FC2ブログ

2010バンクーバー、女子シングルFS

2010年03月08日
数々のドラマがあるオリンピック、そのドラマの半分以上が優勝候補が脱落(涙)…のドラマであると言っても過言では…ない…と思う。
しかし、バンクーバーオリンピックはそうではなかった。
これはすごいことです。いえ、ホント(滝汗)

Figure Skating Schedule and Results

アレーナ・レオノワ選手
クセニア・マカロワ選手
順位がどうのというより、ロシアの未来、ソチオリンピックはどうなっているか、そんなことを考えながら見ていました。
タイプ的に、レオノワ嬢には、元気の良さをいかし3+3ジャンプを。
マカロワ嬢には、ロシア伝統のエレガンスを極めてほしい。
でも(コンスタントにという意味で)3+3をものにできるのは、マカロワ嬢が先かも。
若手も育ってきているし、いずれにしても山あり谷ありになるはず、生き残ってソチで活躍してほしいです。

鈴木明子選手
素敵でした~。
四大陸でちょっとおとなしめになってたのが気になってましたが、結果として四大陸の経験が生かされ、今日の輝く演技につながったのかなと思います。
最後のステップで会場がすごく盛り上がってましたね。どうや!日本女子はすごいだろ?と私は言いたい。
得点は十分高かったですが、オリンピックでは全体に高め傾向、PB出まくり、相対的に見ると、もうちょっと高い評価(順位)がほしかったです。

ラウラ・レピスト選手
冒頭の3T+3Tを決めたことが大きいですね。やはり印象が変わると思う。
その後は、私的には細かいミスが気になったのですが、得点は思ったよりずっと高いと思いました。
ただ、彼女のあとにマカロワ、ゲデ嬢、レイチェルと見ていくと、ラウラのスケーティングの美しさが脳裏に残っていて、この評価に納得してしまう自分がいました。

エレーネ・ゲデバニシビリ選手
フリーで崩れるかも?確率は高い方とはいえ(汗)、どこに行ったかと思ったら何とFS17位、ジャンプがことごとく…(涙)
でも、オリンピックで彼女の魅力は十分伝わったと思うので、よしとするか。
なんというか、ずっとがんばってほしい、そう思う選手です。

レイチェル・フラット選手
最近結構好き…いや、すまん、失礼な言い方か(汗)
やっぱりこのバタ臭い魅力は、トップ選手では貴重です。
あとはこれ以上横に…いや、その…すまんっ!

安藤美姫選手
印象は悪くなかった、良かったと思います。
ただ、上4位までの選手に較べると、インパクトや気迫が薄かった。
美姫ちゃんには、どうしても高いものを求めてしまう私にとっては、おとなしかったと言うしかありません。
ジャンプシークエンスを見た時、ああ本調子ではないんだなと、3+3を跳べる美姫ちゃんがシークエンスとは…(涙)。
勝手な想像ですが、トリノことを思うと、絶対にミスしたくないんだなと。
4年前のトリノの映像は、この4年間、何度も何度も執拗に放送され、ある意味暴力だったと私は思っているのですが、もう二度とそんな目に追い込まれたくない、それを払拭したい、そういう決意を感じました。
丁寧に、丁寧に、心を込めて。
それが美姫ちゃんの今の願いなら、いいのかな。ちょっとさみしいですが。

ヨナ・キム選手
すごすぎましたね!完璧でした。
途切れない流れるような振付、スピードに乗り、むだな力や構えを全く感じさせないジャンプ、クリアなエッジワーク、隙がないです。
この大舞台で自身最高の演技をやってのける、この若さでその精神力はいったいどこから?と思ってしまいます。
「(優勝確実と言われていても)オリンピックでは何事かが起こる、それが私の身にも起こるかもしれない。覚悟はしている。」
そんなふうに彼女は話していたそうですが、そう言える強さ、その覚悟とこの日のための入念な準備、それがこの結果を生んだのだと思います。
いかに採点に適したプログラムにするか、エレメンツ構成にするか計算され尽くしていますね。
正直、私の好みとしては、FPに物足りなさを感じていることに変わりありません。
優勝は文句ないものの、得点の出方には大いに疑問だし、まあいろいろありますが(汗)…なのですが、金メダルにふさわしい演技だったのは間違いないと思っています。

