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「今日よりよい明日はない」玉村豊男

2009年12月02日
「今日よりよい明日はない」とは、毎日を満足して暮らせればいい…というポルトガルの言葉だそうです。
玉村氏によれば、未来ではなく今目の前にあるものを楽しむということです。

〈人生80年の時代を生きるには、成熟した老人の知恵が必要、成熟した現代は、血気はやる若者が望む時代とは違う。知恵のある老人は、いつの世にも悪い日もあればよい日もあることを知っており、過去にあったよい日より、もっとよい日が未来にくる保証もないことも知っている。
そう思い定めれば、不確かな未来に思い煩うこともなく、人生最高の日である今日を楽しめばいい。〉

未来を諦めるのではなく、もっと豊かにもっといい暮らしをと、お金や名声、物欲、際限のない欲望に振り回されるより、今を楽しめと言うことでしょうか。

日常を楽しむことに関しては天才かも、そんなエッセイを私は学生時代からぽつぽつと読んでいました(熱心でないところがまた…苦笑)
玉村豊男は、80年代に東京から軽井沢におしゃれな住まいを建てて引っ越し(引っ込んだ?)ました。うらやましいなあ、作家(自由業)だから出来るんだよなあと思いました。
その後長野県東御市に移り、畑をはじめた時も家庭菜園の延長くらいに見てましたが、ブドウの苗を植えワインを作る…あたりから、むむむ素人が大丈夫なのか?と。
そして農場を法人化し、本格的にワイナリー&レストラン事業に乗り出した時は、これはヤバイ(汗)…うまく行くはずがない…と見てました。
現在、事業がまがりなにも軌道に乗り順調に来ているのは、たまたま時流に合致した運の良さ、グルメな著名人である玉村氏がいるからこそとは想像できます。

玉村氏は、細かいことに(しつこく)こだわるわりに(笑)、人生の大きな事にはこだわらない、たとえば今夜のメニューを事細かに決めるくせに、人生設計だとか、将来の夢だとかを声高に語ったりしないリアリストです。
何度かの大病もそうだし、理想に固執せず、困難があれば計画変更も気にしない、いいこともそうでないことも受け入れてしまう。
強い人間なのではなく…柔軟に受け入れて、長く気にしない(笑)
こういう生き方ができるのもいいなあと思います。

志を持つことがいい悪いの話ではもちろんありません。
あとがきに、その日楽しければ次の日も生きられる、それが毎日続けば死ぬまで楽しめる…と(笑)
その日その日を大事にしとけってことでしょうかね。

そうは言っても、私にとって玉村さんの魅力は、ゆったりした晴耕雨読のような暮らしから生まれるのんきなエッセイ、本書ではないんですけどね(笑)

以前は、社会や政治に批判めいた内容は書かなかった人です。
自分のやりたいようにやってきただけだと思いますが、都会から田舎に移り住むいきさつは、団塊世代の第2の人生のモデルとして、ワイナリー&レストラン経営にいたるまでは苦労はビジネスモデルとして、または町おこしのヒントのような感じで注目され、取材も多く受けるようになりました。
特にワイナリーの成功よって、講演依頼が殺到、レストランは一時期、客よりも自治体の観光課や企業の見学がどしどし来るようになってとまどっていたそう。
そうした取材を受けるうち、思うところがあったのかもしれません。

ビジネス書としても注目されているのは、本書の他2冊、順番は「田舎暮らしができる人できない人」「里山ビジネス」「今日よりよい明日はない」です。

今日よりよい明日はない (集英社新書)今日よりよい明日はない (集英社新書)
(2009/06)
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田舎暮らしができる人 できない人 (集英社新書)田舎暮らしができる人 できない人 (集英社新書)
(2007/04)
玉村 豊男

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田舎暮らしを決断するまでの経緯など。

里山ビジネス (集英社新書)里山ビジネス (集英社新書)
(2008/06)
玉村 豊男

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ワイナリー&レストラン経営に乗り出すまで。



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