我が家の除染(3)草木も生えぬ…?

2015年06月17日
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雨樋を掃除し、樹木を刈り込み、表土をはぎ取り埋めて、我が家の除染は一応終わりました。
ジャングルと化していた我が家の庭とは思えない白い地面。
きれいと言うか、こざっぱりと言うか。

ところが庭に毛虫が大発生。
虫がつきやすい草木はありますが、これまで虫が付いたことにないアジサイやドウダンツツジにまで毛虫がいてびっくり。やはり急激に庭の環境が変わったからだろうか?
…と家族と話していると、今年はどこでも毛虫が大発生してるとか。そうなんだ〜。

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ここにはたしかスズランがあったっけな…
まっさらな地面を見ながら、今年は草花のない夏になるのか…と、しばし感慨に耽る家主。

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ここは除染土を埋めた場所です。更地にした時に出て来た石と、切り倒したシュロの木が見えます。
シュロの木は、樹皮が細かい繊維に覆われていて、放射性物質がたまりやすいので、チップにできないらしい。だったら除染土と一緒に埋めろや…と思うのですが、埋めるのは除染土のみ…融通がききませんね〜(汗)

除染土を埋めた場所(仮置き場)は、新しい土に覆われているので線量は低いはず。ここはどう使ってもいいらしい。
とはいえ、いずれ除染土を掘り起こしますし…建物建てるわけにもいきません。
家族がなんとなくコスモス植えてみたりして…。
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余談
埋められた除染土は、いつになるかわかりませんが、福島県の中間貯蔵施設へ運ばれ、30年以内に県外の最終処分場へ移されることにことになっています(疑念…疑念…)
「福島県の中間貯蔵施設は福島県内だけで使う施設」です。
今回の原発事故による汚染レベルは、ご存知のように距離と等しいわけではなく、もちろん県境きっぱり福島だけが汚染されたわけではありません。福島近県でも部分的に線量が高くなった地域があり、その地域の除染も検討されていると思います。
少し前に、宮城県知事が「宮城県で出た除染土は、福島県で引き受けてほしい」との発言をしていました。
(個人的には、福島県はゴミ捨て場じゃないし、それ言うなら東電に言え…とまあ、それは置いといて)
出たとこに戻せ…気持ちはわかりますが、現実的に福島県の中間貯蔵施設のスペースには限りがあり、他県の除染土を引き受ける余裕はないと言われています。

除染で出たもろもろは、中間貯蔵施設に運ぶ前に、消却や選別で「減量化」してから持ち込まれます。そのままではあっという間に中間貯蔵施設がパンクするからです。その減量化施設が建設され稼働し始めています。
それと、中間貯蔵施設へ運び込むだけでも何年もかかることがわかってきました。…膨大な時間と経費、労力がかかります。
どこをどう通るのか?(通勤通学、生活道路が搬入ルートだったらいやですよね?)
道路もあっという間に傷むらしい(大型トラックが毎日がんがん通れば傷みますよね)
現在、試験輸送が行われていますが、今の段階から大もめしています。

<中間貯蔵>試験輸送 搬出5市町村止まり 2015年06月12日河北新報

福島県だけに限っても、中間貯蔵施設の用地交渉は難航、運び込むルート、時間、期間…課題は山積みです。
中間貯蔵施設周辺が優先で搬出されることになっており、県外の除染で出たゴミまで引き受けるのは、現実的にも難しいのです。
持って行くところがないために除染できない…それが福島県外での本音ではないでしょうか?
低線量であれば、危険も少なく遮蔽もそう難しくない、できるだけ早く除染を進めたいのであれば、各自治体で保管が賢明ではないか?
個人的にですが、今はそう思っています。

長期的な目で見れば、最終処分場はいつどこに作るのか?
課題はここに集約されます。
最終処分場の計画ができれば、中間貯蔵施設の運用期間も決まり、用地交渉も進むはずです。「中間貯蔵施設」と言いながらずっと置いたままになるのでは?それが中間貯蔵施設の用地交渉を難しくしています。
中間貯蔵施設の運用がすすめば、仮置き場の期間も短くなり、除染作業も進みます。

最終処分場はいつどこに作るのか?
現実的に日本国内、福島県以外作るなんてことはできるのだろうか?
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再び我が家の庭。表土5cmを取り除き、もう何も生えてこないかも〜と思っていると、除染から2週間くらい過ぎた頃から、雑草がでてきました。
あれ?これはヤブランです。
表土を削られた時に地中の新芽も削られたので、葉っぱの先端がない…わかりやすい(苦笑)

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無くなったと思っていた宿根草のサポナリアも出てきました。本来は花の時期ですが、初夏から秋まで長い期間咲くので、寒なるまでに1回くらいは咲きそう。

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庭全体の線量を測ってみようと思うのですが、面倒くさくて…マジで。
というのも、手持ちの線量計は原発事故直後に出回ったフランス製の線量計(中身はウクライナ製)で、10〜30マイクロシーベルト(μSv)くらいのもっと高い線量の地域で使うのに適しています。小数点以下は1桁までしか出ない。もう少し細かく出ないと減った実感が、たぶんない。
ここは0.1〜0.3μSvくらいでしょう…ざっくり…たぶん。

いずれにしても、除染前、除染後の報告書が届くことになっています。
いったいいつなんだ〜。
報告書が届いたら、「我が家の除染(4)」を書いて終了にしようかと思っています。

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気がつけば、岩の隙間からホタルブクロ。
年によって咲いたり咲かなかったりするのですが、ここは除染も届かない隙間なので生き延びたのでしょう。

今は家族が、鉢に避難させた植物をせっせと庭に戻しています。
というか梅雨時期に入り、どんどんいろいろなものが生えてきました。
以前から「あんたんちの雑草は勢いがすごい」と言われているので…あっという間に元のジャングルに戻りそうです(汗)

除染情報プラザ:福島県・環境省

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