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超絶技巧!明治工芸の粋

2015年06月02日
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超絶技巧!明治工芸の粋
2015年4月21日(火曜日)~6月14日(日曜日)
郡山市立美術館
明治時代、表現力・技術ともに最高レベルに達した日本の工芸品は、万国博覧会に出品され海外の人々を驚嘆させました。ところが、それらの実物を日本国内で見ることはほとんどできません。それは、明治の工芸品の多くは海外輸出用であったためです。
本展では、村田理如(まさゆき)氏の収集による京都・清水三年坂美術館の所蔵品のうち、並河靖之らの七宝、正阿弥勝義らの金工、柴田是真、白山松哉らの漆工、旭玉山、安藤緑山らの牙彫をはじめ、驚くべき技工が凝らされた薩摩焼や印籠、近年海外から買い戻された、ほとんど未紹介であった刺繍絵画など、選りすぐりの約160点を紹介します。
鋭い観察眼から生まれたリアリティ、ミクロ単位で刻まれた文様、繊細な手仕事……海外の人々を驚愕させた明治の日本人たちの真の底力をぜひ感じとってください。


平和な時代が続いた江戸時代、印籠や刀装金具などの工芸は、もはや実用より装飾性が重視されれていたという。
そして武士の時代がおわり、武家お抱えの工芸師達は、国の失業対策として輸出用の工芸品を作りはじめました。外国人好みに作られた工芸品は、評価の低いものもあったようですが、海外向けとして欧米文化の影響を受けながらより洗練され、芸術性の高い作品が生まれることにもなったらしい。
清水三年坂美術館の所蔵品は、海外に渡った工芸品をオークションなどで買い戻したものだそうです。

七宝、蒔絵、金工、手のひらに乗るような小さな作品多数、手のひらにのる小宇宙ですね。日本の工芸のすごさを思い知れ!という、これでもか!まだやるか〜みたいな作品多数。
サイズとして大きな作品もありあますが、微に入り細に入り、とにかく細かい。音声ガイドより、虫メガネ貸した方がいいとマジで思う(笑)

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並河靖之(七宝)

手のひらにすっぽり収まりそうな小さな壷に、四季の草花が七宝でびっしりと描かれています。
なんとまあ細かいことか。七宝作品の緻密さ、写実、表現方法の豊かさはすごいですね。
器の内側に米粒より小さな蝶々が埋め尽くす…描いたとしてもすごいですが、全て有線の七宝で描いた蝶、なんて作品もあります(チラシの下に掲載された器)

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石川光明(金工)

金工も細密ですが、写実も半端ない。
蓮の葉に乗ったカエル。蓮の葉の虫食い跡、枯れたところ、今にも動き出しそうなカエルのしっとりつややかな肌、華奢な後ろ足。見ていると愛おしくなるほど。

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安藤緑山(象牙)

いったいどうしたらこんな作品ができるのか?
こまかい産毛まで感じられるほどのタケノコの皮、掘り出されたばかりの赤い根。象牙を彫り着色されたものですが、近くで見ても本物のよう。
このタケノコは比較的大きな作品(実物大)、ほかに茄子や皮を剥きかけたみかんなど、いずれも実物大でリアルさは驚くほど。

チラシに載っている黒い蛇は「自在」。鉄製のパーツを組み合わせて作られ、文字通り自在に動かせる作品。
蛇の他に鯉、伊勢エビ、カマキリなど虫…あ〜私も触ってぐにゃぐにゃしたい!
この他に、様々な技術で作られた印籠、これまた写実の極みの刺繍、陶芸など、見応えのある展示でした。


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