浅田真央選手
パーフェクトではなかったことは残念、ヨナちゃんに比べ、3A以外のジャンプはやや弱い、現在の採点法にてらせば、やはりヨナちゃんの方が構成的にも質的にも上、加点も取れる出来だったと思います。
しかし、そんなこととは無関係に本当に素晴らしいFSでした。
SPにに続き、3A2本という偉業、今後同じことができる選手が現れるだろうか?
そして、重厚すぎて似合わない、難曲と言われ続けたプログラムをよくぞここまで…と(涙)
ジャパン・オープンで最初に見た時からすごいプログラムだなと思いましたが、批判もあり、心配していたことは確かです、しかし続けてよかったと思います。
彼女は音楽の解釈とか演技ということではなくて、音楽、曲そのものとの親和性が高い。音楽と一体となったスケーティングができる選手です。
理論ではなく感覚的で、時にスピンの回転数やスパイラルの時間が足りなくなるのも、音楽との親和力ゆえの場合が多い。
それを犠牲にしないで、採点に合致した内容にまで持ってくることの努力は、大変だったろうと思います。
特にスパイラル、ステップは圧巻でした。
SPの軽やかなスパイラルやステップとは全く違う、怒り、葛藤、エネルギー、すごみのある美、この演じ分けができている真央ちゃんを、表現力が足りないなんていうのは、どこのボケかと…。

(ヨナちゃんと比較して)やれ表現力が…なんてマスコミのうすっぺらな報道を抜きにして、固定概念に囚われず見てほしいです。
スケートファンであることをカミングアウト(爆)している方なら経験あると思いますが、「(今回の結果は)どうなの?」と聞かれることも多い私です。
多くの方が決まって「真央ちゃんは表現力がないから…」みたいなことをおっしゃる。そのたびに腹立たしくも、詳しく話そうとすれば、相手はドン引き…になること間違いなしで(汗)、「まあ好みですから…」くらいにとどめておくのがいつものことなんですが。
理屈より、「韓国の選手の007、色っぽいよねえ、きれいだよねえ…」なんていうオヤジ目線のほうが、まだわかりやすいと思う今日この頃です。
好みかそうでないかならわかりますが、マスコミの報道を鵜呑みにしないで見てほしいですね。

ジョアニー・ロシェット選手
バンクーバーのジョアニーはずっと記憶に残るだろうなと思います。
自国カナダの応援もすごかった、SPより少しまとめ切れてないようにも見え、FSの得点はちょっとおまけが多かったかなと感じますが、3位は納得の順位でした。
表彰台に登ったことを、誰もが誇りに思うはず。

長洲未来選手
ミライちゃんがダークホースになるとは意外でしたね。
健闘を祈っていましたが、こんなに頑張ってくれるとはうれしい驚きでした。
一つ一つのポーズが、ピシッと決まって見ていて気持ちいいですね。
ここまでできると、この間までの「カルメン」らしくないなんて声も聞かれないのが笑ってしまう。

終わってみて、結果ありきの話ですが、真央ちゃんもヨナちゃんも、やらなくてはならないこと、できることは全部やってきたので、(オリンピックという大舞台でも)不安がなかったと話しています。
男子では、ダイスケや小塚、ライサも似たようなことを言っていて、それを公の場で堂々と話せる、これはすごいことです。
そう言える選手がどれだけいるでしょうか?(もちろん結構いると思います)
とにかく結果を出さなくては…そう思っていましたが、みなそれぞれ、壁にぶつかったり迷ったりしているわけで、そこを乗り越えてきた、その次点で勝者なのかもしれない。負け惜しみとかではなくて、心からそう思います。
関連記事
フィギュアスケート | Comments(6) | Trackback(0)
Comment
今でも真央ちゃんの演技を思い出すだけで涙が出てくる私です。
私も真央ちゃんの一番の魅力は、体中から音楽があふれ出すところだと思っています。「月の光」もそうでしたが、音のひとつひとつにマッチした身体表現は、「演技」を超越している。今回は本当に、あの難しい曲をよくここまで……と、涙が止まりませんでした。これは断じて花粉症のせいではない(爆)。

