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野口英世記念ばんだい高原国際音楽祭 2015

2015年10月28日
野口英世記念ばんだい高原国際音楽祭

感想をアップするのがすっかり遅くなりましたが、行ってまいりました「ばんだい高原国際音楽祭」
今年は、郡山市で行われた前夜祭と最終日の「学びいな」会場です。
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●前夜祭 祝!ノエ・乾&マリオ・ヘリングCD発売記念コンサート
10月8日 郡山市立中央公民館
ノエ・乾(ヴァイオリン)
マリオ・ヘリング(ピアノ)
プログラム
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ /
シマノフスキ:夜想曲とタランテラOp.28
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ /
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ「悪魔のトリル」
ビゼー=サラサーテ:カルメン幻想曲

前夜祭はこの音楽祭の顔、ノエ君とマリオのコンサート。
二人とも日本人と外国人のハーフで、ヨーロッパに暮らしています。ハーフとしてのアイデンティティ、そのルーツに思いをめぐらす、まもなく発売されるCDはそんな思いから生まれたらしい。

ドビュッシーのソナタは印象派時代の作品、感情をゆさぶってきます。
シマノフスキの夜想曲、マリオのピアノは第1回の音楽祭から聴いているわけですが、ひたすら若いなあ!と思っていたマリオのピアノに艶が出てきたように感じました。
ヤナーチェクのヴァイオリンソナタは、とても東洋的、スラブの音楽に心引かれる日本って感じですね。
タランテラや「悪魔のトリル」 は、テクニックと引き換えに悪魔に魂を売り渡すという曲。技巧の中に奔放さがあって、彼の得意とするところ。ノエ君らしいバイオリン。
カルメン幻想曲は、前半の超絶技巧っぷりと、後半の気持ち良さそうな感じがおもしろかったです。

一時ぽっちゃりしていたノエ君がスマートになっていて、当分イケメンバイオリニストとしていけそうで良かった(笑)
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●超絶技巧名曲コンサート
10月12日 学びいな
シャンドル・ヤボルカイ(ヴァイオリン)
アダム・ヤボルカイ(チェロ)
プログラム
エルンスト:「庭の千草」変奏曲
ハルヴォルセン:ヘンデルの主題によるパッサカリア
ヴィエニアフスキ:エチュード・カプリース第4番
ハチャトゥリアン:剣の舞
リムスキー=コルサコフ:熊ん蜂の飛行

シャンドル・ヤボルカイとアダム・ヤボルカイは兄弟デュオ。「ギネスブック級」といわれる超絶技巧…だそうな。
ステージに登場してきた時から陽気で人を和ませる雰囲気の二人。
終始そんな雰囲気ですが、演奏が始まるとすごいのなんのって(笑)特に「熊ん蜂の飛行」、演奏最速でギネスに載っているらしい…速い!
ハンガリー出身の彼らにはジプシーの音楽がよく似合う。明るくて軽快、人を楽しませるけれど、背景に深い陰影がある。特にチェロの深い響きは、叙情的であり官能的でもあり、すっかりそこに浸っていました。
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●スペインと日本のうた名曲コンサート
10月12日 学びいな
マリア・サバスターノ(ソプラノ)
マリオ・ヘリング(ピアノ)
モナ=飛鳥・オット(ピアノ)
シャンドル・ヤボルカイ(ヴァイオリン)
アダム・ヤボルカイ(チェロ)
ノエ・乾(ヴァイオリン)
プログラム
山田耕筰:からたちの花 / 伝承曲:さくらさくら / 多忠亮:宵待草 / 中田喜直:夏の思い出(清水研作編) / 見岳章:川の流れのように / ファリャ:火祭りの踊り〜バレエ音楽「恋は魔術師」 / グラナドス:ゴヤのマハ〜「昔風のスペインの歌曲集」 わが佳き人〜「愛の歌曲集」 間奏曲〜歌劇「ゴイェスカス」 / サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ / トゥリーナ:ヒラルダの塔〜「セビーリャの歌」 / オブラドルス:お母様、私は恋を抱いて〜「スペイン古典歌曲集」 / バルビエリ:鳩の歌 / リスト:スペイン狂詩曲 ほか

フィナーレといことで総出演、盛りだくさんの内容でした。
主役はソプラノのマリア・サバスターノさんかな。日本大好きな彼女は日本語も少しはなせるらしい。キュートな歌姫でした。
前半はスペインの歌曲、アルゼンチン出身らしく情熱的に恋の歌を歌う。
そして後半は、なんと着物姿で日本の歌曲を歌う。最も印象に残ったのは「からたちの花 」、しっとり美しくて、聞き惚れました。おもしろいなあと思ったのは「宵待草」で、歌詞は「待てど暮らせど来ぬ人を、宵待草のやるせなさ…」
私なら、耐え忍ぶはかなげな女性、竹久夢二の描く女性のイメージですが、マリアの歌う「宵待草」は、思いを隠すのではなく、思いを周囲に切々と訴える感じで、ああラテンの人は違うと(笑)

ヤボルカイ兄弟は相変わらず楽しませてくれるし、モナ=飛鳥・オットのピアノには風格があってすばらしかった。

ノエ君のバイオリンで、清水研作のアレンジの「夏の思い出」幻想曲がすてきでした。
歌詞はないですが歌詞は自然と頭に浮かぶくらい、おなじみの曲…のはずが、全く印象が違う。
人の心(思い出)を語るのではなく、今、尾瀬の美しい風景の中にいて、風や空気を感じているような、そんな透明感のある演奏でした。
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Biography | Noé Inui

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会場からは紅葉の磐梯山がどーんと見えていました。
音楽祭はまた来年もできるといいなあ!


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