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NHK・迷宮美術館「究極の美のミステリーに挑む」

2010年03月23日
アート系番組とはいっても、いつもは流し見程度のバラエティ番組なのですが、今回は面白かったです。
人間の脳は、美をどう感じるかを科学的に分析。
慶応大学の研究によれば、美しいものを見た時に活発になる脳の部位が、眼窩前頭皮質(額の下、目の奥の方)。そして、この部分が活発になるのは、おいしいものを食べた時も同じ。おいしいものを食べた時と美しいものを見た時、どちらも喜びとして脳は感じているらしい。
音楽を聴いて鳥肌がたつような感動を受けたときも同じだそうです。

続いて司会の住吉アナは、脳がどんなふうにアートを感じているかを研究している学者を訪ねロンドン大学へ。
ここに登場するのが神経科学のセミール・ゼキ教授だったのがうれしい。
ゼキ教授は、脳科学者であり無類のアート好きで、著作を以前読んでいました。(そういえば、以前このブログでも書いたっけ)
短い番組の中で内容を掘り下げるのは難しいのですが、何をもって美しいと感じるのか、人間の脳の中には美を感じるシステム(基本的な鋳型のようなものか?)のようなものがあるらしい。
モンドリアンの抽象画など、一見意味がないような整然と並んだ格子を美しいと感じる。
科学的な根拠はなくても、画家は古来から直感的にそういう絵を描いてきたということらしい。
たぶんそれは、美しい音楽とは…ということとも同じなのでしょう。

Mondr

モンドリアン「コンポジション」

番組後半の登場する日本画家の千住博氏は、なぜ絵を描くのかと聞かれ、生きる実感を味わうためと答えていました。
美は報酬=ごほうび(喜び)であるとは慶応の研究者。
つまり生きるために「美」が必要。
…というのは美しくまとめすぎかな(笑)
(3月22日(月)午後10:00~10:43放送)


アートエンターテインメント 迷宮美術館  
「究極の美のミステリーに挑む」(再)
NHK・BShi 3月24日(水)午前8:00~8:45
NHK・BS2 3月26日(金)午前8:15~9:00

脳は美をいかに感じるか―ピカソやモネが見た世界脳は美をいかに感じるか―ピカソやモネが見た世界
(2002/02)
セミール ゼキ

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