サントリー美術館所蔵品展 夢とあこがれの形

2015年10月02日
suntoryposter.jpg

サントリー美術館所蔵品展 夢とあこがれの形
2015年9月5日(土曜日)~10月18日(日曜日)
郡山市立美術館
このたび郡山市立美術館においてサントリー美術館の所蔵品による展覧会を開催いたします。この展覧会は、サントリーグループの震災復興支援プロジェクトの一環として、郡山市立美術館とサントリー美術館が共同で開催します。
サントリー美術館は2011年に開館50周年を迎えました。その所蔵品は約3000点にもおよびます。今回は、「洛中洛外図屏風」や「南蛮屏風」(後期出品)などの都や異国へのあこがれを描いた近世絵画や、中国の乾隆ガラス、伊万里や鍋島の色絵磁器など約60点が出品されます。「洛中洛外図屏風」と「鼠草子絵巻」は高精細映像によるデジタル展示も同時に行います。


バラエティに富む充実した展示で、楽しめました。
鍋島、鼠志野、織部、備前、有田、柿右衛門、唐津、信楽、常滑、仁清、薩摩切子の名品もラインナップ。
華やかな磁器やガラスは見るからに華があります。おもしろかったのは、ポスターにも掲載されている赤の茶碗「赤樂茶碗 銘 熟柿」、なるほど柿色なんですが、伏せると(ひっくり返すと)熟した柿そっくりという、遊び心が。

伝 尾形光琳の秋草図屛風は、光琳の若い頃の作品。これでもかと緻密に描き込まれた秋草は、若さの力技な感じもしておもしろい。

rakuchurakugaizu.jpg
「洛中洛外図屏風」伝 土佐光高 江戸時代 17世紀

京都の市内(洛中)と郊外(洛外)の景観や風俗を細かく俯瞰的に描いた屛風絵、洛中洛外図。
桃山時代からいろいろな画家によって制作されてきましたが、サントリー美術館所蔵の「洛中洛外図屛風」には、後水尾天皇(ごみずのおてんのう)が徳川将軍家の二条城に外出する「二条城行幸」という歴史的事件が描かれているんですよ。
ほかにも「祗園祭」の山鉾巡行や、三十三間堂、清水寺、八坂神社、鹿苑寺(金閣)、嵐山など今も観光客でにぎわう名所旧跡も描かれているので、高精細映像のデジタル展示(後述)と見比べながら、作品の中で探してみてくださいね。


今回の目玉は「洛中洛外図屏風」、これが豪華で!華やかで!緻密で!…見るのが大変(汗)
歴史にうといということもありますが、どこに何が描かれていてどんな意味があるのか…までは私の力量では難しい(汗)
そのためのタッチパネルは、拡大して見ることができて、注釈がついています。
とはいえ、美術を鑑賞するというよりは、謎解きというかんじですね。

20150814sunbi_omosiro.jpg
■屛風の世界を拡大してみる~京都街中(まちなか)タッチパネル

20150814sunbi_sinkokon.jpg
鹿下絵新古今集和歌巻断簡」(前期出品)
下絵を俵屋宗達、書は本阿弥光悦

もっとも心引かれたのはこちら。
宗達&光悦…最強の組み合わせですね(笑)
決して派手な作品ではないのですが、典雅な魅力にあっという間に引きつけられました。

帰宅して調べてみると…元は2mの巻物、分断され現在は複数の美術館に収蔵。
書き込まれているのは、新古今和歌集から藤原雅経が詠んだ(創作)和歌
「たへてやはおもいあり共如何にせむ むぐらの宿の秋の夕暮」
男性からの恋の歌に対し女性は「あなたを思ってはいるけれど、寂しくて耐えられません」という意味らしい。

5-1.jpg
「誰が袖図屛風」は、衣桁に掛けられた衣を描いた屏風。これは一つのジャンルとして数多くの作品があるわけですが、不思議ですよね。ちょっと色っぽくて謎めいている。当時のファッションという見方もあるらしい。

PHT0300106000000.jpg
田園風俗図屛風 英一蝶 江戸時代 18世紀初

突然の雨に急ぐ人、館で安堵する人、軒先でなんとかしのごうとする人、様々な人がいて、そうそうと思う。

ねずみの嫁入り「鼠草子絵巻」、ちょっとお下品な「放屁合戦絵巻」など、愉快な作品もありました。

サントリー美術館
関連記事
アート・美術館 | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示