ポンピドゥー・センター傑作展 ―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―

2016年09月03日
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パブロ・ピカソ《ミューズ》1935

ポンピドゥー・センター傑作展
―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―

特設サイト
2016年6月11日(土)~9月22日(木・祝)
東京都美術館
ポンピドゥー・センターは、美術や音楽、ダンス、映画など、さまざまな芸術の拠点として1977年、パリの中心部に開館。世界屈指の近現代美術コレクションで知られます。 本展ではピカソやマティス、シャガール、デュシャン、クリストなどの巨匠の傑作から、日本ではあまり知られていない画家の隠れた名品までを一挙公開。1906年から1977年までのタイムラインにそって、1年ごとに1作家の1作品を紹介していきます。絵画、彫刻、写真、映像やデザインなど、多彩なジャンルの作品との出会いを楽しみながら、フランス20世紀美術を一望できる絶好の機会です。展示デザインはパリを拠点に国内外で活躍する注目の建築家、田根剛氏が担当。これまでにない魅力的な展示空間で、珠玉の作品群をご堪能ください。

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ラウル・デュフイ《旗で飾られた通り》1906
マルセル・デュシャン《自転車の車輪》1913
ロベール・ドローネー《エッフェル搭》 1926

1906年からポンピドゥー・センターが開館する1977年まで、1年1作品を選んで展示という、これこそ「企画」展の極みかも?
この期間には第一次世界大戦、第二次世界大戦が含まれ、歴史を意識させる作品も多くありました。歴史に沿って作家をたどるのは、意外とテンポがよくて、疲れませんでした。
また、作家を深く掘り下げるわけではないので、物足りないかと思っていましたが、たくさん見られる!いろいろ見られる!という意味で充実感があり、おもしろかったです。

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アンリ・マティス《大きな赤い室内》 1948
マルク・シャガール《ワイングラスを掲げる二人の肖像》1917

この2作品は大きな作品、見応えありました。
マティスの赤はからっと明るくて好きです。
ロシア出身のユダヤ人シャガールは、パリにいましたが、第一次世界大戦を機にてロシアに帰国しベラと結婚、作品は結婚当時の作品、喜びが作品に現れてますよね。その後ロシアは激動の時代へ、革命によって再びパリへ戻りますが、ユダヤ人として今度はナチスの迫害に、シャガールはアメリカへ。革命と戦争に翻弄されるシャガールは歴史そのものなんですよね。

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ジャン・プー二ー The Red Violin 1919

第一次世界大戦、第二次世界大戦、展示されていた戦後の作品は、どれも開放感に満ちています。
ちなみに第二次世界大戦が終わった1945年は作品がなく、ピアフの「 La Vie en Rose(バラ色の人生)」が静かに流れているだけ。

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コンスタンティン・ブランクーシ《眠れるミューズ》1910

彫刻、インスタレーション、写真、映像作品も展示。
デュシャン、ジャコメッティ、クリスト…たくさんの彫刻を(みな個性的)一度に見る機会はあまりないのでおもしろかったです。
ブランクーシのミューズは、単純化されデザイン的ですが、愛おしくなるような美しさ。

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アレクサンダー・カルダー 「4枚の葉と3枚の花びら」1939

このモビールは芸術作品としてというより、とてもすてきです。冬の落葉樹の森に似合いそう。軽やかでひょうひょうとしています。

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ヴァシリー・カンディンスキー《30》 1937

モノクロのパーツを組み合わせた作品。一つ一つのパーツが洗練されていて、なおかつ楽しい、この作品にカンディンスキーらしさがぎゅっと詰まっている感じがします。

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会場のほとんどの作品に画家のポートレイトがついています。これが楽しい。
いずれも一筋縄ではいかない感じ(笑)

レオナール・フジタ_画家の肖像
レオナール・フジタ《画家の肖像》1928
この作品の隣に、よく見る藤田のポートレイトがありますが、作品とほとんど同じで笑ってしまった。

絵画、ポップアート、彫刻、オブジェ、家具、写真、映像…。
ブラマンク、ローランサン、セラフィーヌ、マンレイなど有名どころ他、ほとんど知らない画家の作品も多いですが、いろいろあって楽しかったです。

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