よみがえるオオカミ 飯舘村山津見神社・復元天井絵

2016年07月01日
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よみがえるオオカミ 飯舘村山津見神社・復元天井絵
2016年5月28日(土)~7月3日(日)
福島県立美術館
1051年創建と言われる飯舘村佐須の山津見神社は、地元だけでなく、全国から信仰を集めていましたが、全村避難後の2013年4月、拝殿が火災で焼失しました。拝殿は1904年に建築され、多数の天井絵がありました。すべてオオカミを描いた珍しいもので、地域の信仰が反映されたものでした。幸いにも火災の直前に、和歌山大学の加藤久美氏・サイモン・ワーン氏がすべて撮影・記録しており、写真をもとに、荒井経氏を中心に東京藝術大学保存修復日本画研究室によって復元作業が完了しました。
 本展は、再建された拝殿に設置する前に、完成した天井絵、全242枚をお披露目する企画です。焼失した天井絵についても、一部写真で再現展示をいたします。また、山津見神社の関連史料や、制作に関わった画家・伏見東洲と、山津見神社に疎開していた彫刻家・佐藤玄々(朝山)の作品なども合わせて展示いたします。


山津見神社オオカミ天井絵復元プロジェクト
東京藝術大学保存修復日本画研究室が取り組む、福島県飯館村にある山津見神社のオオカミ天井絵復元プロジェクトに関するブログ

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「飯舘村佐須の山津見神社は、地元だけでなく、全国から信仰を集めていましたが」
その話、初めて聞きました…(汗)
飯舘村は阿武隈山系の小さな村で、舗装していない国道があったり…ずばり田舎…うちもだがうちより田舎という意味で(笑)
震災前から、それほど意識する場所ではありませんでしたが、我が家から車でたぶん1時間前後で行ける場所に、オオカミを祀った神社があるとは全く知らなかったです。
今年は熊の被害がたくさん報道されていますが。明治の頃まで福島には野生のオオカミがいて、家畜や人が被害にあっていたらしい。これも知りませんでした。
なかなか渋い企画展です。
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私はオオカミにちょっとしたあこがれがあり…こんな本を読んでたりします。まあ実際に触れ合う暮しとか現実には厳しいと思いますが。
また、当然ながらヨーロッパのオオカミと日本のオオカミでは、タイプも文化的背景も違っていると思います。
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復元された天井絵が展示された館内は、新しい木の匂いがしています。
オオカミは大きな被害をもたらしかねない「害獣」だと思いますが、獲物を襲うようなシーンも威嚇するような絵もありません。
天井絵のオオカミは、どれもユーモラスで怖い感じがしない。むしろ「かわいい」に近い。
似た構図も多いですが、どれも違っていて楽しい。

群れで1匹で、遊んでいるのか躍動感のある動き、草むらや木陰で休むオオカミ。母子のオオカミは子孫繁栄の願いもあるからか。
恐れ敬う…とも違う、隣人としてそこに存在するすることを当たり前のように認めている。天井絵のオオカミには、そんな愛を感じます。

火災でオリジナルが消失してしまったのは残念ですが、震災がなければ、もしかしたら注目されないまま、私もずっと知らないまま過ごしていたかもしれません。不思議な運命ですね。

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復元作業を終えて展示されたオオカミの天井絵
飯舘・山津見神社拝殿 福島で復元天井絵展 28日開幕 2016/05/28 福島民報
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日本狼はなぜ消えたのか。その謎に迫る見聞記。全国の山々を踏査して探るその実像と絶滅の秘密。

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