登山家 田部井淳子さん死去

2016年10月28日
登山家の田部井淳子さん死去 女性初エベレスト登頂
世界最高峰のエベレストへの登頂に女性として世界で初めて成功した登山家の田部井淳子さんが、20日、がんのため埼玉県内の病院で亡くなりました。77歳でした。
田部井さんは福島県三春町出身で、大学を卒業後に本格的な登山を始めました。そして、昭和50年には世界最高峰のエベレストへの登頂に女性として世界で初めて成功したほか、アフリカのキリマンジャロやアメリカのデナリ、かつてのマッキンリーなど、世界の7つの大陸の最高峰の登頂にも女性として初めて成功しました。
また、東日本大震災が発生したあとは、登山を通じて被災地の復興を支援しようと、避難生活を続けている福島県の人たちとともにハイキングを続けたほか、東北の高校生とともに富士山に登る活動も続けました。
田部井さんは4年前にがんと診断されたあとも、抗がん剤治療を受けながら活動を続けてきましたが、家族によりますと、20日午前10時ごろ、入院先の埼玉県川越市内の病院で亡くなりました。
ことし7月に東北の高校生とともに登った富士山が、長い登山人生の中で最後に登った山になったということです。


登山家田部井淳子さんが亡くなりました。
「女性初エベレスト登頂」「世界の7つの大陸の最高峰の登頂にも女性として初めて成功」女性であることで有名になり、マスコミでも広く取り上げられ…福島出身の著名人です。
山好きの方の中では、そんな有名人的な取り上げられ方に、反発を感じている人も少なくないのですが、いつでも飄々とあかるい方でした。

震災後、私が福島の吾妻山(一切経山)に登った時、偶然にも田部井さんが登山初心者らしき団体を連れ、登っていらっしゃいました。たぶん避難者か、それに近い方達だったんじゃないかな。
少し離れた場所から大きな声で話すおばさんがいるなあと見ると、それが田部井さんでした。天候に恵まれたこの日は登山日和、見事な眺望について熱心に話していて、当時すでに、がんが進んでいたはずですが、とてもお元気そうに見えました。

私は「山」という共通するものがあるだけで、特に田部井さんの信奉者でもなんでもないのですが、震災後、被災地の復興や支援活動などで、報道でよく目にしていました。
震災で苦労したからと言って、いきなり山に連れてくって、けっこうありがた迷惑かもなあ(笑)そんないい意味で「おせっかいなおばさん」ぽいのが田部井さんでした。
けれども、自分のできることで手助け、あるいは前向きな気持ちにでなってもらいたいという思いは伝わってきます。
そのためには、自分の名前を利用するのもいい。相手がちょっとひるんでも別にいいかも、刺激になればいいわけだし…(笑)

あたりまえのことなんですが、東日本大震災…これほどの規模の災害であれば、復興の答えは一つではないし、復興のあり方も多種多様、なにごとも賛否両論がつきまといます。
そんな混沌した片隅で、自分ができることを楽しくやるって、健康的でいいなと思いました。
もちろん郷土愛や傷ついた方を思いやる気持ちからですが、自分が生き生きとしなくては、周りを幸せにもできないような気がします。

がんで余命宣告をうけても、その後寛解し、活動されていた田部井さん。いずれはという覚悟はしていたと想像できますが、最後まで山と共に人生を送り、幸せな方だなと思いました。
ご冥福を祈ります。

田部井淳子オフィシャルサイト

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