよくわかりました。

ノエ君、レオナルト、バルバレソス、3人の若者のコラボ、若い演奏家のノリがおもしろかった音楽祭でした。

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「学びいな」から見る磐梯山。
3日目の午後は雨でしたが、晴れ晴れした秋の空が気持ちいい音楽祭でした。
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