我が家の除染(1) ホントにやるのかな?

2015年06月15日
春から、我が家にも除染が入りました。
こういう話題に慣れてない福島県以外の方が「除染…」とか聞くと
「え?今頃?」
「やっぱりフクシマは危ないんだ〜」
「え〜ニルギリさんちはそういう場所なのね…お気の毒」
と、深刻に受け止める方もいらっしゃるかもしれませんが、そう大げさに騒ぐほどのことはありません。
少なくとも私の地域では。
なので、深刻な話題でも、難しい内容でもないので、お気軽にお読み下さい。
除染や低線量の被爆についての考え方は様々ですから、私の家の場合、ざっくりこんな感じという一例です。

実は、作業はもうとっくに終わっているのですが、除染前と除染後、作業の経過などの報告書がまだ届かないのです。
…卒業アルバム並みに厚いらしい(汗)
いったいつになるやら、とりあえ何回かに分けて書く予定でいます。

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私が暮らすのは、福島県中通り、だいたい福島県の真ん中あたり、原発から60〜70kmくらいの場所です。
原発に近い、もう少し線量の高い地域は、国が直接除染をしますが、我が地域では、まず自治体ごとに予算がおります。そこから君たち好きに計画していいよってことです。
とはいえ、どこの自治体も2〜5年ぐらいのうちには完了しましょうみたいな計画はあるようです。

ちなみに福島県では、学校など公共施設の除染は、震災の年にやっています。線量によっては何度か行っており、今では運動会とか部活を普通にやってます。
また、わが自治体では、子どものいる住宅の除染は震災の翌年くらいに終わってます。
今回はそれ以外の、ちょっと田舎の一般住宅の除染の話です。

ぶっちゃけ、原発事故から4年以上過ぎ、放射線量は半分以下に下がっているので、ここから除染してどれくらいの効果があるのか???そう思っている人は多いです。
「放射線量は半分以下に下がっている」というのは、このままでも国の基準値、年間1ミリシーベルトを超える人はほとんどいなんじゃないか?という意味です。
決まったことですが、除染にかかる費用は膨大(汗)、その費用を現金でもらいたいなんてことを冗談まじりに(本気で)言う人もいます。

福島県内の除染で出た土は、中間貯蔵施設に保管し、ウン十年後に(30年以内にとは言ってますが)県外の最終処分場に持って行くことになっています。国は一応そう言ってます、言ってます(疑念…疑念…疑念…)
しかし福島県の中間貯蔵施設は、原発に近い双葉郡にできる予定ですが、用地の調整がうまく行っていません。

で、除染にあたり最大の問題は…
「中間貯蔵施設に持って行ってもらうまで、どこに保管するか?」ということです。つまり仮置き場です。
我が市では、町内会レベルで決めることになっています。といっても2択しかありません。自宅の敷地内に保管するか、住宅地から離れたところに用地を確保し集めて保管するかです。
我が町内会では各家庭で保管になりましたが、隣の地域では山林のある場所に集めることになりました。

除染の指導、管理は市、町内会での説明会も市の職員、我が家に来ての事前調査や説明も市の職員です。
そして実際の除染作業は、町内の小さな建築会社が請け負いました。しかし、ちょっと従業員を増やしたくらいでは計画の期限内には終わらないので、そこから別の企業に下請けとなりました。
他の自治体でもこういうケースがほとんどで、結果、遠方から除染作業のために福島県内に出稼ぎに来ている方がかなりいます。
除染作業員の日給は(不当に搾取されないように)国で最低賃金が決められているため、これぐらい稼げるというラインが出ているのが魅力のようです。
詳しく書くときりないのでざっくり書きましたが、その他もろもろ検索するとすぐ調べられます。

町内会の除染に関する説明会は、昨年の春くらいでした。家族にまかせきりで私は出ていないのですが…(汗)
この時、具体的な日程も示されなかったですし、正直いうと「今頃?ホントにやるの?…」という、イマイチ気合いの入らない思いしかありませんでした。
理由は、もちろん低いに越したことないけれど、放射線量も半減した今、ここから効果は望めるのか?ということ。

それと実際「何をしてくれるんだ?」というと…
(1)建物(母屋のみ)については雨樋の掃除
雨樋にたまったゴミや泥に放射性物質がたまっているのでここはポイントですが、壁面や屋根には手をつけません。
そこまで手をつけると時間がない、破損した場合に手に終えない、予算もないということでしょう。
(2)庭や敷地の土を5cm剥いで、土を入れ替える。
放射性物質のほとんどがセシウムで、土に吸着し固定していると考えられているため。

除染はこの2つだけです。やること、やらないことが細かく決められています。
これではどれくらい効果が…と思うのは、ある意味当然でしょう。
じゃ我が家はやらないことにするのか?…というと、除染を否定しているつもりはないし…迷いは多少ありましたが、やってもらうだけはやってもらった方がいいのかなと。
家族は最初からやるもんだ…という意向でした。

「除染をしない」という選択もあります。
効果がないから…という理由より、たとえば、どこの誰だかわからない連中に敷地に入ってほしくない。庭をいじられたくないとうパターンが多いかな。
ちなみに隣家は「除染しない」を選択しましたが、深い理由はなく、なんとなく…別に来なくていいよ…位の考えのよう。たぶん何も考えてないです(汗)
「なんか、庭にヤバイもの埋まってるんじゃね!?」…私が言うと、家族にたしなめられましたが(汗)

次回はいよいよ我が家の除染作業に入ります。

除染情報プラザ:福島県・環境省

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