私も得点には大いに疑問がありますが、順位には納得です。なんかねえ、演技の内容以上に得点が一人歩きしてしまうところが、現採点法の一番の問題点かなあと。
得点ほどの差はないんだ!と声高に言っても、なかなか世間一般には伝わりませんもんねえ……。実に罪作りだ。
まぁ万人が納得のいく採点なんて、生身の人間がやる限りはありえないのかもしれないですがね。結局は。

とにかく、真央ちゃんを筆頭に、あっこちゃん、ジョアニーやミライちゃんと、「心に響く演技」をたくさん見られたことが、私にとって今回の五輪女子一番の収獲かな。……なんておもっています。
>美輪さん
美輪さんこんにちは!
真央ちゃん、あの状況でホント頑張りましたよね。
結果は結果として受け止めています。
今は残念というより、応援してきて良かったな、ちょっと頑固だけど(汗)素敵な選手だなという気持ちの方が強いです(笑)。
あと、好みはあるにしても、彼女の良さは3Aだけではないことを、マスコミもちゃんと報道してほしいですよね。

採点が今後どうなっていくのは、なんだかさっぱりわかりませんね。
ああだこうだしながら、マイナーチェンジをくり返していく思いますが、まあ人間のやることですからね(苦笑)

女子はすばらしい演技がたくさんありました。(エミューちゃん除く・涙)
相対的に、女子は強い!…男子もがんばれ…って感じでしょうかね(爆)
はじめまして。
真央ちゃんファンの私は、いつもニルギリさんのブログ楽しみに拝見させてもらってます。
真央ちゃんの記事のUPには読みながらよくウンウンと頷きながら泣いたりしてます(^^ゞ
真央ちゃん本当にFSパーフェクトに滑れなくて残念でしたね。
ヨナ選手のアノ声援を真央ちゃんの耳に届きませんように・・とテレビから祈るように見てましたが、それでも3Aをキチンと2回飛んでしまう真央ちゃんの強さにやっぱり心を持ってかれてしまいます。
仮面と鐘で全く表情の違うスパイラル。スパイラルに表現があるというのもすごいなぁ~と思うしきれいなポジションは本当にうっとりです。
>音楽と一体となったスケーティングができる選手です。
そうなんですよね。だから見ていて心地いい気分になります。音楽が体に入っている時の真央ちゃんは最高です。真央ちゃんが音楽を奏でているように思う時がありますもん。←スミマセンかなりファンなので(^^ゞ
3Aも鐘も結局自分で守り切った真央ちゃん。
もっと楽に今シーズンをむかえさせてあげたかったと勝手な思いです。でも、アノ苦しみが鐘に続いてるのかもしれないし・・・
直球勝負でホントにハラハラドキドキの真央ちゃんに少しは計算と言う文字も加わっても・・・なんて思ってしまいます。

これからもブログ楽しみにしてます♪


お久しぶりです
お久しぶりです。

私も真央さんの演技素晴らしかったと思います。TVを通してのバンクーバーの演技に、会場で観た全日本が頭の中で重なって、、本当にすごいものを観ました。

以下、全くの私が感じていたことです。

最初JOでFSを観た時に、これは凄い! って思いました。
と同時にバンクーバーに照準を合わせているな、とも。今までは全日本に合わせていたと思っています。
全日本よりも少し先であり、4年に1度のオリンピックなので、より新しいものに取り組んだとも思いました。
だから完成に時間がかかる部分から取り組み始めた。そのためにGPSの頃はジャンプの完成が多少遅れていてそれに関わる部分の印象が全体の印象へ影響していたのかなあと。
そして、、最後にジャンプが追いついたところであのように。

多分この流れは一番傍にいたコーチのタラソワさんの想定内だったのでは、と思っています。
このことは、次に真央さんを良く知っている山田満知子さんのインタビューでもそれを感じたことがあります。

そんなですから、私は真央さんについて、いわゆる心配という文字は浮かんだ事は無かったのかなあ。
真央さんにはまだまだ伸び代があり、しかもすっごく高いレベルですので、この先いったいどんな演技になっていくことか、、楽しみで、楽しみで。


