東京都庭園美術館開館30周年記念 「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」展

2015年01月27日
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東京都庭園美術館開館30周年記念「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」展
2015年1月17日(土)– 4月7日(火)
東京都庭園美術館
アール・ヌーヴォーに人々が退屈し、ドイツやオーストリアから新しいデザインの潮流が押し寄せてきた1910 年前後、フランスの装飾美術界では自らの伝統に立ち返った「新様式」を模索する動きが生まれました。その下敷きとなったのは、彫刻家ブールデルや画家のモーリス・ドニ、アンドレ・ドラン、そしてピカソらも新しい可能性を見いだした古典主義でした。
第一次世界大戦によって約10 年も実施が遅れたアール・デコ博覧会は、1925 年にようやく開かれ、アンリ・ラパンら装飾美術家協会による《フランス大使館》とリュールマンの《コレクター館》では、モダンに洗練された古典主義のアール・デコ様式として成熟した姿を現します。1933 年に建てられた朝香宮邸でも、内装デザインを担当したアンリ・ラパンは静謐さと祝祭性、優雅さと安らぎの両面を表現するためにこのスタイルを選択しました。
本展はアール・デコにおける朝香宮邸の位置づけを明らかにしながら、古典主義のアール・デコ作家たちの豊かなイマジネーションから生まれた世界-幻想絶佳-を、フランスの美術館所蔵品を中心とした33 作家による家具、磁器、銀器、ガラス、ドレス、絵画、彫刻など、80 余点の作品から紹介します。

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旧朝香宮邸、東京都庭園美術館は、アル・デコ全盛期にその様式を取り入れた邸宅、その優雅で格調高い内装はアンリ・ラパンの設計、ほとんど建設当時のまま残されているそうです。
現在は美術館として公開、当然ながら唯一無二、このような美術館はなく、一度訪れれば忘れない美術館でもあります。
新館が建設されることになりしばらく休館していましたが、昨年リニュアルオープン。
ここを会場として、アール・デコ様式の企画展は、まさにこの美術館ならでは。というか建物そのものが今回のメインなんですよね。

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正面玄関ガラスレリーフ扉はルネ・ラリック作。
アール・デコのガラスといえば、やはりラリック…ですよね。

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玄関から続く大広間、ホテルでいうならロビー。
壁面にウォールナット材、格調高いです。

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来客時に使用された大食堂、もっともゴージャスな雰囲気ならここかな。
アールを描く室内、ラリックの照明、壁面、エッチングが施された扉、豪華な調度品。今回の企画展ではテーブルセッティングもありました。

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小客室、壁画はアンリ・ラパンによるもの。当時の直筆の壁画がそのまま見られるのはすごいことですね。

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旧朝香宮邸の本館会場には、家具、調度品、食器などが展示されているのですが、この邸宅にもともとあった…というくらいのなじみ方で、改めて「展示」という感じがしない、で、素通りしそう(汗)
それと内装がすばらしすぎるので、ちょっとした美術品だと邸宅に負けてしまうんですよね。

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大客室、ラリックのシャンデリア、日差しが差し込み明るく、居心地のいい空間。

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こちらが新しくできた新館、ポスターなどに使用されているウジェーヌ・ロベール・プゲオン 「蛇」( 1930 年頃)もこちらに展示してあります。
ここでようやく作品そのものを見る雰囲気に、本館は内装にばかり目がいくので(苦笑)

絵画には、アル・デコ期独特の雰囲気があり、新鮮でおもしろかったです。
なんとなく誰かに共通するものがあるような気がして思い出すと、東郷青児。調べてみると東郷は1920年代にフランスに留学、アール・デコの影響を受けているのは当然ですね。
東郷青児(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)

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新館は、本館の雰囲気を壊さず、白を基調とした明るくてきれいなスペースでした。
現在工事中の庭園は、春には公開されるということで、そちらとの調和も楽しみですね。

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