福島のこのごろ 2015年夏、ニュースにならない日常

2015年09月02日
暑い夏もようやく終わり…かな?と思う今日この頃。
今年の東北は暑かった、暑い日が多かったです。5月頃の暑さと違って湿度高いのがつらい日本の夏です(汗)
私の住む福島県中通り地方では、あちこちで除染作業が行われているのですが、外で働く方が本当に大変そうで頭が下がりました。

第一原発では…廃炉作業はあいわらず進んでいるとは言えず、ニュースをみながらうんざりすることもしばしばです。
とにもかくにも増え続ける汚染水問題、これを攻略しないことには前に進みません。
ただ、現状で私たち一般人に危険が及ぶようなことは、もうないと思うので、その意味で暮らしはだいぶ落ち着いて来ているのかなと思います。

さてこの夏、我が家ではブルーベリーが豊作、たくさん食べました。
採れたてはやはりおいしいですね。ここ数年花は咲いても実は今ひとつだったのでうれしい。

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だいぶ前から、福島県の産品から放射性物質が検出されることはなく、家庭菜園の野菜から出るようなこともないので、今は地元野菜を食べている人がほとんどだと思います。
もっとも(山菜のキノコは別にして)震災の夏から、日常食べるごく一般的な野菜…たとえばキャベツなどの葉もの、タマネギ、人参、じゃがいも、キュウリやトマトなど夏野菜などから放射性物質が出た話は聞かないのですが…
隠蔽とか言わないでくださいよ…いろいろな人が、いろいろなところでベクレル測っているので、全て改ざんするのは不可、隠す方が大変。

バラエティ番組などで、福島を訪れたり、野菜や果物を収穫し食べるような番組でも、以前は放射性物質の検査をしてますから安心ですよ…という部分を強調していることが多かったですが、最近はそういう場面も少なくなり、見てる方としてはストレスフリーです。
(福島産=安心というイメージは、国の圧力とかそういう妄想もやめてください)
福島産である以上、検査はもちろんしてるのですが、その場面が多すぎると不安なイメージを増幅しているような気がするんですよね。

そんな地元産の食生活をしている私ですが、先日小学校の給食の仕事をしている方にあったので、今も給食拒否(自宅から持参)をしている家庭はあるのか尋ねると、少ないけれどいます…とのこと。
福島の学校給食は、検査済みの安全性に問題ない食材を仕入、原材料の段階で検査、1食丸ごと検査(県産にかかわらず全て)…という3段階の検査をしているので、ある意味全国一安全な給食だと思っています。
そうした前提で、福島の給食には積極的に福島産が取り入れられていますが、給食の仕事をしている方によれば「福島産ということが受け入れられない」、そういう人もいるようだと。
トラウマでしょうか?
同じように県外にはもっと多くの、福島産や福島に対する拒否反応のある方がいるのだろうなと想像できます。

このようなトピックがあがると、ほらね福島産は…とイメージ持たれるかもしれませんが、あくまで少数派です。
福島産を食べない…たまにそのような家庭はありますが(なぜか子どものいる家庭に限らない)、大多数の人は、福島産であるかどうかは気にしないで、市場に出回る野菜を普通に食べているように見えます。

旅や観光でもっと福島に来てみたらいいと思います。わざわざ福島は選ばないか?(苦笑)
とりあえず、何かの機会に福島を訪れることがあっても、構えず来てほしいと思います。
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初夏に除染を終えた我が家ですが、我が町内会では一部の森林除染も行うことになったもよう。
実際のところ、住宅の除染以上に効果は微妙だなと思っているのですが、やってみなくてはわからないとも言える(汗)

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そんな夏、お墓参りに行く途中、近所の山側に見たことのない石垣を発見。ここは森林除染したところ。
「あれは何だ???城跡か?まさか遺跡か?」
家人が、あの石垣は酒蔵の跡で、近所の○○家の先祖が造り酒屋をやってたんだよと教えてくれました。近所に酒蔵あったのも、近所のお宅の先祖が酒蔵もっていたことも初耳。除染がなければずっと知らないままでしたね。
けっこうがっちりした石垣で、まったく崩れていません。
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震災から4年以上たち、福島では、震災や原発事故の風化が…忘れてはならない…というような声も聞かれます。
時が流れ、忘れられてしまうことは、反省という点で問題かもしれませんが、個人的には「忘れたい」とまでは言わないまでも、遠くにやってしまいたいとう気持ちもあります。

今年は戦後70年、広島、長崎への原爆投下と福島の原発事故が、一緒くたに報道されてしまったらいやだなと思っていましたが、そのような報道は思ったより少なくてほっとしています。
状況や時代も違う、広島、長崎と福島をオーバーラップするのは違うと思うんですよね。
ただ、原爆を投下された国が大きな原発事故を起こしたことは、救いようがない。全く学ぶことをしなかったのだろうかと。

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