得点については、TESが加点法、PCSが10点満点の減点法?なので、技術面の完成度を極めたヨナさんがより高い得点になったのかなあ、なんて思ったりしています。

あ、もちろんヨナさんのミスの無い演技も素晴らしかったです。スピードがあり、遠くへ跳ぶジャンプは好きですし。


で、最近思うのですが、、この鐘というプログラムは、タラソワさんがソチを意識してのものでもあったりして・・・採点法の面で、、、なんちゃって。(笑)


最後に、、別の記事のところに友加里さんのことがあったので、、、
JOで真央さんと友加里さんを観て、、
う~ん、と、大の友加里さんのファンとしては、考えてはいけないことが頭をよぎったのものでした。。ファン失格か・・・
最後まで、できる全てで演じきった友加里さん。

そう言えば、友加里さん、地元の宴というギャラリーでファンとの交流の場をもたれるのですね、手料理もありで。ファンブログにありました。
これも友加里さんらしいのかな、なんて思ったりします。
競技者をアマチュアというのなら、友加里さんは現役の中では真のアマチュアだったと思っています。
真央さんは最高のプロのアマチュアかな。

>るるさん
初めまして、コメントありがとうございます!
ちょっと忙しかったもので、返信遅れて申し訳ありません。

私は真央ちゃんが大好きなんですが、真央ちゃんの熱烈なファンのブログや、彼女のことをたたえるブログなどを読んでいて、決して異論とかではないんですが、「ここが好き!」というポイントが、どうも自分とは少し違うなあと思うことが度々あって、ただかわいいだけでも、ジャンプだけでもない真央ちゃんの魅力を、自分なりの言葉で書いてきたつもりです。
ついムキになってしまうこともあり、お恥ずかしい。
ですので、るるさんにコメントいただいて、とてもうれしいです。

オリンピックでは、やはり心配が先にたってしまいましたか?
私はバンクーバー入りしてからの真央ちゃんが、ここ数年の競技前では、最も元気そうだったので、ちょっと安心してました…いつもよりは!(汗)
本当にいいFSでした!オリンピックにふさわしい格調高いプログラムであり、3A2本という偉業もありました。
「鐘」は批判も多かったですし、FPで3A2本は、いろいろ言われましたが、やり遂げましたね。
彼女は頑固ではあるけれど、自分に責任を持って言い訳をしない、自分のオトシマエは自分でつける、男前な選手でもあると思います。

もうちょっと要領よく…とか(笑)私もよく思います。でも、そういうアスリートとしての姿勢もかっこいいんですよね。
>びえいさん
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
真央ちゃんの「鐘」はやっぱり時間かかりましたね。
JOで初めて見た時、バンクーバーに間に合うのか?なんて言われもしましたし、どうなることか、私はハラハラでした。
まあ、無難とか余裕もって…ができない性格ですからね(笑)それにしても、よく頑張ってくれました。

真央ちゃんが不調の時、必ずと言っていいほど山田コーチの言葉が出てきて…もちろん取材がはいるということですが、その言葉を聞く度、ちょっと安心します。
やっぱり根っこの部分で理解している人の言葉は違いますね。

得点というか、採点については再考すべきではと思いますが、ヨナちゃんは技術的にも完成度も、本当に素晴らしかったので、この順位は納得しています。
日経新聞に掲載された荒川さんのコメントを読むと、安定して高いレベルを保っていたヨナ選手に、より高い得点を出したのでは…とありましたね。

「鐘」は当初、タラソワさんが(びえいさんの好きな)ミッシェル・クワンのために選んだ曲だったそうですね。原題では「モスクワの鐘」、タラソワさんの思いが込められているのでしょう。
そういえば、タラソワさんが、ソチをどうとらえているか、気になりますね。

中野さんのことは、お察し申し上げます。
会見があったら、記事を書こうと思っています。
トリノシーズンから4年、日本女子の最も華やかな部分は、マオミキだったかもしれないけれど、彼女は日本女子を支える柱だったと思っています。

管理者のみに表示
« 昨日の朝 | HOME | 春の雪 »