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福島のこのごろ 2015年秋の飯舘村

2015年11月18日
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日曜日は仕事で南相馬市に行っていました。
南相馬市へは山越えの幹線道路がいくつかあり、この日は、原発事故で全村避難が続く飯舘村を通りました。
通り過ぎただけですが、車窓からの景色をいくつか撮ってきました。
震災と原発事故から4年半たち、南相馬の町はごく普通ですが、飯舘村は今も居住することができません。
ただ、飯館を通る道路は生活道路、通勤道路として誰でも普通に通ることができます。

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私の住む中通りから南相馬へは山越えです。
紅葉もそろそろ終わり、雨模様で峠はちょっと寂しい風景でした。

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全村避難ではありますが、日中は自宅に来ている人も結構いるようで…車が停まっているのでわかります。もともと集落がはまばらに点在する田舎ですので、ゴーストタウンとかそういう雰囲気は感じられません。
村では今、帰還に向けて大規模な除染が行われています。

飯舘村災害情報サイト | 東日本大震災以降の飯舘村の情報を伝えるサイト
飯舘村 - 除染情報サイト - 環境省

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宅地の除染はほぼ終わり、現在は農地と森林の除染が行われているらしい。それにしても大がかりです。
毎日多くの人が除染のためにここに通勤しています。この日は日曜で人も車も少ないですが、平日の通勤時間帯は道路が渋滞するらしい。震災前はなかったことです。

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除染ででた土の仮置き場…いや仮仮置き場かな?元は田畑でしょうか。
いずれにしてもすごい量です。

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農地として除染しているところと、そうでないところに分かれているようです。
現在は、戻るか戻らないか希望を聞きつつ、戻る人の自宅や田畑を優先的重点的に除染しているらしい。
このような山際の水田は、ほとんどが仮置き場になっているように見えました。

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今は秋なのであまり感じませんが、数年前に通った時は夏草が生い茂り、田畑の荒廃ぶりが切ない風景でした。

帰還する人がどれくらいいるのか。また農業を再開できるのか。
実際3割くらいの人が戻ったとしても、生活ができるのか?ライフラインは大丈夫なのか?町の機能が維持できるのかどうか…よくわかりませんが、震災前と同じにはならないでしょう。新たな自治体を作るくらいの計画ではないだろうか。
若い人の多くはたぶん戻らない…健康を考えてもありますが、まず仕事がない&仕事が成立しない。学校は?病院は?買い物は?…そこで将来を思い描くことは難しいと思います。
それは避難区域を抱える自治体全てに言えることですが。

帰還なんてとんでもないと思う方がいるかもしれません。しかしそれは震災直後のイメージではないでしょうか?事故が起きた現実は変わりませんが、きちんとした根拠やデータなしに批判するのはやめてほしいです。
震災から時がたち、ひとくくりに避難か帰還かという上からの大きな視点ではなく、個々の人生、個々の考え方を優先して対処していく、福島は今そういう時期にあるように思います。
思いの強さだけで帰還することはできませんが、まず科学的な根拠に基づいてどうか。その上で個人個人が具体的なプランを立てるということではないでしょうか。

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