玉村豊男 「旅の流儀」

2016年03月04日


旅立ちにはしばしば憂鬱さが付きまとう。遭遇するトラブルを思うと尻込みしたくなる。だが、どんなに辛い旅であれ、得られる収穫は計り知れない。ひとつの出会いがかけがえのない人生の財産にもなる。若き日の海外放浪以来、数え切れない旅を経験してきた著者が、独自のノウハウやためになる失敗談を惜しげもなく披露。「自分の鞄は自分で持つ」「旅先で本を読む」「なんでもない風景」ほか39章で綴る、大人の旅への招待。

旅の雑誌に連載された軽いエッセイ。
1960年代後半から、フランス留学時代のバックパッカーの旅、旅行ガイドをしていた頃、プライベートな旅から、日本にやってくる海外からの旅行客のこと、長野のワイナリーのこと、などなど。
とりとめないといえばそうだけれど、玉村さんの旅の歴史を軽く読めるのいい。
旅のスタイル、ありかたは人それぞれですが、あんなことがあったけ、時代はずいぶん変わったなあというもの、そりゃ40年以上もたてばそうだよねえ(笑)

おもしろいなと思ったのは、最後の章。
今は誰でも、行き先や旅の情報をインターネットやSNSから得るようになったけれど、そもそも全てが「風評」にすぎない。真為の定かでない情報ばかり溢れるようになれば、人はかえって流された情報を素直に信用しなくなるだろうから、大きなメディアが情報発信を独占していた時代より、自分自身の考えで情報を選別する能力が高まるのではないか…と玉村さんは期待したらしい。
ところが…
人々は以前よりもっと、真為の定かでない情報のすべてに反応し、情報に接する度に判断の自信が揺らいで、右往左往している印象が拭えない。

その通りだなあ…頭が痛い(汗)
それは旅に限らず、日々私たちは、SNSやネットに右往左往してますよねえ(苦笑)

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