くわご

2016年06月13日


たらちねの母がそのなる桑すらに願へば衣に着るといふものを
詠み人知らず 万葉集

母が育てている桑でさえ、心から願えば衣(絹)になるのに…
歌はここでまでですが、桑を食べた蚕から絹が生まれる、そんな奇跡のようなことが起きるのだから、叶わぬ恋も心から願えば成就するはず…そんな想いが込められているらしい。
万葉の頃、家で蚕を飼って生糸を作り、絹織物を作るのが女性の仕事だったそうです。

1970年代頃、福島では養蚕が盛んに行われており、たくさんの桑畑がありました。養蚕はやがて廃れていったのですが、そのなごりで荒れはてた桑畑が今も残っています。
初夏、桑の実が黒く熟します。我が地方では「くわご」と呼び、子どもの頃に食べていました…食べていたというよりは、見つけたらちょっとつまむ程度?周囲も積極的に食べていたようではなかったと思う。時代は甘いお菓子やジュースや氾濫して来た頃ですからね。
私はグミやスグリが好きなのですが、くわごはこの手の果実にしては酸味も少なく、ちょっとパンチが欠けて物足りなかった。
果汁は服に付くとシミが取れないので、食べたことがすぐわかります(笑)
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