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映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

2015年05月14日
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「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」公式サイト
イミテーションゲーム予告編
ベネディクト・カンバーバッチが実在の天才数学者を演じ、その数奇な運命を描く人間ドラマ。第二次世界大戦時、解読不可能と言われたドイツ軍の暗号“エニグマ”の解読に挑んだ英国人数学者アラン・チューリング。戦争時の機密事項のため、英国政府が50年間も隠し続けていたチューリングの知られざる人物像が明らかになる。

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ずいぶん前ですが、チューリングを題材にした本を読み始めて挫折したことがあります(汗)コンピューターの基礎を作ったチューリング、文系の私には手強かったなあ…ということで、今回あらためて。
アラン・チューリング役のベネディクト・カンバーバッチが最高。知性と品格、プライドが高くて傷つきやすい天才チューリングにこれ以上ないくらいはまってました。
人と同じくらい味わい深いマシンは、チューリングの全てを投入したもの。早世した親友クリストファーの魂をマシンに再現することがチューリングの大きな目的だったらしい。

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暗号解読のために作られたチームの面々。
キーラ・ナイトレイが紅一点で、戦隊ヒーローものみたいなチームに…って、全然違いますが(笑)
ダウントン・アビーでトム役の人もなかなかいい役どころ。
孤立するチューリングが、チームと少しずつ打ち解けていく様子は、ありがちな展開なのだけれど、この映画の唯一の救いでもあります。

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チューリングを信用できなくて、なにかと妨害してくる海軍中佐、秘密裏に動くミンギス。スパイ容疑、偽装結婚、裏取引。裏の裏の裏工作…みたいなストーリー。
戦争とは始まってしまえばモンスター、個人の力ではどうにもならなくなってしまうのだなあ。ようやく完成(暗号解読)にこぎつけながらも、大局には何も手出しできない無力さが苦しかった。

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戦争の終結と共に暗号解読チームも秘密裏に解散。存在は長く機密扱いとされてきました。
戦後も研究を続けるチューリングは、当時のイギリスでは罪だった同性愛を理由に弾圧され、1954年自殺、42歳でした。
2009年イギリスは、戦後の政府によるチューリングへの仕打ちについて、公式に謝罪しました。

アラン・チューリングとは何者か?映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」wired.jp
もし、チューリングが差別の犠牲にならずに自分の夢を実現できていたら、もし、イギリス政府が彼の業績を正当に評価してその研究をバックアップしていたら、その後のイギリスはアメリカに先行して情報テクノロジーで世界を牽引していたに違いない。“ジョブズ”はアメリカではなくイングランドで生まれて、ビートルズのように女王陛下から勲章を授与されていたかもしれない。

アラン・チューリング
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