「ヤワカタな自我~かたくてやわらかいダリの世界~」諸橋近代美術館

2016年09月19日
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「ヤワカタな自我~かたくてやわらかいダリの世界~」
2016年9月11日(日)~2016年11月30日(水)
諸橋近代美術館
「柔らかい時計」の呼び名で知られる油彩画《記憶の固執》(1931 年、ニューヨーク近代美術館所蔵)で、一躍アートシーンの寵児となった芸術家、サルバドール・ダリ(1904-1989)。本来持つべきはずの硬さを失ってとろりと垂れ下がった時計は、その後のダリ作品の代表的なアイコンとなるほどに衝撃的なモチーフでした。しかし「柔らかい時計」の他にも、ダリの作品には様々な「やわらかいもの」、そして「かたいもの」のモチーフが登場します。ダリが生涯に渡り異様なまでの執着を見せた「やわらかいもの」と「かたいもの」は如何にして誕生し、作品に登場したのでしょうか。
この度開催となる特別展では、当館のコレクションよりサルバドール・ダリの絵画、立体、約 50 点を展示します。作品に登場する「かたいもの」「やわらかいもの」のモチーフを通して、ダリのパーソナリティーをご紹介します。


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サルバドール・ダリ 《ダンス(ロックンロールの七つの芸術)》
1957 年、油彩 / カンヴァス、84.0×114.0cm 諸橋近代美術館蔵

ダリは、ナイーブで傷つきやすい自分を守る固い殻が必要でした。
固いからに覆われたロブスターは理想のカタチ。
ぶよぶよしたほうれん草は死と崩壊ををイメージさせるため嫌悪していたらしい。けれどもその嫌悪すべき物に自分が近い(似ている)事もわかっていたダリ。
守って欲しい。子ども時代は母が、大人になってからは妻ガラのその役目をしていた。母の胎内が最も安全な場所であり、結局は妻の手のひらの上で遊びたいダリ。それは生涯変わらなかった。
そんなダリのマザコンっぷりがよくわかる企画展。

母を丁寧に描いた肖像画、妹を描いた繊細な鉛筆のタッチ、若い頃は割と普通の写実表現だったこともあり、この繊細さがダリの本質なのだなと思います。
奇人変人、ヘンタイぶりもガラという後ろ盾があってこそ、天才は妻が育てたということ…ま、わりとよく知られていることですが(笑)



同時開催の美術館のコレクション展もよかったです。
セザンヌ、シスレー、ルノワール、ピサロ、ボナール、ゴッホ、ヴラマンク、マティス、ユトリロ、シャガール、ルオー、藤田嗣治、ミロ、ピカソなどなど。
印象派の作品は裏磐梯の自然環境によく似合う。
シャガールの豊かな色彩も眼福です。

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